市町村役場のホームページの広告は意外と危険
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市町村役場のホームページは基本的に信頼感が高い
市役所や町村役場が運営しているホームページは住民サービスに関する情報を提供していて、部署毎に最新の情報を掲載しているので、住民にとっても貴重な情報源で、Googleからも評価されているサイトです。市町村役場のホームページは住民からの一定のアクセスがあるので、地域で商売をしている企業にとっては市町村役場へアクセスするユーザーを自社サイトに誘導出来れば良いと考えるでしょう。
実際に市町村役場のホームページには広告の掲載枠が用意されていて、1ヶ月の掲載料を支払えば広告が掲載されます。
市町村役場は収入さえ得られれば良い
市町村役場のホームページの広告枠を設定するのは、少しでも収入を得て、財政に寄与することが目的です。市町村役場は、広告を掲載してくれる企業が増えて収入が増えればそれで良く、広告のリンクを設置することで、リンク先企業にどのような影響があるのかの知識も全くありません。
市町村役場の広告からのリンクにはほとんどsponsoredやnofollowになっていません
市町村役場のような公的機関であっても、対価をもらってリンクを設置することはリンクプログラムに該当してGoogleのガイドラインに違反するのです。
Googleはそのサイトへ向けて貼られたリンクをそのサイトへの人気投票のように評価して、リンク先の検索順位を上げるアルゴリズムがあります。しかし、このアルゴリズムが成立するには、リンクは全て自然発生リンクでないと正しい評価が出来ません。
お金を払ってリンクを獲得して、ランキングを操作されるとGoogleのアルゴリズムは崩壊してしまいます。
なので、お金を支払って設置するリンクにはrel="sponsored"やrel="nofollow"を付与しないといけません。しかし、実際の市町村役場の広告には、sponsoredやnofollowは付与されておらず、Googleのガイドライン違反の状態のまま公開されています。
市町村役場からの流入獲得と引き換えにGoogleのランキンクを低下させている
広告を出稿している企業は、市町村役場からの流入を獲得すれば自社のホームページのアクセスが増えると思っていると思いますが、実際には市町村役場からの流入獲得と引き換えにGoogleのランキングを低下させているので、お金を払ってサイトへのアクセスを減らしている可能性が高いのです。
このような問題が起こるのは、市町村役場の担当者と、企業側の知識不足によるもので、とても残念な問題です。このような問題があまりにも多いので、Googleも最近、スパム行為は無効化するとと発表していますが、それ以前に設置したリンクでランキングが落ちているサイトは、Googlebotが再度リンクをクロールしないとランキングは元に戻りません。
市町村役場のホームページは頻繁に更新されているので、Googlebotの巡回も頻繁に行われていると思いますが、このような問題が全国の市町村役場で発生しているとすると、損害を受けている企業はとても多いと思います。
清水 康次
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