wixは表示スピードが非常に遅く検索順位が上がらない

2021年7月6日

wixは初心者でも簡単にホームページを作成出来る便利なツールですがSEOにはかなり問題があります

wix

bodyタグの開始が凄く遅い

wixは初心者でもページのデザインの自由度が高く、世界で1億人以上が利用しているとWikipediaで紹介されているwixです。誰でも簡単にホームページを作成出来る機能を持っているサービスで日本でも利用しているユーザーが多いホームページ作成ツールです。有料のプレミアムプランに登録すれば、独自ドメインでホームページが作成出来、ビジネスにも利用出来ます。デザインは出来るけれど、CSSやhtmlの知識が無い人向けの作成ツールだと思います。Facebookやtwitterを埋め込むことも簡単に出来、プレミアムプランで独自ドメインも接続可能です。WEB制作の知識が無い初心者でも簡単にWEBサイトが作成出来ます。テンプレートも多く、良いツールのように見えますが、設定では修正出来ないSEO上にはとても重大な問題があり、WEBマーケティングを行う上ではとても難しい問題を抱えています。

bodyタグはページの本文です。ブラウザで見ているホームページは普通に見えますが、ページのソースを表示させると、bodyタグが表示されるまでには、かなり下までスクロールしないと表示されません。

私が確認したサイトでは、bodyタグの開始が4900行以降でした。bodyタグの開始は通常、8~100行位です。このbodyタグの開始行はwix特有の問題なので、自分で変更したり改善する方法はありません。

bodyタグの開始が遅いと言うことは、Googlebotがページをクロールする時に、コンテンツと関係ない記載をずっと読ませることになり、Googlebotが途中で帰ってしまうかも知れないので、なかなかインデックスされない恐れがあります。

検索エンジンのクロールに対して大きな負荷をかけてしまうエディタは利用しないことがSEOの基本です。

表示スピードが致命的に遅い

wixページスピード

wixのページのPageSpeed Insightsのデータです。結果は、モバイルページで4。バソコンで22でした。通常、モバイルでも50以上なので、致命的に遅い表示スピードです。表示スピードが多少遅い程度なら大きな問題にはなりませんが、これだけ遅いと重大な問題になってしまいます。

実際にサイトにアクセスしてみても、ページが表示されるまでかなりの時間がかかり、非常に遅いことを実感します。

これだけ遅いとSEOを重視する場合にはおすすめ出来ません。

表示スピードが遅いのは、先に説明したbodyタグの開始が遅いことも問題です。ページを表示するのにページの先頭から順に読み込んで行きますが、4900行も本文と関係無い情報を読み込むために表示スピードが極端に遅くなるのです。

表示スピードはGoogleのランキングの要素にもなっていて、極端に表示スピードが遅いページはランキングで下位にされる可能性もあります。表示スピードは少しでも改善出来るように努力する必要がありますが、wixの場合はシステムそのものの問題なので、改善は出来ません。

また、表示スピードが遅いと、ページが表示される前にユーザーが離脱してしまう可能性もあり、せっかくのコンテンツをユーザーに読んでもらえない可能性も高くなります。検索結果に表示してもページが表示する前に離脱してしまうページを上位に表示しても意味が無いので、表示スピードが遅いページが検索結果に表示されない理由なのです。

表示スピードが極端に遅いと、コンテンツなどページの内容が良くても、そのコンテンツが表示される前に離脱してしまうページはなかなか検索結果に表示されません。

Googleのランキングで評価が下がるのは、コンテンツが表示される前にユーザーが離脱するからです。ユーザーが離脱してしまうページをランキングの上位に表示してもコンテンツが表示される前にユーザーが離脱してしまうページをランキングの上位に表示しても無駄なクリックになってしまうから、ランキングで評価が下げられるのです。

ターゲットキーワードがロングテールキーワードで競合もほとんどいないキーワードなら検索結果の上位に表示される可能性はありますが、ビッグキーワードでは、クリックされるような順位に表示される可能性はほぼ0だと思います。

この問題は、タイトルやディスクリプションを最適化したり、良質なコンテンツを記載しても検索順位は、なかなか改善は可能ではありません。

表示スピードが遅いサイトはページビューが少なくなりますので、ネットショップなどはなかなか注文に繋がらないでしょう。

wix内にもSEOの項目もありますが、最適化しても結果にはなかなか反映されません。wixを使い、時間を掛けて多くのコンテンツを掲載して、ホームページを作成しても、あまり成果は上がりません。

詳細で良質なコンテンツで最適化を行ってもなかなか上位には表示されません。ドメインを取得して、wixの有料プランの契約をして毎月お金を払っても、検索結果に表示されなければ、ホームページは無駄な投資になってしまいます。

Googleが2021年からの導入を発表しているcore web vitals(コアウェブバイタル)はページの表示スピードやレイアウトなどのUXに関する指標で、ページの表示スピードの向上は必須の課題です。

サーバーの移転は移行ツールが無いのでコピペするしか無くとても困難

wixのSEOが弱いと分かっても、wix自体に画像や記事をバックアップする機能が無く、WordPressなどに簡単に移転することは出来ません。また、写真などの画像もブラウザから保存して、移転先のページに再度アップロードして追加することになります。テキストは、ブラウザに表示されているものをコピペするしかありません。

これは、wixが一度獲得した顧客が他のサービスに移動しないようにしているのでは無いかと思います。

ただ、ドメインの移管はすんなりと行え、ドメイン移管をクリックすると、管理者宛に、移管認証コードがメールで送られて来ました。

Elementorよりも遅いページはページ作成が簡単でも利用すべきでは無い

Elementorも表示スピードが極端に遅く、SEOにかなり不利でしたが、wixはさらに遅いエディターを利用することは、作成の労力がアクセスには繋がらないので、作成の労力が無駄になってしまうので、お勧め出来ません。

ページ作成が簡単なメリットがあっても、ユーザーが訪れないページを作成することは、何も意味の無いページの作成に時間と労力を使うことで、労力は報われることがありません。

ホームページは作成したコンテンツをユーザーに読んでもらって、コンバージョンを得ることが目的です。この目的が達成出来ないホームページは自己満足だけのものです。

自己満足のために時間と労力を使うことは、企業としても、ムダでしかありません。目的を達成出来ないツールは利用すべきではありません。

ホームページを制作する際には、ページの表示スピードやbodyタグの開始行なども検討材料にしましょう。

運営が簡単なことは重要ですが、多くのアクセスを獲得出来ないツールはお勧めできません。

ホームページ作成ツールを選ぶ時には表示スピードをチェックしてより速いツールを使用することは、一つのポイントです。

wixを利用している方は、今すぐWordPressなどに乗り換えることをお勧めしますが、wixからWordPressへ移行するようなツールは無く、wixで使用している画像もブラウザからダウンロードできないので、対応するのはかなり難しいのが実情です。

また、wixでドメイン移管の手続きを行うと、すぐに表示が消えてしまい、ネームサーバーの変更を行い新しいサーバーに接続できるまでの間は、ページが表示されなくなります。アクセスの多いサイトの場合は、その間の損失も覚悟してドメインの移管を行う必要があります。

The following two tabs change content below.

清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次