ホームページがインデックスされない理由とその解決方法

新しくホームページを作成し、公開したにもかかわらず、検索エンジンにインデックスされないという問題は、Webサイト運営者にとって大きな悩みの一つです。インデックスされない原因は様々で、適切な対応を取らないと、SEO効果が得られず、アクセス数が増えないこともあります。本記事では、ホームページがインデックスされない主な原因と、その解決策について詳しく解説します。会社のサイト運営・管理の担当者様や、インデックスされないことにお悩みの皆様の参考になれば幸いです。

インデックス

インデックスとは何か?

「インデックス」とは、検索エンジンがWebページの情報をデータベースに登録し、検索結果に表示できるようにするプロセスです。GoogleやBingなどの検索エンジンは、インターネット上に公開されているページをクローラーと呼ばれるプログラムを使って収集し、その内容を分析してインデックスに追加するという仕組みがあります。

インデックスされていないページは、検索エンジンの結果ページ(SERP)に表示されないため、ユーザーがそのページにたどり着くことが難しくなります。インデックスはSEOの基盤となる重要なプロセスであり、これがうまく機能していないと、どれだけ高品質なコンテンツを用意しても、検索結果に表示されることはありません。

ホームページがインデックスされない主な原因

ホームページがインデックスされない原因はいくつか考えられます。以下に、よくある問題点とおすすめの解決方法を項目ごとに紹介します。

ロボットによるクロールの制限

多くのWebサイトでは、robots.txtファイルを使用してクローラーが特定のページをクロールするかどうかを指示します。このファイルが適切に設定されていない場合、サイト全体や特定のページが検索エンジンのクローラーにブロックされることがあります。

解決策:

サイトのrobots.txtファイルを確認し、クロールが正しく許可されているかを確認します。次のような記述がある場合、クローラーがサイト全体のクロールを禁止している可能性があります。

User-agent: *

Disallow: /

この記述は、すべてのクローラーに対してサイト全体のクロールを禁止していることを意味します。このケースでは、記述を修正し、クローラーに正しくサイトを巡回させるように設定します。通常、Disallow:の後に特定のページやセクションを指定し、クローラーに制限をかけますが、サイト全体のクロールを禁止しないように注意が必要です。

noindexタグの使用

HTMLの<meta>タグやHTTPヘッダーでnoindexタグが設定されていると、そのページはインデックスされません。これが誤って設定されていると、重要なページが検索エンジンに登録されない原因となります。

解決策:

ページのソースコードを確認し、次のようなnoindexタグが記載されていないか確認します。

<meta name="robots" content="noindex">

このタグが入力されている場合、該当するページはインデックスされません。インデックスさせたいページにnoindexタグが含まれている場合は、そのタグを削除しましょう。

サイトマップの未提出またはエラー

検索エンジンにサイトマップを提出することで、クローラーに効率的にページを見つけてもらうことができます。しかし、サイトマップをGoogle Search ConsoleやBing Webmaster Toolsに提出していない場合、クローラーがページを発見するのが遅れる可能性があります。

新しいドメインやページの場合

ホームページを新たに公開したばかりの場合、インデックスされるまでに時間がかかることがあります。特に新しいドメインの場合、クローラーが初めて訪れるまで数日から数週間かかることもあります。

Googleのクローラーはリンクを辿ってサイトを見つけますので、どこからもリンクの無い新しいドメインの発見は、なかなか難しいものです。

解決策:

Google Search ConsoleまたはBing Webmaster Toolsにサイトマップを提出します。サイトマップが適切にフォーマットされ、すべてのページがリストされているかを確認してください。サイトマップを提出することで、検索エンジンがサイト内のページを効率的にクロールし、インデックスを促進することができます。

小規模なサイトや一日に大量に新規ページが作成されるようなサイトでは無い場合は、サイトマップの送信は必須ではありません。Search consoleに登録するだけで、Googlebotがサイトを巡回して適切にインデックスしてくれます。

サイトマップを送信することで、孤立している低品質なページもGoogleに知らせてしまう可能性もありますので、サイトマップの内容は必ず確認してから送信しましょう。

URLの正規化の指定が間違っている場合

URL正規化とは、同じコンテンツを持つ複数のURLを1つに統一するための技術です。これにより、重複コンテンツを防ぐこと、そして検索エンジンに対して最適なURLを知らせることができるようになります。しかし、誤ったURL正規化の指定によって、本来インデックスされるべきページが検索エンジンに無視されることがあります。例えば、間違ったページにrel="canonical"タグが設定されている場合、そのページがインデックスされないことがあります。

解決策:

ページのソースコード内に<link rel="canonical" href="URL">というタグが適切に設置されているか確認します。このタグは、ページが検索エンジンにどのURLが正規版であるかを伝えるために使用されます。正しいページに正しいURLが指定されているか、または必要なページにのみこのタグが設定されているかを確認し、誤ったページに正規化のタグが設定されていないか注意しましょう。

