Elementorプラグインで表示速度が非常に遅くなる
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自由なデザインが出来るElementorですが・・・
自由なデザインやレイアウトが出来ると、最近利用が増えているElementorですが、このプラグインを使用すると、ページの表示速度が非常に遅くなります。実際に表示してみると、とても重く感じます。
PageSpeed Insightsで表示スピードを測定してみると
速度スコアは34で、遅いとの評価です。パソコンの速度スコアは34でしたが、モバイルの速度スコアは8でした。これだけ遅いとGoogleからの評価も低くなっている可能性がかなりあると思います。
Googleはスピードアップデートでページの表示速度をランキング要因にしています。
表示速度が遅いことがGoogleからの評価を下げるのは、特にモバイルの場合、表示速度が遅いと、ページが表示される前にユーザーが離脱してしまうからです。検索結果に表示しても、ページが表示される前にユーザーが離脱するページでは、検索結果に表示する意味が無いのです。
Elementorを使用すると極端に表示速度が遅くなるのは、訳の分からないソースを大量に吐き出すからだと思います。必要なhtmlソース以外のソースを大量に吐き出せば、当然読み込みに時間がかかるので、表示は一気に遅くなるのは当然です。
このサイトはホームページ制作会社がいくつかのページにElementorを実装して納品して来たものです。
Elementorをoffにして、ページを作り直し
Elementorを使用していたデザインを出来るだけ維持した状態で、Elementorを使わずにページを作り直しました。
さらに表示速度を上げるためにAutoptimizeとEWWW Image Optimizerを設置しました。
AutoptimizeはJavaScript コードの最適化、CSS コードを最適化、HTML コードを最適化にチェックを入れ、EWWW Image Optimizerは、メディア→一括最適化で最適化を行いました。
以上の改善作業を行って、PageSpeed Insightsで表示スピードを測定してみると
速度スコアはパソコンで93で、速いになりました。
ここまで改善できれば、Googleからの評価も高くなりSEOにも有利になるでしょう。
実際にページを表示してみると、Erementorを使っていた時に比べると、かなり速くなったと実感できます。
Erementorの使用を停止してからのアクセスの推移
Erementorの使用を止めると同時に隠しテキストの修正や、不自然リンクの否認も行いましたので、Erementorの使用を止めたことだけの効果ではありませんが、4月25日にErementorの使用を止めましたので、止めた直後からアクセスが増加しています。
Erenentorの使用を中止するとアクセスが改善する可能性はかなり高いと思います。
htmlのエラーが大量に発生
ChromeのアドオンでHTMLチェッカーでhtmlのエラーを調べると大量のエラーが指摘されます。htmlのエラーが検索順位に悪影響は無いとGoogleは公式に発表していますが、エラーがあるより、無い方が良いのは当然です。
大量にエラーを吐き出すプラグインを使うことはどれだけ、デザインの自由度が高くても良いこととは思いません。
ソースにナビゲーションが4つも表示される
Erenentorの使用を使用しているサイトでCSSを無効化すると、ナビゲーションが4つも表示される事例もありました。
普通にブラウザで見ている限りでは1つのナビゲーションなのですが、Chromeの拡張機能でSCCを無効化すると画像のように、ナビゲーションが4つ表示されました。
PC用とモバイル用で2つまで表示されることはありますが、4つ表示されるのはどう考えてもおかしいです。ユーザーには見せずに、Googlebotにだけ見せるテキストは「隠しテキスト」に該当する可能性もあります。
特定のキーワードで上位に表示しようと意図して隠しテキストにしている訳では無いので、ペナルティを受けるかどうかは分かりませんが、SEOには何も良いことはありません。
テスト的に、Erenentorを無効化すると、ナビゲーションは2つになりました。正常な数です。原因は明らかにErenentorなので、Erenentorを無効化した状態で、再度ページデザインをしてもらうことにしました。
ページスピードが極端に遅くなったり、無駄なソースを吐き出したりして、Googleから適正な評価を受けられない、問題の多いプラグインです。
素人でもプロ並みのデザインが出来るElementorですが、SEOの観点からはかなり問題のあるプラグインです
不特定多数に公開するホームページですから、あまりにも、素人がデザインしたと感じさせるような稚拙なサイトにはしたくないのは分かりますが、検索結果に表示されなければ、誰も訪問してくれません。
どんなにデザインにこだわったサイトを作っても、Googleから評価が下げられるサイトになっては意味がありません。
Elementorをどうしても使用する場合は、ページの表示スピードをできるだけ遅くしないように、プラグインやphpのバージョンを最新にする等の対策をしながら作成しましょう。
Elementorを使用してレイアウトの指定をすればするほど遅くなるのかどうかは分かりませんが、自分でレイアウトできる部分は極力自分でレイアウトして、どうしても出来ない部分だけ、Elementorを使うようにするなどして、表示スピードを出来る限り遅くしないような工夫が必要だと思います。
このページの情報を元にElementorを使うことを検討されている場合は、十分にSEO上のリスクを考えて下さい。
表示が遅く重いページはユーザーの離脱が多くなったり、ページビューが減り多くの記事を読んでもらえなくなる可能性が高いのです。
便利な機能には何か裏があると思った方が良いと思います。
ノーコードで作成出来るホームページには必ず代償がある
ノーコードで自由にデザイン出来れば、htmlやCSSの知識が無くてもホームページの作成が出来るのでとても便利ですが、ノーコードで作成出来る分、何かにしわ寄せが発生するものです。
ノーコードツールで作成出来るホームページは表示スピードが極端に遅いことがほとんどです。
また、その他にも大量に重複コンテンツを吐き出すツールもありました。便利なツールには必ず何か裏があると言うことを分かった上で使用するようにしましょう。
清水 康次
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