内部リンクでペナルティは発生するのか?設置と最適化のポイント

2023年7月28日

内部リンクでも過剰SEOはペナルティになります

内部リンクについては、ネット上でも様々な意見があり、ペナルティにはならないと言う人もいれば、ペナルティになると言う人もいます。私が検証した結果によると同じように内部リンクを設置してもペナルティになる事例とならない事例があります。

内部リンクはそのキーワードについて、重要なページをGoogleに知らせる役割があり、パンくずリストなどの内部リンクはサイトの構造をGoogleに把握してもらうSEO効果もありますし深い階層のページも探し出してくれる効果もあります。内部リンクを集めるページは重要なページで検索結果に表示したいページであることをGoogleに伝えるのに効果的でSEOの効果もあります。リンクの場所は各ページの本文の上部にあるリンクがより重要視されます。適切に設置された内部リンクはユーザーにとっても価値ある情報に誘導するナビゲーション効果があります。リンク先ページに記載されている解説をイメージできるアンカーテキストを含めてリンク元ページに記載することが重要です。

内部リンクをサイト内に張り巡らすことで、Googlebotのクローラビリティを向上させ、サイト内のコンテンツの理解を促進させる効果もあります。

内部リンクは通常に正しく運営している範囲ではペナルティにはなりません。サイドバーやフッターやグローバルメニューからのリンクは通常、トップページにサイト全体からのリンクが集中しますので、内部リンクの数はかなり多くなりますがそれによってペナルティになることはありません。本文からのリンクもサイト内の関連性が高く、充実したコンテンツがあるページから充実したコンテンツがある特定のページへリンクを設置していればペナルティにはなりません。パンくずリストなどはカテゴリや深い階層までクローラーがサイト内を巡回しやすくし、サイトの構造やリンク先ページの重要性を理解させることが出来る要素なので、ペナルティになることは無く、内部リンクの構築による内部SEOは効果的なので、むしろ積極的に活用して欲しいと思います。関連性が高く、ユーザーにさらに詳しい情報を案内するリンクであれば、たくさんのリンクが設置されていても全く問題はありません。また、リンクはホームページならではの機能なので、ユーザーに詳しい情報を案内するリンクはむしろ欠かせないものだと言えます。

正常に運営している範囲であれば、内部リンクはGoogleに重要なページやサイトの構造を効果的に知らせることができるSEO手法です。外部サイトからの被リンクがSEOにとても効果的ですが、自分自身で簡単に設置できる内部リンクは外部リンクには及びませんが思っている以上のSEOの効果があるので、関連するページ同士を積極的にリンクすることはSEOやWEBマーケティングでも非常に重要です。内部リンクで関係のあるページ同士をリンクするように管理することで、上位に表示したいページを効果的にGoogleに伝えることが出来ます。内部リンクがSEOに効果的だからと言って、検索エンジンからの評価を高める目的で、過剰に内部リンクの設置をするとペナルティになると言うわけです。ただ、ページのトップへや、目次からのページ内リンクはSEOの効果はありません。

通常、ホームページが制作された段階では、ページ本文からの内部リンクはほとんど設置されていません。内部リンクの設置はSEOを考慮して納品後に貼られるものがほとんどで、内部リンクを意図的に増やす行為がペナルティを誘発します。

同じアンカーテキストを内部リンクで繰り返すとランキングが下がるのか

関連の無いページからの内部リンクやキーワードのみの内部リンクでペナルティはあります

GoogleのMatt Cuttsの発言はグローバルナビやサイドバーなどテンプレートで設置されているリンクのことで、本文からのリンクについては触れていません。テンプレートからのリンクと本文からのリンクは本質的に違い、本文からの内部リンクはテンプレートのように全てのページから設置されるリンクより高く評価されると言えます。

その本文からのリンクは高く評価される分、過剰SEOとしてペナルティの対象にもなります。記事の本文からの内部リンクは、そのページを読んだユーザーに関連した情報の詳細を案内するためのリンクであるのが自然です。そのページを読んだユーザーがさらに詳しい情報や関連した情報を求めている場合の案内としてのリンクであれば問題ありません。ユーザーにこのページもいかがですか?と提案するような、ユーザーにとって役立ち、ユーザーの悩みを解決できる説明が記載されたコンテンツへ誘導する適切なリンクであれば、ユーザーにもSEOにも効果があるので、積極的に使用しましょう。リンク先にユーザーが期待するコンテンツがり、リンクを設置する十分な理由があれば大丈夫です。アンカーテキストもユーザーにとって、リンクの先のページの情報が分かり予想できるアンカーテキストを記述することが作り方の基本です。そのため、リンク先のページへユーザーを案内する必然性のあるリンクを設置しましょう。aタグで囲われているリンク元のアンカーテキストがキーワードのみで最適化の度が過ぎているのも、高い確率でペナルティを誘発しますので注意しましょう。リンクにはキーワードが含まれていることは当然ですが、キーワードと完全一致で、最適化されたキーワードでは無く、リンク先のページの内容をユーザーが想像できるような、つながりがわかるような文章にしましょう。

