SEOを外注するメリットと注意点：成果を出すための正しい選び方を徹底解説！

ビジネスにおいて、SEO対策（Search Engine Optimization、検索エンジン最適化）は欠かせない要素の一つです。これまでのテレビや新聞のチラシといった広告を活用した集客の方法だけでなく、自社のサイトを検索結果の上位に表示させることで、より多くの見込み客にリーチし、Webからも売上の向上を目指すことができます。しかし、SEOは技術的な知識や時間を要するため、自社で対応するのが難しい場合もあります。そこで、SEOを外注するという選択肢が有力です。本記事では、SEO外注のメリットやデメリット、そして外注先の正しい選び方について詳しく解説します。SEOの外注を検討している皆様に向け、参考になればと思いますのでぜひ最後までご覧ください。

SEOの外注の概要

SEOの外注とは、自社内でSEO施策を行うのではなく、専門の業者やフリーランスに業務を委託することを指します。外注する範囲はさまざまで、SEO戦略の立案から、キーワード選定、コンテンツ制作、バックリンク獲得、分析・報告まで幅広い業務が含まれます。

SEOの主な外注範囲

実際に顧客としてSEOを外注する際、何を依頼するば良いのか、どこまでお願いして良いのかわからない、という方も多いかと思います。

コンサルティング

市場調査や競合分析を基に、最適なSEO戦略を立案します。主に大手のSEO会社や専門コンサルタントが担当することが多いです。

コンテンツ制作

キーワードをもとに、サイトに流入してもらうために検索エンジンで上位表示を狙う記事やページを代行してライティングし、オウンドメディアで公開するコンテンツを作成します。コピーライターやフリーランスのライターに依頼するケースもあります。一つの記事を作成するだけでも、キーワードの選定、構成の作成、本文の調査、執筆、編集、入稿（コーディング）、校正、校閲など多くの工数が必要です。

コンテンツはSEOの最重要課題ですが、キーワード選定が非常に重要です。様々な経営の経験やマーケティングスキルが必要で、SEO会社によってかなり差が出る部分です。

テクニカルSEO

Webサイトの技術的な部分を最適化します。例えば、ページの表示速度改善やモバイルフレンドリー化、内部リンクの最適化などがあります。

テクニカルSEOはサイトの評価を落とす要因を最小限にするものですが、SEO会社によっては、全く対応しない会社もあります。

特に検索エンジンからの集客が少ないサイトの場合、テクニカルな問題を抱えていることが多くあり、適切な対応をすると、飛躍的にアクセスが向上することがあります。

リンクビルディング

高品質な外部リンクを獲得するための施策です。これには、他サイトとの協力関係を築き、自然な形でリンクを得る作業が含まれます。

悪質なSEO業者の中には、良質なコンテンツの作成やテクニカルSEOは全く行わず、リンクビルディングだけを行う会社もあります。

リンクビルディングは効果も期待出来ますが、非常にリスクも大きい施策なので、あまり積極的に行う会社は信用しない方が良いと思います。

リンクビルディングによってGoogleからペナルティを受けてしまうと、回復には非常に長い時間を要してしまうので、とても危険です。

SEOを外注するメリット

なぜSEOを外注することをおすすめするのか。それは、いくつかの大きなメリットがあるからです。その中から、主なメリットを3つ、紹介しましょう。

プロフェッショナルによる対応

SEO外注の最大のメリットは、さまざまな業界、企業と関わり専門的な知識とノウハウを持つプロによる対応が期待できる点です。SEOは常に変化している分野であり、Googleのアルゴリズムの変更やアップデート、最新のSEOトレンドに対応するためには、日々の勉強が欠かせません。SEOの専門家は、こうした変化に迅速に対応し、最適な施策を提案してくれます。また、自社のサイトに集客したいユーザー（ターゲット）を明確にするためのアドバイスももらうこともできます。

時間の節約

SEOは長期的な施策であり、効果が出るまでに時間がかかることが一般的です。また、内部施策やコンテンツ制作、リンクビルディングなど、多岐にわたる業務を伴いますし、使用するツールの選定や使い方を覚えなくてはなりません。これらを社内で全て行うのは、多くのリソースを割く必要があります。外注すれば、その時間をマーケティングの戦略設計など他の重要な業務に充てることができ、効率的な運営が可能です。