ページの品質が低い

Googleは、ユーザーに価値を提供する高品質なコンテンツを優先的にインデックスします。内容が薄いページや重複するコンテンツが多い場合、検索エンジンがそのページをインデックスする優先度を下げることがあります。また、自動生成コンテンツやスパム的な内容もインデックスされにくくなります。

解決策:

ページが十分にユーザーに価値を提供しているかを見直し、必要に応じてコンテンツを改善しましょう。オリジナリティがあり、質の高いコンテンツを提供することが重要です。また、ページがキーワードで過度に最適化されていないかも確認し、自然で有益な情報を提供するよう心がけましょう。

ドメインペナルティやブラックリスト

以前にGoogleのガイドラインに違反するような行為(例:スパム行為やリンクの不正操作)を行った場合、ドメイン自体がペナルティを受け、インデックスされにくくなっている可能性があります。また、一部のサイトはセキュリティ上の問題から検索エンジンのブラックリストに登録されていることもあります。

解決方法:

Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)で「手動による対策」セクションを確認し、ペナルティが科せられているかを確認します。もしペナルティが確認された場合、指示に従って問題を修正し、再審査をリクエストします。

また、Googleから通知が届かない自動ペナルティもあります。Googleのスパムポリシーを確認して、不正な行為をしていないか確認するようにしましょう。

サーバーやサイトの技術的な問題

サーバーの応答が遅い、頻繁にダウンする、もしくは404エラーが多発していると、検索エンジンがページをクロールしにくくなり、結果としてインデックスされない可能性があります。また、HTTPSの証明書が正しく設定されていない場合や、JavaScriptによってページのコンテンツが適切に読み込まれない場合も問題になります。

解決策:

サーバーのステータスを定期的に監視し、エラーが発生しないようにメンテナンスを行います。また、SSL証明書が正しく設定され、HTTPSでのアクセスが問題なく行えるか確認します。さらに、JavaScriptで生成されるコンテンツが適切に表示され、クローラーにも認識されるかをテストしましょう。

インデックスの改善方法

上記のような状態で原因を特定し修正したとしても、インデックスをより迅速かつ効果的に進めるための対策が必要です。ここでは、インデックス改善のための具体的な方法を項目ごとに紹介します。

高品質なコンテンツの作成

検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある良質なコンテンツを評価し、インデックスしやすくします。コンテンツの品質が高いほど、クローラーが頻繁に訪問し、インデックスが促進される可能性が高まります。

・ユーザーの検索意図を反映したコンテンツを作成する

・定期的にブログやニュース記事などを更新する

内部リンクを最適化する

内部リンクは、クローラーがサイト内のページを効率的に巡回するのに役立ちます。内部リンクが適切に設定されていると、クローラーがスムーズにページを見つけ出し、インデックスを促進します。

・主要なページから他のページへのリンクを増やす。

・サイトマップのリンクをフッターに設置し、クローラーが全てのページにアクセスできるようにする。

・適切なアンカーテキストを使用し、関連性の高いリンクを設置する。

モバイル対応の強化

現在では、Googleは「モバイルファーストインデックス」を採用しており、モバイル版のサイトを基にインデックスを行います。モバイル対応が不十分な場合、インデックスが遅れる可能性があります。

・モバイルフレンドリーなデザインを採用する

・ページの読み込み速度を最適化する

・レスポンシブデザインを活用する

ソーシャルメディアでの拡散

ソーシャルメディアでのシェアやリンクは、検索エンジンのクローラーがページを発見するきっかけとなります。特に、SNS上での反響が大きいコンテンツは、クローラーが早く発見しやすくなります。

・新しいコンテンツを作成した際にTwitterやFacebookでシェアする

・SNS上でのエンゲージメントを高めるための戦略を取る

外部リンク(被リンク)の獲得

信頼性の高い他のサイトからリンクを獲得することも、インデックスを促進する方法です。外部リンクはクローラーにとって新しいページを発見する手がかりとなり、そのサイトが信頼できるかどうかの指標ともなります。

・業界内の他のサイトと協力してリンクを交換する

・ゲストポストやインフルエンサーとの連携を行う

・ソーシャルメディアでのシェアを通じて、リンク獲得の機会を増やす。

構造化データの活用

構造化データ(リッチスニペット)は、検索エンジンがサイトのコンテンツをより正確に理解するために役立ちます。構造化データを使用することで、インデックスの速度が向上する場合があります。

・Schema.orgのマークアップを活用して、コンテンツに構造化データを追加する。特に、製品ページ、レビュー、イベントなどの情報が含まれるページに構造化データを実装する。

・構造化データが正しく実装されているかどうかをGoogleのテストツールで確認する。

SEOとWebマーケティングの視点から見るインデックスの重要性

ホームページがインデックスされるかどうかは、単に技術的な問題だけでなく、SEO全体やWebマーケティング戦略にも大きく影響を与えます。ここでは、インデックスがマーケティングにどう関連するか、そしてSEO全体を強化するための具体的な施策の方法について説明します。