内部リンクのアンカーテキストで同じキーワードを何回も記載するとキーワードの乱用になり、これもペナルティを誘発します。

また、全く関連の無いリンク元ページからのリンクを設置すると、ユーザーにとって役立つから設置したリンクでは無く、検索エンジンのために設置したリンクと判断されるとペナルティになることがあります。リンク目的でSEO上の効果を狙ったリンク先ページの情報を選ばないリンクの設置では無く、ユーザーにより詳しい解説のページへ誘導するリンクの設置が必須です。

通常、ホームページを作成する場合は、サイトテーマが統一されているので、リンク先として選ぶページと関連が無いことはありませんが、時として、サイトテーマと違うページがブログなどで存在することがあります。そのようなサイトテーマと関連の無いページを作らないことが重要ですが、どうしても、サイトテーマと違うページを作る場合でも、安易にリンクを貼りすぎないことをおすすめします。リンクは必要性や必然性があって設置するもので、繋がりの無いページにリンクを設置してはいけません。リンク元のページと強い関連のあるページへリンクを設置するのが理想であり、リンク先ページを本当に読んで欲しい場合に設置するのが、リンクを設置する時の基礎となる考えです。

ユーザーにとって価値ある情報へ誘導するリンクの設計にすることがwebマーケティングの観点からも重要です。関連の無いページに内部リンクが設置されていないか、定期的に調査するのも大切なスパム対策です。ユーザーが探している情報に誘導するリンクの設置が基本です。

通常、関連したページ全般をリンクで回遊できるようにすることはページビューの増加にもつながるので、積極的にリンクは設置するべきですが、blogの最後に同じリンクを設置するのは、本文と関連の無いページへのリンクが設置されるので、ペナルティになる可能性があります。

リンクはSEO目的では無く、ユーザーのことを最優先にする考え方が基本です。
リンク

低品質なページからの内部リンクも順位低下の原因

デザインが最優先で、テキストがほとんど無い、低品質で中身の無いページがリンク元になっているリンクはユーザーのために設置したリンクとは認められず、検索エンジンのために行った行為とみなされ、内部リンクはマイナスに働きます。良質で濃厚なコンテンツを掲載して、リンク先のページとの関連も高いリンクのみ評価されます。低品質なページからのリンクはひとつのリンクでもランキングに悪影響が出る可能性がありますので、リンク貼る際には注意しましょう。

また、関連の薄いページからの内部リンクを乱発するのもGoogleからの評価を大きく落とすので、内部リンクは関連の高いページ同士のリンクに限定しましょう。

内部リンクを設置して順位が下落したなど、ペナルティと思える症状が発生した場合には、質の低いページからのリンクが無いかチェックしてみましょう。質の低いページは内容を見直して、コンテンツの追記をするようにしましょう。

ほとんど同じ内容のページからの内部リンクはドアウェイページです

ほとんど同じ内容の複数のページから1つのページへ向けられたリンクはドアウェイページからのリンクとなり、これもガイドライン違反にあたりますので、ペナルティに該当します。例として、新規案件のお知らせを案件ごとに1ページずつ投稿して、全てのお知らせをまとめた案件のページへリンクするとドアウェイページ(誘導ページ)になります。

価値の高いページから、別の価値の高いページへユーザーを案内するリンクは問題ありませんが、価値の低いページから特定のページへユーザーを誘導する目的で設置されるリンクはペナルティになります。検索エンジンのために設置するリンクでは無く、ユーザビリティを最優先に考えて必要なリンクを設置することを最優先に考えるべきです。

誘導ページは特定のキーワードで最適化したページを作成し、そのページから本来アクセスを集めたいページへ向けてリンクを設置するものです。誘導ページと意図しなくても、類似コンテンツからのリンクは誘導ページと判断される可能性があります。

低品質なページから特定のページへユーザーを誘導する仕組みのリンクは確実にペナルティになり、内部リンクによるペナルティの主な原因はこの誘導ページです。

このように意図しなくても知識が無いために、ドアウェイページになることがあるので気をつけましょう。
ドア

不自然リンクでペナルティを受けている場合はさらに順位下落も

不自然リンクで自動ペナルティを受けている場合に、本文からのリンクを貼る場合、特にリンク元とリンク先のコンテンツに関連性が低い場合はペナルティがさらに強化されることがあります。さらにアンカーテキストがターゲットキーワードのみになっている場合もペナルティが強化されます。不自然リンクが多い場合は、内部リンクの設置には慎重になるべきです

不自然リンクの自動ペナルティが重度ではなく、100位以内に表示されているサイトで内部リンクの強化を行うと、確実に圏外に飛ばされます

なぜ、不自然な外部リンクがあるサイトで内部リンクを設置するとペナルティが強化されるかと言うと、これは不自然な外部リンクが過剰SEOと判断されていて、本文からのリンクは過剰SEOをさらに過剰にしたと判断される点がポイントになると分析しています。

