良質なコンテンツとは?コンテンツが最強のSEOの訳
目次
コンテンツの充実は最強のSEOです
コマーシャルからユーザーにとって価値ある情報への変化
2012年3月にGoogleは「コンテンツが充実していないのにSEOが上手なサイトと、SEOは出来ていないけれど、充実したコンテンツを持っているサイトの条件を平等にする」と発表しています。
Googleのページランクアルゴリズムは「多くのウェブページからリンクされているページは重要度が高い」と言う理論を元にページのランキングを決定していました。Googleがページのコンテンツの質を評価出来なかった時代は、このページランクがwebサイトのランキングを決定する重要な要素でした。
これ以前には、大量のIP分散の外部リンクを設置するサービスを行うブラックハットSEOが隆盛を極めていましたが、ペンギンアップデートで自作自演リンクなどのブラックハットSEOが一掃されました。
これにより、SEOは充実した良質なコンテンツを掲載することに重点が置かれるようになって来ました。コンテンツとは直訳すると中身です。マスメディアに例えると、新聞記事はコンテンツです。広告欄はコマーシャルです。テレビ番組はコンテンツで、コマーシャルは文字通りコマーシャルです。こう考えると、ほとんどのECサイトはコマーシャルで埋め尽くされています。
コマーシャルはユーザーが望んでいなくても、一方的に表示されるもので、ただひたすらに商品が良いと訴え続けます。インターネット以前には、ユーザーが得られる情報が少なかったので、コマーシャルも貴重な情報源でしたが、インターネットが普及して、情報が溢れるようになり、ユーザーが自ら情報を求めて検索するようになると、一方的に送りつけられるコマーシャルを積極的に見なくなり、情報を自分自身で選別するようになって来ました。
コマーシャルは限られた掲載スペースや限られた放送時間でユーザーに商品の良さや企業イメージを伝える方法として、キャッチーなコピーが考えられるようになったり、スマートな企業イメージを伝える漠然とした内容が多くなりました。このコマーシャルの考え方がそのままホームページにも適用されて、ほとんどテキストの無い、画像ばかりのホームページが作られるようになったのです。多くの企業もユーザーは長文を読まないと決め込んでいます。
しかし、ユーザーは情報を求めて検索しているのです。ユーザーが求めて検索している回答はできるだけ詳しい解説の記事が記載された情報が欲しいと考えているのです。
ターゲットはコマーシャルのような不特定多数では無く、明らかに疑問や問題があって、それを解決したいと思って検索して、サイトを訪れています。そのようなユーザーに対して、企業イメージだけを伝えるスタイリッシュなホームページを表示しても、ユーザーはすぐに検索ページに戻ってしまうでしょう。
コンテンツイズキング
最近では、「コンテンツイズキング」と言われるようになり、SEOにとってコンテンツが最も重要と考えるようになりました。これは、Googleは「重要なページからのリンクは価値が高いと考えられる」との考えでページのランキングの評価の基準にして来ましたが、本来Googleもユーザーも求めているのは、良質なコンテンツであって、良質なコンテンツと判断する材料として、外部リンクを活用していたのですが、最近では、Googleの性能が向上して、aiも導入するようになって、WEBページに記載されているコンテンツを理解するようになって来て、ページの良否を判断できるようになりました。
そうなると必然的に、低品質なリンクを張り巡らして、リスクの高いSEOをすよりも、良質なコンテンツの掲載に力を注いだ方が良いと言う考えに変化したものです。
良質なコンテンツには、テキストの情報は勿論、画像や動画も含まれます。
ユーザーが求めている情報は出来る限り詳しく知りたい
検索して情報を求めている人は質問に対する回答をできるだけ詳しく知りたいと考えているのに、未だにほとんど画像で埋め尽くされデザインだけが優先したホームページが当たり前のように公開され続けているのは全くのミスマッチです。
また、上位に表示されているコンテンツと同じ内容を記載すれば上位に表示されると考えている人もいますが、すでに上位に表示されているページと同じ内容を記載しても検索結果の上位には表示されません。
コンテンツの作り方の一番最初にすることは、キーワードでユーザーが求めている回答は何かを考えることです。検索意図と言われますが、ユーザーが検索キーワードでどんな問題を解決したいのか、どんな情報を知りたいと思っているのかを考えることから始まります。
コンテンツとは、ユーザーの質問に対する回答で、ユーザーにとって価値があり、役立つ有益な情報で、その文章を読むと嬉しくなるような情報です。検索しているユーザーの目的は疑問や問題の解決です。ユーザーに適切にコンテンツを理解してもらうために、ユーザーの質問に対する回答を考えるようにし、ユーザーが理解しやすくするために、動画や画像も適切に掲載しましょう。
以前のようにhtmlで作成されて、FTPでアップロードするホームページでは無く、WordPressのようなCMSで作成されたホームページは更新が簡単で、コンテンツの追加も簡単になりました。
すぐ商品を買いたいユーザーにはコマーシャルで良いのですが、今すぐに商品を買う訳ではないけれど、今使っている商品に対して不満や問題を感じていて、解決方法を探しているユーザーが検索するキーワードに対する回答は、プロとしての高い専門性によって公開される情報です。そのような高い専門性から導き出されたコンテンツを読むユーザーは、その情報によって、そのショップに対して信頼感を感じるようになります。
