Google search console(Googleサーチコンソール)とは?基本機能とSEOのポイントについて解説します

2024年4月13日

「Google search console(Googleサーチコンソール)って何をするためのものなの?」「アナリティクスと何が違うの?」そんな質問や疑問の声をよく耳にします。

今回の記事では初めての方に向け、Google search consoleの基礎となる機能とSearch consoleのどこを見ればサイトの改善点が分かるかなどSEOのポイントについて分かりやすく紹介します。

Google search consoleとは?

Google search console(Googleサーチコンソール)とはGoogleが無償で提供するツールで、Google検索におけるWebサイトのパフォーマンスを分析を行うものです。Googleに特化している為Yahoo等の他の検索エンジンには適用しません。

内容としては検索順位、クリック数、クリック率、表示回数など、「サイトにアクセスする前のユーザーの動き」のデータを取得することが出来ます。

そのデータを使用してSEOの対策(効果の検証や改善点を考えること)ができる事はもちろん、流入検索キーワードを知ることができるので顧客や見込み顧客のニーズを捉え、自分たちのサービスの需要や必要なコンテンツを探ることも可能となります。

皆さんもぜひGoogle search consoleを導入して、自社のウェブサイトの検索パフォーマンスを管理しましょう。

Google search consoleにできること

キーワードの表示状況を確認できる

Google search consoleでは、上記でお伝えした通り検索キーワードの掲載順位や表示回数、クリック数、CTR、検索クエリ等の検索パフォーマンスを確認することが出来ます。

2022年現在、Googleアナリティクス等の解析ツールではこのようなデータは取得できませんので、この機能はGoogle search consoleの大きな特徴だと言えます。

Googleへ情報提供ができる

Google search consoleのURL検査ツールを使ってインデックスの有無や問題が起きている箇所を具体的に確認することが出来ます。そしてGoogleクローラーにクロールのリクエストをしたり、インデックスの削除申請を行うことも可能です。

サイトマップの機能ではクロールの促進やサイトのリニューアル等でURLが変更した場合に情報を伝えることが出来ます。

リンクの状況を確認できる

Google search consoleでは外部リンクの送風や上位にリンクされているページ、上位リンクの元サイト、上位リンクの元テキスト等を確認し把握することが出来ます。

内部リンクにおいてもリンクの総数や上位リンクされているページを確認できます。

セキュリティや問題点を確認できる

Google search consoleのウェブに関する主な指標を使い、表示速度の遅いURLやサイトが抱えるハッキングやマルウェア等のセキュリティの問題、手動ペナルティ(Googleのガイドライン違反)、パンくずリストの構造化データのエラー等の状況を検知して一早く気付くことが出来ます。

Google search consoleの基本的な機能

検索パフォーマンス

検索結果でのサイトの成果を確認する時に使います。

検索結果では、サイト全体と個別それぞれのデータを分析することがでいます。

サイト全体では「検索でのクリック数」「検索での表示回数」「CTR(検索でのクリック率)」「検索での掲載順位(平均掲載順位)」が確認でき、個別では「クエリ」や「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」「日付」の各タブを活用して確認、分析を行います。

検索パフォーマンスで確認するSEOのポイント

自動ペナルティを受けていないか確認する

Googleから自動ペナルティを受けていて通知は来ないので、確実にペナルティを受けていると言えることはありませんので、推測するしかありませんが、順位と表示回数の不自然な動きからある程度推測が可能です。

検索パフォーマンスでは、検索結果にどのように表示されているかが分かりますが、例えば3ヶ月の期間で表示した場合、上位のクエリの表示回数が数百件のキーワードしか無い場合は、ドメイン自体の評価が低いと考えられます。

また、ある程度の表示回数のクエリをクリックして「合計表示回数」と「平均掲載順位」を表示して掲載順位が上昇すれば表示回数も上昇して、掲載順位が下がれば表示回数も減少していれば普通の動きですが、掲載順位が上昇して表示回数が減少して、掲載順位が低下して表示回数が上昇するのは不自然な動きです。

掲載順位が上昇して表示回数が減少するのは、そのクエリで掲載順位で表示されている以外は圏外に飛ばされていると言うことです。

このような動きが顕著な場合はGoogleから自動ペナルティを受けている可能性があります。このような動きをしている場合はガイドライン違反が無いか確認しましょう。

特に被リンクは自動ペナルティを受ける可能性が高い要素なので、しっかりと確認しましょう。

残念なキーワードを見つけてリライトする

検索パフォーマンスの「1ページあたりの行数」を500にすると、下に行くに従って、クリック数の少ないキーワードが表示されます。「合計クリック数」「合計表示回数」「平均表示順位」を表示して、下へ移動して行きます。クリック数が1や0の最も上の方の幾つかのキーワードを見て見ます。キーワードが自社にとって有効なキーワードで表示回数が多く、平均掲載順位が低い、残念なキーワードが見つかると思います。このキーワードは改善すれば有効なアクセスが得られるキーワードです。改善が必要なキーワードをクリックして、「ページ」のタブをクリックすると改善すべきページが分かります。ユーザーが求めている情報を追加して、検索順位を上げるようにしましょう。

