隠しテキストによるペナルティ
WordPressの基本的な設定を変更しない
WordPressは元々SEOに有利なCMSだと言われていますが、制作会社の中には、WordPressの基本的な設定を大きく変更して、H1タグをfont-size:0px;やdisplay: none;などで表示しないように設定する制作会社もあります。
H1タグが大きなfont sizeで表示されるどデザイン上不都合なのだと思いますが、それならsizeを少し小さくすれば良いので、見えなくすることは有り得ません。
H1タグに限らず、ユーザーと検索エンジンに見せる内容が違う場合はペナルティの対象になります。
隠しテキストと隠しリンク
さらにH1タグを全ページ同じものにするような設定にするような不自然なカスタマイズをする業者もあります。H1タグが全ページ同じと言うのは、本の目次の項目が全て同じと言うとても不自然な状態です。少し考えれば理解できることだと思うのですが、このような設定をする制作会社があるのはとても残念です。
さらにひどい例では、投稿のtitleが全て同じでトップページのtitleが割り当てられていることもありました。これは本の目次の章が前部同じになっている状態で、どうしてわざわざ手間を掛けてこんな変な設定に変更するのか理解出来ません。
このサイトを作った制作会社のホームページにはSEOもすると記載してありましたが、SEOには無知としか思えません。
WordPressでホームページの制作を依頼する場合は、デザインのカスタマイズは行っても、titleやh1タグなどの基本的な設定の変更を行わないようにしてもらうようにしましょう。
キャッチフレーズが隠しテキストになっていた
WordPressの「外観」→「カスタマイズ」の中に記載出来る、キャッチフレーズがPCでは表示されているのにスマホでは隠しテキストになっている事例がありました。
隠しテキストはソースの確認もし易いPCで確かめることが多いのですが、PCでは隠しテキストが確認出来ず、問題無いと思っていたサイトの検索流入が減少傾向を続けて、何が問題なのかを確認したところ、キャャッチフレーズがスマホでは隠しテキストになっていました。
アクセス減少も根源が分からないと、アクセスの上昇には転じないので、問題点が分かった時には一安心しました。
Googleはランキングを決定するのにスマホサイトを見ているので、PCサイトだけで問題が無いことを確認していても不十分だと言う良い事例でした。
スマホサイトの表示省略
レスポンシブデザインは、基本のhtmlに対して、PC用、タブレット用、スマホ用のCSSファイルを作成して、同じ情報をデバイス毎に適切に表示するものですが、スマホ用のCSSファイルでPCで表示されているテンプレートの一部を非表示にしてしまうことがあります。
PCでは表示されていたテキストがスマホでは非表示になると言うものです。
htmlは共通なので、ソースにはテキストがあるのに、スマホのブラウザでは表示されないテキストが発生する隠しテキストです。
この隠しテキストは、例えばヘッダーの一部やサイドバーやフッターメニューなどが非表示になり、サイトによってはかなり大規模な隠しテキストになるので、ランキングに悪影響が出る可能性はかなり高い問題です。
この問題を把握するには、PCでホームページを表示して、ブラウザの「縮小」「最大化」を行って、PCで表示されている情報がスマホでも同様に表示されているかを確認すると分かります。
軽微な隠しテキストはあまり大きな影響は無い
隠しテキストでも、軽微な隠しテキストはあまり悪影響を感じないこともありますが、隠しテキストがあるサイトはGoogleから少なくともポジティブな評価はされていないので、軽微な隠しテキストでも見つけた場合には修正するるようにしましょう。
軽微な隠しテキストがランキングにどの程度悪影響があるるのかは、サイトを修正して見ないと分かりません。
修正しても全く変化が無いこともありますが、他のスパムポリシー違反と連動して悪影響が出ていることもありますので、ネガティブな要因は排除することは、長い目で見て有効です。
隠しテキストを見つけたら、軽微だから悪影響は無いと決めつけず、必ず修正するるようにしましょう。
清水 康次
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