結果にコミットした施策

外注先は基本的に成果を追求します。そのため、契約内容にもよりますが、KPI（重要業績評価指標）やROI（投資収益率）に基づいた結果を目指す提案がなされます。特に、目標に基づいた報告や進捗の可視化を行うことで、施策の効果を定量的に把握することができます。

SEOを外注するデメリットとリスク

一方で、SEO外注にはデメリットやリスクも伴います。それらを理解しておくことで、より適切な業者選びが可能になります。

コストの発生

SEO外注は専門的なスキルを求められるため、費用がかかるのが一般的です。費用はサイトの規模によっても大きく変わります。特に、実績のある大手SEO会社に依頼する場合、高額なコストがかかることもあります。そのため、予算をしっかりと確認し、投資対効果を意識した選択が求められます。コストを抑えるには、サイト全体を任せると高くなるため、一部の支援だけを依頼するという選択もあります。

選定ミスによる品質低下

外注先の選定が不適切だと、期待した結果を得られない場合があります。特に、低価格で大量のリンクを提供する業者や、ブラックハットSEO（検索エンジンのガイドラインに違反する手法）を行う業者に依頼してしまうと、サイトの評価が下がるどころか、ペナルティを受けて検索結果から除外されるリスクもあります。

コミュニケーションの難しさ

外注先としっかりとしたコミュニケーションが取れないと、期待している施策が正しく実行されない可能性があります。特に、施策内容や成果についての報告が不十分だと、どのように改善すべきか判断するのが難しくなります。定期的なミーティングや報告書のチェックなど、外注先との密なやり取りが重要です。

SEO外注先の選び方

SEO外注を成功させるためには、適切な外注先を選ぶことが不可欠です。以下のポイントを参考に、信頼できる業者を見極めましょう。

実績と評判を確認する

まず、外注先の実績や評判をしっかりと確認しましょう。成功事例やクライアントの声を参考にすることで、その会社がどのような施策を行い、どの程度の成果を上げているかを把握できます。また、他の企業やフリーランスとの協力経験が豊富であれば、安心して依頼できます。

契約内容を明確にする

契約内容は、施策の範囲や成果報酬の基準、定期的な報告方法など、具体的な項目を詳細に決めておくことが大切です。特に、どのような成果をもって「成功」とするのかを明確にしておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

長期的な視点で考える

SEOは一時的な施策ではなく、長期的に継続することが求められます。そのため、一時的な成果ではなく、持続的に結果を出し続けられる外注先を選ぶことが重要です。例えば、月次報告書の提出や改善提案を継続的に行う業者であれば、信頼性が高いといえるでしょう。

コミュニケーションの取りやすさ

外注先との連絡がスムーズであることも重要なポイントです。担当者とのやり取りが遅い、質問に対して十分な回答が得られないなど、コミュニケーションが円滑でないと、施策の進行に支障をきたすことがあります。定期的な打ち合わせや迅速な対応を期待できる業者を選ぶことが大切です。

SEOを外注する流れ

SEOを外注する流れは、成功するためにいくつかの重要なステップを踏むことが必要です。以下は、一般的なSEO外注の流れです。

1. 現状分析と目標設定

現状の確認

まず、自社のサイトやビジネスのSEO現状を把握します。以下の点を確認しましょう。

・SEOを行う目的（サイトへの流入の確保、問合せの獲得、資料の請求など）

・現在の検索順位

・主要なキーワードの順位

・ウェブサイトのトラフィック（アクセス数）

・競合他社の状況

・自社の強み、独自の特色など

・直面しているSEO上の課題（ページの表示速度、モバイル対応、内部リンクの最適化など）

・目標の設定

次に、SEO外注を通して達成したい目標を明確にします。例えば

・月間トラフィックの増加：現在のアクセス数を2倍にする。

・コンバージョン率の向上：コンバージョン率を5%引き上げる。

・検索順位の向上：主要キーワードでトップ10に入る。

これにより、外注業者と具体的な成果を共有しやすくなります。

2. 外注先のリサーチと選定

業者のリサーチ

信頼できるSEO業者を見つけるために、複数の候補を調べましょう。以下の情報を基に選びます。

・過去の実績や事例

・評判やレビュー

・提供しているサービスの内容（キーワード分析、コンテンツ制作、リンクビルディングなど）

・費用の妥当性（案件ごとの月額や費用の相場を確認する）

・成果が同じであれば、費用は安い方がもちろん理想です。業者によっては、無料の初期診断やコンサルティングを提供していることもあるため、これを活用して業者選定を行うのも有効です。

