canonical設定でやってはいけないこと

2020年10月19日

1つのページに2つ以上のcanonicalを設定する

重複コンテンツがある場合に、正規ページをしていするために設置するrel=canonicalですが、設定を間違えると、canonicalが無視されて、大量の重複がSearch consoleのカバレッジに表示される事態になります。

大量の重複がある状態は、Googleからの評価を大きく落とし、本来得られるアクセスをかなり減らすことになります。

Googleのウェブマスター向け公式ブログでは、

rel=canonical を 1 つのページで 2 つ以上指定することは避けましょう。2 つ以上指定されていると、すべての rel=canonical が無視されます。

と記載されています。

本来の正規化ページとトップページにcanonicalを指定してしまう

canonicalの設定でよくあるミスは本来の正規化ページの他にトップページにもcanonicalを設定してしまうことです。

これは制作会社の理解不足によるものと思いますが、このようにcanonicalを2つ設置してしまうと、全く正規化されず、重複をそのままGoogleは評価してしまいます。

せっかく設置するcanonicalなので、正しい設置を行って、Googleから正しい評価を得られるようにしましょう。

canonicalをたらい回ししてしまう

重複ページが大量にある場合は、まず最初に正規化するページをどのページにするか決めて、重複しているページから正規化したいページ1ページへ向けてcanonicalを設置します。

これが正しく行われず、canonicalを別の重複ページへ向けて設置して、そのページからさらに本当に正規化したいページへ向けてcanonicalを設置しているケースがあります。

これは、現実の生活に例えると、あるお店を訪れると「ここは仮店舗で、本当のお店はBです」と案内されて、Bのお店へ行くと、また「ここは仮店舗で、本当のお店はAです」と案内されるようなものです。

このようなcanonical設定をすると、Googlebotに対しても優しいサイト構成では無く、本来正規化したいページのインデックス登録や更新がスムーズに進まず、正しい評価をしてもらえない可能性があります。

データベースを利用するECサイトでは大量の重複ページが生成されますが、canonicalは適正に設定しましょう

大量に商品を扱うECサイトでは、データベースが生成するパラメータで大量に重複が発生することがあります。

canonicalを正しく設定しないとGoogleから適正な評価が得られず、本来得られたはずのアクセスが得られない可能性があります。

重複コンテンツはそのうちの一つのページへ向けてcanonicalを設定しましょう。

canonicalの設定には十分に注意しましょう。

The following two tabs change content below.

清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次