通常、ペナルティを受けている時にはどんなSEO対策を行っても全く反応しませんが、内部リンクだけは順位が下がる現象が起こります。

不自然な外部リンクで自動ペナルティを受けていると思われる場合は、内部リンクの設置はしない方が良くて、ペナルティが解除されてから内部リンクの設置するなどの対応をしましょう。

ペナルティ

内部リンクのペナルティ解除には時間がかかる

内部リンクによるペナルティの解除は外部リンクのペナルティ同様、かなりの時間を要します。リンクを削除してGoogleからの再評価を待つのが一番の方法ですが、内部リンクでペナルティを受けているかどうかを確認するには、本文からのリンクを削除して、sitemap.xmlを送信するのは当然ですが、サーチコンソールのURLを検査で、インデックスリクエストを送信で、リンクを削除したページを送信します。ページをインデックスするGooglebotとリンクをクロールするGooglebotは違うので、インデックスリクエストを送信すれは必ず、リンクが削除されるわけではありませんが、素早くGooglebotを呼ぶことが出来ますが、ページをクロールするbotとリンクをクロールするbotは別なので、インデックスリクエストを送信すれば全てのリンクが削除された情報がデータベースに保存されるわけでは無く、ある程度リンクは削除されてインデックスされます。インデックスリクエストを送信して大きな順位の上昇があったり、検索流入が増えるなど、回復の兆しが見られ、アクセスが増加すれば、ペナルティを受けていたと言うことになります。

二週間程度経過しても順位が回復しない場合は、内部リンクによるペナルティでは無いので、再登録をクリックすれば、再びGoogleにインデックスされます。

サイト内の特定の1ページに集中した内部リンクも危険です

SEO目的で、特定のページの順位を上げる目的でページ本文から内部リンクを設置するのは有効な手段ですが、特定の1ページだけをSEO目的のページとして、そのページへ向けたリンクだけ設置されていると、ユーザービリティの向上を目的としたリンクでは無く、SEO目的のリンクと判断されます。ユーザーのために設置したリンクは有効ですが、検索エンジンからの評価を上げる目的だけで、使い方を間違えて設置したリンクしか無いサイトは低評価になって、検索順位が大きく下がることがあります。1ページに集めたリンクがあまりにも多いと不自然と判断されます。

内部リンクが特定のページに集中しているかどうかの判断には、Search consoleの「リンク→上位のリンクされているページ→詳細」で内部リンクの一覧が表示されます。この中にトップページ以外で突出しているリンクが集中しているページがある場合は疑って見る必要があります。

内部リンクを設置する関連の高いページを見つける方法

Googleが認識している、関連の高いページを調査、分析する方法は、「site:URL キーワード」。で検索して、上位に表示されたページが関連の高いページなので、リンクを設置しても大丈夫です。ユーザーに対して、リンク先のページの情報を紹介し、伝えるようなアンカーテキストを設定しましょう。
ペナルティが解除されてサイトがクリーンな状態であれば、内部リンクは上位表示にとても良い効果があり、安全な施策です。ユーザーの利便性を優先に考慮の上、関連性の高いページを選定して、可能な限り積極的に設置して最適化するように管理しましょう。また、アナリティクスのデータで離脱率の高いページはそのページで行き止まりになっている場合もありますので、WEBサイトを回遊出来るようにリンクを増やしましょう。また、画像からリンクを設置する場合はalt属性を記載するようにしましょう。

リンクの設置は、あるキーワードについて、さらに詳しいページへ誘導する意識をもって設置しましょう。SEO目的で設置するリンクは必ず悪影響が出ます。リンク先のページのキーワードを含めてリンクを設置する必要はありますが、ユーザーのことを最優先でリンクを設置していれば、問題はありません。

内部リンクを関連の薄いページに設置していると、リンク先ページの評価を高めることが出来ない、もったいないリンクの設置になるので、リンクの設置はリンク元とリンク先の関連を十分に吟味して行いましょう。

内部リンクがどのような構成になっているのかをチェックするツールは、Search consoleのリンク→内部リンク→調べたいURLをクリックで、そのページへ向けて張られているリンクのレポートが表示されます。

SEOに直接的な影響はありませんが、リンク切れはユーザビリティの低下を招きます。自分で1本1本見るのも大変です。リンク切れチェックのサービスを利用して、リンク切れを修正するのも良いと思います。

まとめ

今回は、内部リンクによるペナルティについて解説しましたが、アンカーテキストと呼ばれるリンクに表示される文章は、リンク先の情報を的確に表した文章でなければいけません。同様にリンク先と関連の無いページへリンクを設置することはページのコンテンツを読んだユーザーにとってはとても不自然なリンクに映ります。このような不自然なリンクでは無く、関連の高いリンクに徹底して設置することで、成果の上がる内部リンクになります。

あまりに関連の無いページへのリンクが多い場合はペナルティを受ける可能性があります。ペナルティを受けてしまうと、デジタルマーケティングは崩壊してしまいます。リンク先にユーザーにとって価値のあるユーザーが求める情報を提供することを最も重視して運用することが有効なSEOです。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次