「web制作では食えない」理由と生き残るために必要なこと

2024年9月8日

最近、「Web制作ではもう食えない」「Web制作はオワコン」等という情報が多く流れており、今まさにWeb制作で食べている人やこれからWeb制作の勉強を始めるという人にとっては不安な状況ではないでしょうか。

そこで今回の記事では、Web制作では食えないと言われている理由や現状、今後もWeb制作で食べていくためにすべき対策について解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

「Web制作では食えない」と言われている理由

Web制作では食えないとなぜ言われているのか、考えられる理由は主に3つ挙げられます。

まず一つ目は、Webサイトを作成できるITツールの普及です。

代表的なものにノーコードやSTUDIO、Wix等がありますが、これらのツールがあればコーディングの知識がなくても簡単なホームページなら作ることが可能であり、わざわざ高い費用と時間をかけて制作会社や個人に依頼をしなくても済むのです。

このようなコーディングの知識が無くても制作できるツールは、個人的には、SEOにはあまり有利では無いと感じてはいますが、利用者が増えているのは確かです。

そのため、特にコーディングやデザインを専門に仕事を行っているデザイナーやエンジニアにとってはこれから求人が減少していく可能性があるのでは?という現状から、Web制作=食えないと言う話につながっていると思われます。

二つ目に、Web制作の業界に参入する人が増加した、ということです。

働き方の多様化が当たり前になってきた近年、会社員であっても副業が認められたこと、そしてフリーランスや起業をする人が特に若い世代の間で急増しています。

そんな人たちに人気の仕事がWeb制作。

Web制作を行う人が増えた分、仕事の取り合い状態になってそこからあぶれる人も増え「Web制作は食えない」と言われる理由になってしまったようです。

そして三つ目は、上記のように1つの案件に対し多数のWeb制作者が取り合いをするため、あぶれてしまったり何としても仕事を取りたい人はこれまでよりも安い金額で仕事を引き受けざるを得ない状況になります。

つまりクライアントがより安い金額で仕事を発注できてしまう状況になったわけで、受注する側にとってはこれまでと同じように働いてもなかなか稼ぐことができなかったり、中には非常識な低い単価で仕事を発注する悪質なクライアントも出てきて消耗されてしまう、といったケースも少なくありません。

「Web制作でこれから先、一生食べていくことは難しい」と言われる理由は、以上のような状況によるものでしょう。

「Web制作では食えない」現状はどうなっているのか

「Web制作では食えない」と言われているものの、実際のWeb制作の現場は今、どのような状況になっているのでしょうか。

現在のWeb制作業界では先述したように制作者の数は急激に増えたものの、その実情はスキルの足りない初心者が大半で飽和状態であり、むしろ経験や高いスキルのある人材は不足しているという状況にあります。

クラウドワークス等を見ると、未経験やポートフォリオがなくても応募ができる、簡単に制作できるような案件も多いため、平均より安価で発注しても初心者レベルのエンジニアがどんどん応募してきます。

しかし一方で、高品質なサイトを作るためしっかりとお金を払って数少ない中級または上級レベル以上の技術を持っている人を求めるクライアントもおり、価格競争に巻き込まれず品質を重視した需要というのはむしろ高まってる傾向にあります。

つまり、Web制作業界の現状は飽和状態となっている安価な初心者向けの需要と、人材不足となっている上級者向けの需要という二極化の時代にあると言えます。

Web制作でこれからも食べていくための方法

Web制作では食えない、と言われている理由や現状を知って理解してみると、今後もWeb制作で食べていくために何が必要なのかが分かります。

まず重要なことは、Webデザイン以外のスキルを高めること。中でもプログラミングの出来るエンジニアが不足しています。

HTML、CSS、JavaScriptを使ってWebサイトの制作ができる。これくらいのレベルは現在も多くいます。

もし他のエンジニアに負けず自分が生き残っていきたいなら、アプリの設計、開発、運用を個人で行えるくらいのレベルをまずは目指すことです。

まず基本的な知識を身に着けてWebサイトを作れるようになったら、それで満足せずサーバーサイド言語に挑戦することがおすすめです。

クライアントが満足出来るホームページを作成する

クライアントにはホームページを作成する目的があります。クライアントがホームページで何を期待しているのかを理解して、その目的が達成出来るホームページを納品していれば、クライアントは満足するので、次回のリニューアルも依頼してくれるでしょう。

