一度自動ペナルティを受けるとリンク否認で不自然なリンクを完全に無くすのは極めて難しい

2024年6月27日

リンクを辿るGooglebotの巡回はとても遅い

不自然なリンクで自動ペナルティを受けると、そのリンクをSearch consoleからリンク否認を行います。

Googlebotはページを巡回するbotとリンクを辿るbotは別々で、ページは頻繁にクロールされますが、リンクのクロールはなかなか進みません。

最初に検出されたリンクがクロールされず、数年も放置されることも良くあります。特に低品質なリンクのクロール頻度はとても低いので、ペナルティを受けても回復にはとても長い時間を要してしまいます。

リンクがある程度クロールされてリンク否認が成立すると、検索順位も上がり、ペナルティが解除されたかのような状態になりますが、実際には、数件のリンクは否認されずに残っていることが多くあります。

そして、この数件のリンクが残っていることで、検索結果の上位に表示されても、時々圏外に飛んだり、10位前後からなかなか順位が上がらない状態が続きます。

最後に残ったリンクは数年間放置される

そして、リンク否認されず、残った最後の1、2件のリンクは何年経ってもクロールされず、検索順位への悪影響も数年間残ります。

実際に8年以上もクロールされていないリンクも存在します。

残ったリンクの影響が軽微な場合はさほど問題ありませんが、ビッグキーワードで上位を狙っているとか、自然発生リンクをほとんど持っていないサイトや、リンク元が重大なペナルティを受けていいたりする場合は、かなり深刻な問題になります。

外部リンクのリンク元へのGooglebotの巡回をコントロールすることは不可能なので、ただひたすら待つしかありません。

また、リンクがクロールされてリンクが否認されても、インデックス、再評価のプロセスが必要ですが、再評価されず、リンクエコーが長期間残ることもあります。また、悪意のあるリンクを大量に設置していたと判断されたサイトはペナルティが解除されないこともあり、その場合は、ドメインを捨てて、新規ドメインで全く新たなサイトを構築しないといけなくなります。

このように不自然なリンクを設置してしまうと、完全にそのリンクから解放されることはほぼ無いと考えた方が良いと思います。

くれぐれもリンクの購入や自作自演リンクの設置などしないことです。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次