検索パフォーマンスを見れば改善が必要なページとキーワードが分かるので、適切な改善が可能になります。

Googleの評価が分散しているページの評価を集中する

検索パフォーマンスの「クエリ」をクリックして「ページ」のタブをクリックすると、そのキーワードでヒットしているページが表示されます。ここに表示されるページが1ページなら問題ありませんが、複数のページが表示される場合は、Googleの評価が分散していてカニバリゼーションが起こっているページです。

このキーワードで最も評価されている表示回数が最も多いページへ向けて表示回数の少ないページから、キーワードを含めたアンカーテキストでリンクを設置することで、Googleに対して重要なページを知らせることが出来ます。

ページ

検索でのサイト内の各ページのステータス(動作)を確認する時に使う機能で、「エラー」「有効(警告あり)」、「有効」、「除外」等のステータスによってインデックスの状況を確認することができます。詳細によって各ステータスを掘り下げ、詳しい内容や該当するURL等を確認します。

ページで確認するSEOのポイント

ページで確認するのば主に除外です。除外の中で「重複しています」が大量にある場合はGoogleからの評価が低下する恐れがあります。重複でペナルティを受けることはありませんが、クロールする必要の無いページを大量にクロールさせることで、本来評価してもらいたいページのクロールが減少してページの理解がなかなか進まず、評価を落とす可能性があります。

もう一つは、「クロール済み-インデックス未登録」です。このページはGooglebotがクロールしてページは見たけれどインデックスする程の価値は無いページと判断されている低品質なページです。

feedやatomはそのまま放置しても問題ありませんが、画像だけのページはnoindexにしましょう。インデックスして欲しいページはリライトしてユーザーが知りたいと思う情報を掲載して、価値の高いページにするようにしましょう。

URL検査

URL検査はページの内容をリライトした時など、新しく更新した場合に使います。

検索窓にページのURLを入力し検索すると、そのURLがGoogle検索エンジンに登録されているかどうかが分かります。そのページURLにエラーや不具合があると検索順位に影響してしまうため、前もって公開URLテストをクリックして有効性を確認しておくことがおすすめです。

HTMLソースコード、スクリーンショット、その他の情報に問題がないかも確認し、問題がなければ「インデックス登録をリクエスト」をクリックするとGoogleに新しいページの内容が伝わります。ちなみに何度も送信しても意味がありませんので、1回の送信で終わらせましょう。

サイトマップ

サイトマップはWebサイト内のページに対してクロールを促すために使います。あらかじめxml形式のサイトマップを作成してサーバーにアップロードし、ブラウザからアクセスできるようにしておくことが大切です。クローラーを呼び込んでWebサイト内にあるページURLの認識を促す効果もあります。

サイトマップ

サイトマップで確認するSEOのポイント

サイトマップはGoogleにインデックスして欲しいページを正しく送信すればSEO上の効果がありますが、インデックスすべきでは無いページを送信したり一部のページのみを送信している場合は問題が起こることがあります。

サイトマップで「検出されたURL」の数と、「ページ」の「登録済み」がかけ離れたページ数になっている場合はサイトマップに問題があります。

sitemap.xmlはGooglebotに対してクロールを促すものですが、「検出されたURL」が「登録済み」よりもかなり少ない場合、「検出されたURL」ばかりがクロールされて、そのページの理解は深まりますが、検出されなかったURLの理解が深まらずサイト全体を適正に評価されない可能性があります。

「サイトマップ」のページの「送信されたサイトマップ」の右端のグラフのアイコンをクリックすると、サイトマップに記載さていて、インデックスされたページが表示されます。

逆に「検出されたURL」が「登録済み」よりもかなり多い場合は、送信すべきでは無いページをsitemap.xmlで送信しています。sitemap.xmlでクロールを促していながら、クロールするとインデックスすべきでは無いページ(重複ページやnoindexのページ)だと、Googleのクロールのリソースを評価すべきページ以外に費やしてしまうことになり、やはりサイトの評価を適切にしてもらえない可能性があります。

sitemap.xmlに送信漏れや送信すべきでは無いページがある場合は適切なsitemap.xmlの記載に修正しましょう。

適切なsitemap.xmlを送信出来ない場合はsitemap.xmlを削除しましょう。Googleはサイトマップについて情報を公開しており、「次の場合は、サイトマップは必要ありません。」と記載されているサイトの場合は送信する必要はありません。

サイトマップを送信することによってGooglebotの巡回を制御することになりますが、その制御によってサイトの理解が深まらないことがありまます。サイトマップを送信しなければGoogle自身が高度な巡回スケジュールで適切にサイト内を巡回してくて、理解が深まります。