また、ホームページに新たなページの追加やLPの作成、さらにはコンテンツのライティングや広告運用、SEOなどについても相談されるかも知れません。

初回納品でクライアントが満足出来ないホームページを納品してしまうと、次回の発注は無いので、常に新規顧客の獲得を続けないといけないので、食えなくなるのです。

マーケティングのスキルを身に付ける

Webデザイナーを続けていく場合は、競合との差別化を図っていくことが大切です。

とはいえ、あまりたくさんいるデザイナーの中で、品質だけで勝負をすることが難しい現状。

そこでWeb制作でも稼げる仕事の選び方に変えてみましょう。

例えば単発の仕事は受けないこと。数を多くこなせば稼げるには稼げますが、将来を見据えた時、お客様と長く関わり、事業を継続的にサポートしていける方がやりがいを感じられるからです。

また、Web制作を行う目的やお客様が抱えている課題についても一緒に考え提案できる力も身に着けていきましょう。

お客様の悩みや相談の内容を徹底してヒアリングし、広告やSNSの運用が必要であれば積極的に提案していくことも良いでしょう。

そのためにはマーケティングに関連した勉強がオススメ。

そもそもクライアントがホームページを作成するのは、自社の商品やサービスをより多くの人に知ってもらうためなので、ホームページを公開して、お問合せなどのコンバージョンが獲得出来なければ、Web制作を依頼する意味がありません。

Web制作とマーケティングは切っても切り離せないものなので、マーケティングのスキルを身に付けて、Web制作の提案と共にマーケティングの提案も行えると受注獲得の可能性が高まります。

Web制作の知識があれば、マーケティングに関しては独学で学習することも可能です。SEOや広告運用などのスキルを身に付けて、売れるホームページを提案出来れば受注の獲得の可能性は飛躍的に高まります。

このようにWebデザインだけでなく周辺の知識を習得しておくことで案件を獲得できる可能性は高まり、企業で勤める場合に職種を変えて転職し年収をアップすることだって夢ではなく、結果としてWeb制作の世界で働く上での将来性も広がります。

SEO会社と連携する

ホームページ制作の依頼を行う企業のほとんどは、ホームページからのお問合せや売り上げの獲得が目的です。

そのためには、狙っているキーワードでの上位表示は必須です。どれだけ素晴らしいデザインのホームページ制作が出来ても、検索エンジンからの集客が出来ないホームページ制作では、競合と差別化出来ません。

ご自身で、SEOを身に付けることも可能ですが、SEOも奥深く、表面的なことは身に付いても、明らかな効果を出す程までのスキルを身に付けるのは難しいでしょう。

その場合、SEO業者と連携して、提案段階の初期分析から、制作段階のSEO設計などを連携することで、発注するユーザーにとってもメリットのあるホームページにすることが出来ますし、競合よりも優位に立つことが可能になります。

また、確実に成果の出るホームページ制作が出来れば、リピートや紹介を得られる可能性もありますので、かなり重要な施策です。

コンテンツ作成の提案をする

SEOにはテクニカルSEOとコンテンツSEOがあります。テクニカルSEOはSEO業者が専門的に行うものですが、コンテンツSEOはマーケターやWebライターやWeb制作会社でも提案出来ます。

Web制作のクライアントに対して、長期的なコンテンツ作成のアドバイスなどを行って、コンバージョンを獲得出来るコンテンツ作成の提案を行える制作会社は受注を獲得出来る可能性が高くなり、競争を勝ち抜くことが出来ますし、コンテンツ作成のサポート料金を頂くことも出来ますので、1つのクライアントと長い付き合いが出来、売上げの上積みも可能になりますし、クライアントと良い関係を築くことが出来れば、リニューアルの依頼も受けることが出来るので安定した経営を続けることが可能になります。

Web制作で食えないあなたに無料サポート

Web制作をしているけれど、思うように受注が取れないあなたに、お一人様1回だけですが、SEOの無料提案サポートいたします。

Web制作の実績だけでは、差別化した提案が出来ないですが、Web集客に関する情報を提案に含めることで、競合と差別化出来ますので、受注の獲得の可能性が高まります。

サポートをご希望の方は、お問合せからご連絡下さい。

まとめ:Web制作で食えるか食えないかはあなた次第!

「Web制作では食えない」と言われるのには、ツールの普及やクライアントが求めるものの変化、人材の増加、価格競争などさまざまな理由がありますが、一方でスキルの高い人材への需要は高い状況にあります。

そのため、Web制作で働き続ける、またはこれから参入するという場合は、Webデザインだけでなく周辺の知識やスキルを身に着け、武器を増やすことが大切です。

納品先が満足するホームページ制作を心がけていれば、リピート発注や紹介が期待出来るので、年数が増す毎に売上げは増加して行くはずです。

弊社では、Web制作を行う方のSEOのサポートも行っていますので、お気軽にお問合せ下さい。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

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Posted by 清水 康次