また、ユーザーに向けて、丁寧な回答をしようと考えると、画像なども含んだコンテンツになるのは当然で、画像や動画を含んだコンテンツはGoogleから評価されます。コンテンツはユーザーに分かりやすいように事例なども含めて記載し、専門用語のように一般のユーザーには意味の分からない言葉についても説明が必要です。
さらにコンテンツの公開を続けて行くと、次々と公開されるコンテンツを読んだユーザーはこの専門家が勧める商品なら間違い無いと言う強い信頼を寄せるようになり、そのコンテンツの魅力から、ショップのファンになってくれます。そして、このようなファンが次第に増えて固定客を獲得できるようになるのがポイントです。
良質なコンテンツを作るのはとても重要で、コンテンツがまとめて大量にあるサイトはユーザーからも好まれますし、検索エンジンからも高い評価を受け、多様なキーワードで上位に表示されるようになります。
コンテンツは専門性の高い情報なので、企業内のそれぞれの分野の専門家が実際に自分自身で、ユーザーの疑問や質問を考えるようにして、回答をユーザーの立場に立って、ユーザーにしっかり伝わる、役に立つ情報を可能な限り詳しく、徹底して掘り下げて記載するように運営するのが、最も良い方法です。
コンテンツは企業のノウハウの一部をユーザーに提供するものです。コンテンツの掲載をどんどん進めて、深い情報を記載するようになると、競合他社にとってもヒントになる情報を公開することになる可能性もあり自分の会社のノウハウの流出に繋がる可能性もありますが、出来る限り詳細な情報を記載してクオリティが高いユーザーが求めるコンテンツを紹介することが検索順位を上げることになり、検索流入の増加に繋がります。
コンテンツは資産として積みあがって行きます
リスティング広告は短期的な売上げ確保には有効ですが、広告費の支払いを停止すれば、アクセスも売上げも停止してしまいます。
しかし、コンテンツは一度公開すると、同様のキーワードで質問したユーザーがコンテンツを読んでファンになってくれます。そして、コンテンツは最初の制作コストを除けば掲載にはほとんどコストがかかりません。
なので、コンテンツを一度作ってしまえば、半永久的にアクセスやコンバージョンを生み出してくれます。
さらにコンテンツをどんどん掲載して行くと、一つ一つのコンテンツが稼ぎ出すアクセスは少なくてもコンテンツが分厚く積もると大きなアクセスを生み出すようになります。時間をかけてコンテンツを増やすことはサイトのアクセスアップに大きく貢献します。良質なコンテンツが多いサイトはサイト全体の評価が高まり検索結果の上位に表示されやすくなります。
以前に作って上位に表示されていたコンテンツがアルゴリズムの変化でアクセスが落ちることもありますが、コンテンツの制作は概ね+に作用します。良質なコンテンツを積み上げることはマーケティングにとって結果として大きなプラスとして作用します。
良質なコンテンツを多く掲載することは、ユーザー視点のサイト運営となり、SEOの基本と言えるものです。
企業には必ずコンテンツがあります
リアルで企業経営を続けて来た企業は、これまで数々の不景気を乗り越えて来て、それでもお客様に選ばれる何かしらのコンテンツがあります。コンテンツが無い企業であれば、とっくに市場から退場しているはずで、ここまで生き残って存在している企業には必ずコンテンツがあります。
企業として、ここまで生き残って来た根源にあるプロとしての高い専門性は何かを考える必要があります。コアコンピタンスをユーザーに分かり易く書いて説明する。しかもその情報はユーザー目線で発信するなど、いろんなコンテンツの公開の方法があります。企業内で実際に行われていることはほぼ全てがコンテンツになります。企業内で行っていることで、ユーザーに伝わる嬉しい情報は何かを考えて公開することが大切です。コンテンツについて考える時に、自社のコアコンピタンスがユーザーのどんな不満や問題を解決しているのかを考えることになり、企業としての他社との差別化要因や、今後も生き残るヒントや判断材料になると思います。
良質なコンテンツを定期的に公開するように社内で管理して、サイトボリュームを大きくすることも重要です。社内で当番を決めて、毎日良質なブログを作り続けている企業もあります。ブログに書かれている内容は、その分野の専門家による情報で、記載されたブログの効果で、多様なキーワードでヒットするようになっています。
コンテンツは出来るだけ切実なキーワードをテーゲットに
作成するコンテンツは出来るだけユーザーが切実に悩んでいて、解決を切望しているキーワードを選ぶようにしましょう。
キーワードの意味や概要を知りたいようなキーワードは検索ボリュームも大きく、検索結果の上位に表示されれば大きなアクセスの獲得が可能になると思いますが、コンバージョンには繋がりにくいコンテンツと言えます。
このような大きなキーワードよりも、ユーザーが切実に悩んでいるキーワードは、コンテンツを読んで納得すればそのままお問合せなどのアクションを起こしてくれる可能性がありますので、漠然としたキーワードでは無く、出来るだけ切実なキーワードを選定するようにしましょう。
清水 康次
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