業者との面談や打ち合わせ

気になる業者が見つかったら、詳細な話し合いを行います。具体的には、以下の項目を確認します。

・業者のSEO戦略：どのようなアプローチでSEOを改善するか。

・施策内容：コンテンツ制作、技術的な改善、リンクビルディングなど、具体的に何を実施するか。

・報告体制：定期的にどのような形で成果を報告してもらえるか。

・費用や契約期間：費用はどれくらいかかるのか、最低契約期間はどれくらいか。

複数の業者と話をすることで、比較検討が容易になります。

3. 契約の締結と具体的なプラン策定

契約内容の確認

選定した業者と契約を結びます。契約内容は、以下の点を詳細に確認しておくことが重要です。

・提供されるサービスの範囲（どの施策にどれだけのリソースを割くか）

・料金体系（成果報酬、固定報酬、時間ベースなど）

・契約期間（通常は6ヶ月から1年の長期契約が一般的）

・途中解約の条件やペナルティ

・具体的な施策プランの策定

契約を締結した後、業者と具体的なSEO施策のプランを策定します。以下のステップが含まれることが多いです。

・キーワードリサーチ：どのキーワードで上位表示を狙うか。

・コンテンツプラン：どのようなコンテンツを制作し、どのページを最適化するか。

・技術的な改善：サイトの内部構造の最適化やモバイルフレンドリー化の施策。

・リンクビルディング戦略：どのように外部リンクを獲得するか。

4. 施策の実行

施策の開始

策定したプランに基づいて、業者がSEO施策を実行します。具体的な実行内容は、外注する範囲によって異なりますが、一般的には以下の作業が行われます。

・オンページSEO：メタタグの最適化、コンテンツのリライト、内部リンクの調整。

・テクニカルSEO：ウェブサイトの構造改善、ページの表示速度向上、エラーページの修正。

・オフページSEO：外部リンクの獲得やソーシャルメディアとの連携。

・経過のモニタリング

施策を開始した後、定期的に進捗を確認します。通常、SEOの効果が現れるのには数ヶ月かかることが多いですが、モニタリングは初期段階から行い、必要に応じて調整を加えます。業者からの定期的なレポートや分析結果に基づいて、以下をチェックします。

・キーワード順位の変動

・サイトトラフィックの変化

・コンバージョン数の推移

5. 成果の評価と改善提案

成果の確認

一定期間（通常は6ヶ月～1年）施策を進めた後、その成果を評価します。評価ポイントとしては、以下の点が挙げられます。

・キーワードの検索順位が上昇しているか

・サイトへの訪問者数が増加しているか

・コンバージョン率（問い合わせや購入など）が改善しているか

・改善提案

SEOは一度施策を行って終わりではなく、常に改善が求められます。初期の施策結果に基づき、次の段階での最適化や新たな施策を提案します。たとえば

・ライバルサイトの新たな動きに対応したキーワードの追加

・高評価なページを増やすためのコンテンツ拡充

。新しい外部リンク戦略の導入

外注先との密なコミュニケーションを続けることで、継続的な成果が期待できます。

6. 契約の更新または終了

・成果に応じた契約の更新

契約期間が終了した際、成果が十分に出ていれば契約を更新することもあります。特にSEOは長期的な成果が求められるため、業者との信頼関係が構築できている場合、継続的な施策を進めることでさらに結果を高めることが可能です。

・契約終了の判断

目標が達成され、内部での運用が可能であれば、外注契約を終了し、社内でSEOを管理するという選択肢もあります。また、外注先が期待に応えられなかった場合には、契約を終了し、他の業者に切り替えることも検討しましょう。

まとめ

以上のようにSEO外注は、自社で対応できない部分を補い、専門的な知識を活かしてサイトの検索順位を向上させる有効な手段です。しかし、事業の内容や目的に合わせた正しい外注先の選び方や、事前の準備など、それぞれ不十分だと、期待した成果が得られないリスクも伴います。本記事で紹介したポイントを押さえて、適切なSEO外注を行い、ビジネスの成長につながるようにしましょう。

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清水　康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

SEOとは?

Posted by 清水　康次