「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の対処法
「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」と表示されたけど、どういう意味?何が問題なの?何をしたら良いの?」と困惑される方が多いかと思います。
Google Search Consoleのインデックス作成の中のページをクリックすると、インデックスに登録済みおよび未登録のページ数の推移をグラフで確認できたり、未登録のページに関してはその理由の一覧を見ることが可能です。
その中にある「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」という項目は一体どういうものなのでしょうか?
今回の記事では、「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の意味や表示される原因、解決する方法について解説します。
どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。
目次
「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の意味は?
Googleサーチコンソールにあるページの「インデックスに登録されなかった理由」の中には、
・見つかりませんでした(404)
・代替ページ(適切なcanonicalタグあり)
・noindexタグによって除外されました
・クロール済み‐インデックス未登録
・ページにリダイレクトがあります
・検出‐インデックス未登録
・robots.txtによりブロックされました
・サーバーエラー(5xx)
・リダイレクトエラー
・アクセス禁止(403)が原因でブロックされました
等と並んで、「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」というメッセージが表示されていることがあります。
その意味を簡単に言うと”重複コンテンツがあるけれど正規ページが指定されていない”です。
Webサイト内に重複したコンテンツが増えすぎると、Google等の検索エンジンから評価が得られなかったり、不適切なSEOを行っていると見なされ、ペナルティではありませんが、かなりアクセスが減少する可能性が高いのです。
良質なコンテンツを作成しているつもりでも、なかなか評価が上がらず、検索順位も下位に沈んでいる場合は、「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」に大量のページが検出されていることが多いので、必ずチェックして対策するようにしましょう。
意図していないのにそうなってしまったという場合、なぜ重複コンテンツが発生しているのか原因を究明し、早急に対策を行う必要があります。
どのページと重複しているのか確認する
重複コンテンツがどのページと重複しているのかを確認します。
確認する方法は、「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」のURL一覧の個別のURLの右側に隠れている🔍(URLを検査)をクリックして「Google が選択した正規 URL」が重複しているページです。
特に問題になるのは、「Google が選択した正規 URL」が別ドメインの場合です。別のドメインの場合、他のサイトからのパクリと判断される可能性があるので、早急に適正な対応が必要です。
重複コンテンツが発生する要因
重複コンテンツが複数生成されてしまう理由として、まず一つはサイト内の別ページにあるコンテンツの一部を、新規のページにそのまま流用してしまうケースです。
ブログやメディア系サイトでよく見られる例ですが、内容を参照する場合は転用するのではなく内部リンクを設置しましょう。内部リンクはSEOの施策としても効果的なのでおすすめです。
二つ目はwww.の有無やhttp、httpsの違い、index.htmlの有無や、PCとスマホ用ページが共存している等といった原因で同じ内容でURLが異なるページが発生している場合です。
クローラーだけでなくユーザーからしても似たページが複数存在しているのは分かりずらいですし良い印象はないですよね。
パラメータで生成されたページ
パラメータで生成されたページ。?を含んだURLになるページです。このページは、サイトによって大量に検出される場合もあれば、全く表示されない場合もあります。
パラメータで生成されたページが大量に検出されていると、大きく評価を落とすことがありますので、注意が必要です。
また、広告のコンバージョンを測定するために、複数のパラメータのLPを作成するケースもありますが、この場合も適切な対応を行いましょう。
「正規ページ」って何?
正規ページについて知るには、まずGoogleの考えを理解する必要があります。
Googleは「検索キーワードに対してユーザーに最適な回答を提供すること」です。
コンテンツが重複していると、一つの検索キーワードに対しいくつものページが回答となってしまい、Googleの理念に反する状態でSEO対策としても避けなければなりません。
重複コンテンツでサイトに悪い影響を与えないために、ユーザーに見せたい=正規ページを指定し、Googleにその情報を伝える必要が出てくるのです。
「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の対処法
上記で説明した通り、「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」は重複コンテンツが発生している場合に表示されるわけですが、その場合、どのページがインデックスをさせたい正規のページなのかをGoogleに伝える必要があります。
これは「URLの正規化」と呼ばれているものです。
このURLの正規化を行っていないと、Google側が判断してURLの正規化を行い、その際に本来はインデックスさせたくない非正規のページに対して「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」が表示されるのです。
この対処法を以下に順を追って紹介していきます。
URL検査を行う
「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の中に表示されるURLの右側にある虫眼鏡マークをクリックすると「Google が選択した正規 URL」と重複していることが分かります。
robots.txtのDisallowは非推奨
重複コンテンツに対して、robots.txtのDisallowでGooglebotのクロールをブロックするのはGoogleが非推奨としていますので、ブロックはしないようにしましょう。
URL検査が正しい場合
正しい場合、以下の方法で対処します。
<非正規ページと正規ページの両方をユーザーに見せたい場合>
リスティング広告などを出稿している場合、測定用のパラメーターをLPに付けていることがありますが、元々のページと重複コンテンツになってしまうため非正規ページから正規ページに向けて「canonical」を向けましょう。
head内に<link rel="canonical" href="https://yourdomain.com" />と正規化したいURLを記載します。
WordPressにおけるcanonicalの概要は、「標準的な」という意味があり、内容が似ている重複ページの中の主要なページを示すという機能を持っています。
ただ、canonicalを指定してあってもGoogleの誤認によって重複と判断されるURLもありますので、適切にcanonicalが指定してあるURLはそのままにして様子を見ましょう。
<HTTPタグが記載できない場合>
PDFファイル等を使いHTTPタグが記載できない場合は、canonical HTTPヘッダーを使うようにします。
<正規ページのみを見せたい場合>
正規ページのみをユーザーに見せたい場合は301リダイレクトを使用します。301リダイレクトは重複ページに分散していた評価も正規ページに引き継ぐので、SEO効果を高めることが出来ます。
URL検査が間違っている場合
Googleの選択が間違っている場合は、正しいページを上記で説明した「URLの正規化」を行います。
canonicalと301リダイレクトのどちらが良い?
canonicalも301リダイレクトも正規化の有効な手段ですが、決定的な違いはcanonicalはGoogleに対して正規ページとして認識することを要請するもので、命令ではありません。
これに対して301リダイレクトは強制的にリダイレクトされるので確実に正規ページを認識させることが出来ます。
canonicalを指定していても、Googleの誤認ではないかと思われるような未登録が発生するのも、canonicalが要請だからです。
まとめ:重複コンテンツの対応に困ったら
以上のように「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」は重複コンテンツが複数生成されていることを意味し、SEOにおいても影響が出るため、このメッセージが表示されたら上記で説明したように301リダイレクトやページの統合などを検討し対処する必要があります。
しかし、SEOやWebマーケティングに関連する知識がないと、タグの設定や追加などの作業は難しいですし、他にも非常に業務が忙しく対処する余裕がないという方もいらっしゃるでしょう。
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重複コンテンツ以外にも、ブログを人気にするためには継続して更新する頻度も重要となりますが、手が回らない場合にコンテンツ作成を代行したり、その後の解析で効果的な施策を提案、実施します。
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清水 康次
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