リンク

被リンクや内部リンクの数のチェック、リンク元のページURLを確認する時に使います。

それぞれの総数や上位のリンクされているページ等も確認することが可能で、リンク情報のエクスポートもできます。

リンクで確認するSEOのポイント

ワードサラダ

リンクはGoogleのページランクアルゴリズムでサイトの信頼性を測る重要なSEOの要素です。良質な被リンクを獲得出来ていればランキングは大幅に改善しますが、不自然なリンクがあると自動ペナルティを受けて、何をしても全くアクセスが増えない状況になります。アクセスが増えないサイトのほとんどはこの不自然なリンクによるものです。

「リンク」→「外部リンクをエクスポート」→「最新のリンク」でCSVファイルをダウンロードしてURLをソートして、ドメイン毎にリンクを調べます。

関連の高いサイトからのリンクでリンクに必然性があれば問題ありませんが、登録申請すれば無条件に登録されるリンク集、ジャンルが統一されていないリンク集やワードサラダのような文章として成立しないサイトからのリンク、外国語のページに日本語のリンクのブロックがある場合は、低品質なリンクでランキングに悪影響があります。また、無料ブログなどからの自作自演リンクや過剰な相互リンク、さらに、自然に見えるリンクでもリンク元がペナルティを受けているサイトからのリンクもランキングに悪影響があるので、リンク否認を行いましょう。

リンク元がペナルティを受けているかを判断するのは難しいですが、検索窓に「site:Your domain.com」(Your domain.comは調査するサイトのドメイン)を入れて検索すると、そのサイトの重要なページの順に表示されます。正常なサイトの場合、トップページが1位に表示されますが、トップページが1位に表示されない場合はペナルティを受けている可能性があります。また、トップページ上で右クリックして「ページのソースを表示」でソースを表示して<title></title>の間に記載されているタイトルを検索窓に入れて検索した時に他のサイトが1位に表示される場合もペナルティを受けている可能性が高いです。このどちらかが該当すればペナルティの可能性が高いのでリンク否認を行いましょう。

これもよくあるリンクのパターンなのですが、系列企業同士でサイドバーやフッターからリンクを設置しているとペナルティを受ける可能性があります。リンクはリンク先のサイトへの人気投票のように評価されてリンク先のランキングを上昇させる効果がありますが、系列企業のテンプレートからリンクがあると自作自演の組織票と判断されてペナルティを受ける可能性があるのです。

このリンクがあると必ずペナルティを受けるとは言い切れませんが、テンプレートからのリンクは元々高く評価されないので、リンク否認を行っておいた方が良いでしょう。

ウェブに関する主な指標

サイト速度のステータスをチェックする時に使います。

モバイルとPC、それぞれのURL単位で確認することができ、「不良URL」「改善が必要なURL」「良好URL」の数を把握することが可能です。

モバイルユーザビリティ

サイトがモバイルフレンドリーかどうかチェックする時に使います。スマホでWebサイトを閲覧する人が多い現在は、サイトを作成した時に必須の重要な項目ですね。

エラーと有効、それぞれのURLの数が分かり、エラーがあれば修正し改善することが可能です。

Google search consoleの設定方法と手順

1.「Google Search Console」のページから「今すぐ開始」をクリックしGoogleアカウントでログインします。

2.プロパティタイプ(ドメインまたはURLプレフィックス)を選択します。

ドメインを選択した場合、サブドメインやhttps有無、www有無のドメインなど一括管理が可能となりますが、リンク否認ツールは使用出来ません。

URLプレフィックスを選択した場合、HTMLファイルをアップロードして所有権を確認します。(HTMLタグ、アナリティクスのアカウント、Googleタグマネージャーのアカウント、DNSレコードをGoogleに関連付ける等で所有権を確認することも可能です。)

また、Google search consoleとGoogleアナリティクス連携する際にはURLプレフィックスを選択しましょう。

Google search consoleとGoogleアナリティクスとの違い

Google search consoleとGoogleアナリティクスは何が違うのか、という声がよく聞かれます。

簡単に説明すると、Googleアナリティクスは「サイトに来てからのユーザー行動」が分析できるツールで、Google search consoleは「サイトに来る前のユーザーの行動」を分析できるツールです。

Googleアナリティクスはサイトへの流入(検索以外からの流入も含む)、セッションやPV等のアクセスデータ、CVデータ、サイト内でのユーザー行動などを確認することが出来るので、サイトやサービスの改善のためにはGoogle search consoleとGoogleアナリティクスの両方を連携して活用することが有効です。

まとめ

Google search consoleは、検索ユーザーがサイトに訪問したキーワードを確認する事ができるため、マーケティングを行うにあたり活用しない手はない非常に便利なツールです。

また、サイトの問題点を具体的に確認することができるので、より効果の高いサイトに向上させるための改善がしやすく、初心者でも設定の方法や内容の理解も比較的しやすい等メリットがたくさんあります。

当社は会社の経営やネットショップの運営といった経験を積み、現在は富山県でSEOの専門として全国の企業のサイトのアクセスを大幅に改善してきた実績がございます。

サイトのアクセスや集客に関してお悩みがありましたら、丁寧にサポートしますのでお気軽にお問合せくださいませ。無料でサイト診断のサービスも行っておりますので是非ご利用ください。

The following two tabs change content below.

清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。