インデックスとSEOの関係

インデックスはSEOの基本的なステップですが、インデックスされること自体が直接的にSEOのランキングに影響するわけではありません。しかし、適切にインデックスされていないページは、いくら優れたSEO対策を施しても、ランキングに反映されることはありません。

検索エンジンのアルゴリズムは、インデックスされたページの品質、キーワードの最適化、被リンクの品質など多くの要素を考慮してランキングを決定します。したがって、インデックスされないページはSEOのポテンシャルを完全に失うため、まずインデックスの問題を解決することが、ランキングを上げる第一歩です。

SEO戦略のポイント

・キーワード最適化: インデックスされるページには、適切なキーワードが使われている必要があります。ターゲットとする検索クエリに関連する適切なキーワードをページ内で使用し、そのキーワードがクローラーに認識されやすいようにします。

・メタデータの最適化: タイトルタグやメタディスクリプションが正しく設定されていないと、検索エンジンがページの内容を理解しにくくなります。メタデータを最適化し、検索エンジンとユーザーの両方にとって有用な情報を提供しましょう。

モバイルファーストインデックスとユーザー体験の向上

Googleはモバイルファーストインデックスを導入しており、モバイル版のサイトが優先的にインデックスされるようになっています。そのため、モバイルフレンドリーなサイトを構築することがSEO上の大きな要素となります。モバイル対応が不十分だと、インデックスに影響を与え、さらには検索順位の低下を招く可能性があります。

また、レスポンシブデザイン: サイトがデバイスに応じてレイアウトを自動的に調整できるレスポンシブデザインを採用することで、モバイルフレンドリーなサイトを構築しましょう。

・ページ速度: モバイルページの読み込み速度はSEOにおいて重要な要素です。画像の圧縮、JavaScriptの最適化、キャッシュの利用などでページ速度を向上させましょう。

インデックスの影響を受けるコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを制作して、それを検索エンジンやSNS、メールなどで拡散することで、見込み客を引きつけ、育成するための重要な手法です。しかし、ページがインデックスされなければ、せっかくの良質なコンテンツも検索結果に表示されず、ターゲットオーディエンスにリーチできません。

また、長期的な価値を持つコンテンツの作成: 長期的に検索エンジンからトラフィックを獲得できる「エバーグリーンコンテンツ」を作成しましょう。これにより、インデックスされた後も長期間にわたりトラフィックを集め続けることができます。

・定期的なコンテンツ更新: コンテンツが古くなるとインデックスの優先度が下がる可能性があります。定期的にコンテンツを更新し、新鮮な情報を提供し続けることで、インデックスの維持とSEOの向上が期待できます。

・コンテンツ配信とリンク戦略: コンテンツをSNSやメールニュースレターで配信し、外部サイトからの被リンクを獲得することで、クローラーの巡回頻度が増え、インデックスが促進されます。

被リンクとインデックスの関連性

外部サイトからの被リンク(バックリンク)は、検索エンジンにとってそのページの重要性を示すシグナルの一つです。被リンクが多ければ、クローラーが頻繁にそのページを訪れ、インデックスされやすくなります。また、高品質な被リンクを持つページは、SEO上でも良い判断を得やすいです。

被リンク戦略の具体例を以下に紹介します。

・ゲスト投稿: 業界関連サイトやブログにゲスト投稿を行い、リンクを獲得します。これによりクローラーがあなたのサイトを訪れやすくなります。

・インフルエンサーマーケティング: インフルエンサーや業界の有力者にコンテンツをシェアしてもらうことで、自然な形で被リンクを増やします。

・リンク構築の慎重なアプローチ: スパム的なリンク構築はペナルティのリスクがありますので、自然で関連性の高いサイトからのリンク獲得を目指しましょう。

まとめ

ホームページがインデックスされない原因は、技術的な設定ミスや新規ページであること、さらにはペナルティなど様々です。まずはrobots.txtやnoindexタグ、サイトマップの確認から始め、問題を特定し、それを解消するためのアクションを実行しましょう。また、インデックスを迅速に進めるためには、低品質なコンテンツは削除して高品質なコンテンツを作成し、モバイル対応や外部リンクの獲得を強化することも重要です。

適切な対策を講じることで、あなたのホームページがより多くのユーザーに見つけてもらえるようになり、SEO効果も高まることでしょう。

弊社はSEO対策専門会社として、全国の企業のホームページへのアクセスを伸ばすためのサポートをしています。無料のWEBサイト診断サービスも行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。リンク先の下部にありますSEO無料サイト診断フォームより送信ください。 

また、このサイトでは他にもSEO対策やWEBに関連するさまざまな悩みに対し役立つ情報を発信していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。