リンク否認ツールの効果が無くなった?

2024年6月26日

以前効果があったリンクの否認ツールの効果が無くなった?

最近、リンク否認ツールを使ってもさっぱり効果が出なくなって来ていて、否認の仕方が変わったのではないかと色々調べてみると興味深いページを見つけました。「【2020年】Google Search console「リンク否認」の効果なし?」と言うもの。

実際、自分でも過去に効果を上げてきたリンク否認が数ヶ月経過しても、全く効果が無いサイトが複数あるように感じています。

リンク否認ツールの使い方は、サイトに向けて貼られているリンクの一覧を獲得することから始まります。被リンクの一覧は、Search consoleの最新のリンクをダウンロードで取得出来ます。ダウンロードした最新のリンクから1本1本リンクを確認して、低品質なリンクを選択して否認ファイルに記載します。記載するファイルは、txtファイルで、ファイル名は何でも良いです。不自然な被リンクを1本でも確認したら、ドメイン内で、他のURが発見される可能性があるので、ドメインごと否認します。記載方法は、「domain:否認するドメイン」でドメインを1行づつ記載します。

リンク否認は、リンク元がペナルティを受けていたり、低品質なリンクをリストアップし、否認するURLやドメインを否認リストの一覧に記載した否認ファイルをテキストファイルで作成して、サイトへのリンクを否認するのページからアップロードすると否認したURLやドメインをクロールする度に否認が成立するものです。否認するリンクの中には、全くクリックされないリンクも検討対象になります。テキストファイルに否認するリンクを記述したら、「リンクの否認」のページで否認ファイルをアップロードすれば完了です。

私は、リンク否認した日以降に更新日が記載されたリンクは否認が成立したものと判断して来ました。

そして、否認したドメインの更新されていないリンクの残りの数が減ると、順位やアクセスが改善していたのが、これまでの動きでしたが、更新されていないリンクが数件まで減っていても、順位やアクセスには全く影響が無く、順位変動はアルゴリズム更新での動き程度にとどまっていることが不思議に感じています。なぜ、これだけ不自然なリンクが減ってもペナルティが解除されないのか原因は不明ですが、もしかしたら、他にも重大なガイドライン違反があるのかも知れません。

2020年5月4日のアップデートでリンク否認を行っているサイトの中で、大幅に順位とアクセスが改善したサイトもありますが、否認の効果なのか、アップデートの効果なのか、両方の効果なのかも分かりません。

元々リンク否認の効果が表れるまでにはとても長期間要していた

リンク否認を行っても、効果が表れるまでには、とても長期間を要していました。Googlebotはページは頻繁にクロールしますが、リンクのクロールはなかなかしません。最初のクロールで新たなリンクの発見は早いですが、再クロールの間隔はとても長く、リンク否認されて、ペナルティが解除されるまでの時間はとても長期間要していて、実際にクライアントのサイトで否認しているリンクの中で、2016年からクロールされていないリンクが大量に残っているサイトがあります。

リンク否認とアップデートとの関係

全く動かないサイトは、全く関連の無い業種からのテンプレート(サイドバー)からのリンクで、リンク否認のみで全く改善が見られないので、リンクをnofollowにしてもらい、Search consoleからインデックスリクエストを登録を送信すると、順位や表示回数が改善して来ているので、やはり否認は無視されていたのではないかと考えていいます。

アップデートで大幅に改善したサイトは、ほとんどが関連のあるサイトからのリンクでしたが、テンプレート(サイドバーやメインメニュー)からのリンクのサイトです。

さらにアップデートで微増したサイトは、同業種からの大量の相互リンクがあったサイトでした。

また、逆に大幅に順位もアクセスも落としたサイトは、ワードサラダや外国語のページに日本語のキーワードだけが並んだリンクが大量にある、明らかに不自然なリンクを大量に抱えているサイトです。

多分、これらのサイトの順位の動きはアップデートによる影響が大きく、リンク否認の効果では無いものと思います。

今後も否認は続けますが、効果については疑問

過去に効果があった、リンク否認ですが、今は効果がほとんど無くなっているようです。今後、効果が戻るのか無効化されるのかは分かりませんが、効果が戻るのを信じてリンク否認は続けて行きたいと思います。

