キーワードマッチは過去のこと
ターゲットキーワードを出来るだけページに記載して、検索結果の上位に表示しようとするのは、Googleの黎明期には、良く用いられた対策です。
当時は、ページに記載されているキーワードと検索キーワードの一致の度合いが検索結果に影響しました。
これは、Googleの性能が低く、ページに記載されているコンテンツの内容を理解出来なかったため、ページに使用されているキーワードの出現率などが評価対象になっていたものです。しかし、現在ではGoogleの性能が向上して、ページに記載されているキーワードの割合などから検索順位を決定することは無くなり、コンテンツの意味がある程度理解出来るようになって来たので、コンテンツマッチに変わって来ています。
目次
歯医者と歯科は同じ意味
歯医者と歯科は同じ意味と人間は捉えています。昔、Googleの性能が低く、キーワードと合っているページを上位に表示させていた時代には、titleタグに歯医者のキーワードを含めないと「地域名+歯医者」で検索された時に上位に表示されませんでした。
しかし、現在では、「地域名+歯医者」で検索されれば「○○歯科」でも十分に上位に表示されます。なので、タイトルに歯医者を含める必要はありません。同じ意味の違う表現を何度も記載するとキーワードの乱用となって、評価が下がることさえあります。
歯医者と歯科を異なるキーワードと捉えて、タイトルに「○○市の歯医者、歯科をお探しなら□□歯科医院」などの記載にしてしまうと、キーワードの乱用にる可能性が高くなります。
医者で検索すれば病院や医院が表示される
「医者」で検索すると、キーワードマッチなら医者がタイトルに含まれる歯医者のホームページが上位に表示されるはずですが、実際の検索結果には「病院」や「医院」や「診療所」が上位に表示されます。
医者で検索しているユーザーは主に内科の病院を探しているとGoogleは理解していて、歯医者を上位には表示しません。
このように今のGoogleはキーワードとページに記載されているキーワードがどれだけ一致しているかを判断するようなことはせず、キーワードの意味を理解して、ページに記載されている内容を理解した上で、ユーザーの検索意図に合っているページを検索結果の上位に表示するようになっています。
キーワードよりも検索意図に合ったページを上位表示する
Googleはキーワードが合っているよりも、ユーザーの検索語句によって何を求めているのかを理解して検索結果を返しています。同じ意味のさまざまなキーワードにヒットさせようと、同じ意味の違うキーワードをタイトルや本文に含めることは、検索エンジンのために行う行為で、ユーザー本位ではありません。
Googleのガイドラインの中にも「検索エンジンが無くても同じことをするか?」と言う記載があります。現在のGoogleはとても賢くなっているので、検索エンジンのために行うことは、全て無効で、これが過剰になれば逆にGoogleからの評価を落とすことにもなりかねねない行為です。
Googleから評価されることを考えるよりも、ユーザーが何を求めているのかを考えて、ユーザーにとって良いコンテンツを記載することを最優先にすることが重要なのです。
MEOはキーワードマッチ
SEOはコンテンツマッチですが、MEOはキーワードマッチです。
MEOで順位を決定する要素は、ユーザーの評価とキーワードマッチです。
Googleマイビジネスの管理画面で記載出来る内容には制限があるので、コンテンツと言えるほどの文章を記載することは出来ません。
また、ユーザーは「サービス 地域名」で検索しているので、解決したい疑問や問題は無く、地域で良いサービスを提供しているお店が分かれば良いので、具体的な解決策を記載する必用もありませんし、マイビジネスの中では、解決策を記載するスペースもありません。
なので、MEOで評価されるのは、ユーザーが検索するキーワードとGoogleマイビジネスの中で記載されているキーワードと合っているかどうかを上位表示の判断基準にしています。
Googleマイビジネス内で適切にキーワードを使用することが自身で出来るMEOです。
ユーザーは自身の疑問や質問に対する回答を探している
ユーザーが検索するのは、自身が抱えている疑問や質問があって、その疑問や質問の回答を求めて検索しています。
そして、Googleはそのユーザーが求めている回答として、最良と思うページを検索結果の上位に表示します。Googleはユーザーの疑問の回答として最良と思うページを検索結果の上位に表示しようとしているので、ホームページを運営する側は、Googleから評価されるページを作ることでは無く、ユーザーにとって良い情報を掲載することです。
自社で提供出来る独自の情報を掲載して、既に上位に表示されているページとは差別化したページを記載して下さい。
既に上位に表示されているページと同じ内容を掲載しても、既に上位に表示されているページを押しのけて上位を獲得することは出来ません。既に上位に表示されているページとは違った切り口の情報を掲載することで、上位表示出来る可能性が出て来ます。
清水 康次
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