不自然な外部リンクを完全に取り除くことは困難なので、リンク否認ツールは絶対に必要で、効果も維持して欲しい機能です。

Googleの性能が向上して、否認ツールが必要無くなったと判断しているのであれば、その判断の精度をもっと上げてもらわないと、いくら良質なコンテンツを掲載しても報われないサイトも多く存在しています。

リンク否認はGoogleに対しての命令では無く、否認を認めるかどうかはGoogle次第なのです。リンクが自分が設置したリンクでは無く、意図せずに設置された不自然なリンクの場合は、ほぼ確実にリンク否認は認められると思いますが、自分で登録した自動登録リンク集などは、パスワードさえ覚えていれば、自ら削除が可能なリンクなので、削除出来るリンクは否認せずに自分で削除するように促しているのかも知れません。

ただ、意図せずに設置される不自然なリンクは防ぐことが出来ませんので、リンク否認ツールを使うことは当然と考えます。

ブラックハットSEO業者に依頼して設置されたリンクも、設置された後に、設置したリンクが業者によって開示されない場合もありますが、ブラックハットSEO業者と連絡を取って削除してもらうようにとGoogleは考えているのかも知れません。

手動対策と同様、リンクの削除は出来る限りすることが必要なのかも知れません。

2021年5月以降リンク否認の効果を確認

リンク否認の効果

2021年5月以降、リンク否認していたサイトのリンク否認が進んでランキングが改善傾向になって来ました。リンク否認によってサイトの評価が高まって来た可能性が高いです。上の画像がその例です。今後さらにリンク否認が進めば、飛躍的にアクセスが増えると思います。リンク否認の効果を改めて確認出来ましたので、今後もリンク否認ツールを使用して行きたいと思います。

今後さらに否認が進めば飛躍的にアクセスが増加すると思います。ただ、否認するURLの選定作業で評価されているリンクも否認してしまうと、ランキングに悪影響が出る問題もありますので、否認するURLの選定には豊富な経験が必要です。

リンク否認ツールは初心者にはあまり縁が無く簡単なツールでは無いと思いますが、リンクプログラムに該当する、質が低く、内容の無いページからのリンクを発見したら、リンクを精査して、不自然なリンクは無効化するためにリンク否認ツールを使用することは有効です。

本来、有効なリンクは、ページに記載されている本文から、より詳しいページや情報をユーザーに紹介するために設置するリンクが正常で自然なリンクです。

ペンギンアップデート以来、大量に低品質な被リンクを設置するような施策の効果は激減しているので、リンクビルディングを積極的に行うサイトも減っていると思いますが、万一、低品質な被リンクを発見した場合は、リンク否認ツールを使用しましょう。低品質なリンクを設置されると、ランキングにはとても大きな悪影響を受けるので、リンク否認ツールを適切に使用することはとても重要です。

被リンクは、自身が意図せず品質の低いリンクが設置されたりすることもありますので、削除が出来ないリンクによってGoogleからの評価が低下することもありますので、勝手に設置される低品質な被リンク対策としてもリンク否認ツールの効果が無くなると、マーケティングにとても大きな悪影響が出るので、有効に動いていて欲しいものです。

被リンクは、自分で意図していなくても、Googleが評価しないリンクを設置されることがあり、全く予期せずに、ランキングに悪影響が出ることがあります。このような意図しないリンクにも対応するためにもリンク否認を有効に使いたいと思います。

リンク否認を無視することもある

リンク否認ファイルに記載されているURLやドメインが信用出来ないとGoogleが判断した場合は、否認ファイルを無視することもあるらしいです。

リンク否認によって、ポジティブな評価のリンクを多く否認していた場合、ランキングへの悪影響を回避するためにGoogleは否認ファイルを無視します。

否認にあたって、不自然なリンクの精査の精度が高く無いとGoogleに無視される可能性があるので、不自然なリンクを確実に否認して、ポジティブなリンクを間違って否認しないように気を付ける必要があります。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次