確実な検索順位の確認方法は2つ

2021年1月29日

複数のキーワードの検索順位を確認するためにはツールが必要

管理するWEBサイトが1つだけで、ターゲットキーワードも1つだけなら、毎日、Googleで検索した順位をエクセルなどに記載して、グラフ化して管理しても大きな手間では無いので、それでも良いでしょう。

しかし、SEOを本気で行おうとすると、メインキーワードの他に、ロングテールキーワードを複数ターゲットキーワードとして設定するので、順位チェックツールが必要になります。

検索順位を確認することは、重要で、検索順位に無頓着でいると、いつの間にかターゲットキーワードが圏外に落ちていると言うこともあります。検索順位を日々確認することはSEOの基本だとも言えます。

順位チェックツールには取得する順位の正確性と、長期間に渡って順位の推移が確認出来る必要があります。検索で上位を目指すなら、順位チェックツールの利用は必須と言って良いでしょう。一つ一つのキーワードを検索して順位を確認するのはとても時間がかかりますが、チェックツールを利用すると複数のキーワードでも短時間に順位を確認出来ます。

この要素を満たすツールは2つです。この2つのツールの特徴と、2つのツールを比較することで分かることなどを紹介します。

チェックしたその時の順位を管理できるGRC

GRCは順位チェックツールとしては、かなり精度が高く信頼性の高いツールで、SEOを行う全ての人におすすめしたいツールです。Yahoo!、Google、bingの3種類の検索エンジンに対応して同時に順位を簡単にチェックすることが可能です。

また、競合サイトの順位計測も可能なので、競合と自社の順位の推移をチェックして、変動要因を推測することも可能です。

GRCとGRCモバイルがありますが、現在はGoogleはモバイルページを元に順位を決定しているので、スマホ用の検索結果を別に確認する必要は無いように感じます。

チェックした順位の推移をグラフで表示出来、対策した施策をメモ機能で記録しておくことも出来、行った施策と検索順位の変化を関連付けて考察することが可能です。

無償で利用出来る範囲は、10キーワード、10URLまでですが、1つのホームページを運営している範囲なら、無料で利用出来る範囲で十分でしょう。競合の順位チェックなども行いたい場合は、有料プランを申し込めば多くの競合サイトの順位比較も可能です。

ホームページ名とURLとキーワーードを入力して、一日1回「順位チェック実行」をクリックすれば、順位を計測してくれます。

GRCはチェックしたその時の順位を記録するものなので、一日の中での順位変動は分かりませんが、日々の順位が乱高下している場合は、何かしらの原因でサイトの評価が低下している可能性がありますので、調査が必要です。

GRCの順位チェックのグラフ

一日の平均掲載順位が分かるSearch console

Googleが提供しているSearch consoleは、Googleの掲載順位や検索結果の表示回数、クリック数、CTRが表示されます。

Search consoleで掲載順位は、一日に検索結果に表示された平均掲載順位を調べることが出来ます。また、検索結果の表示回数も分かるので、GRCで検索順位が乱高下している場合は、サーチコンソールのデータと照合してみると、Googleからの評価が落ちていことが分かります。

Search consoleは検索パフォーマンス以外にもGoogleにインデックスされている情報を色々提供してくれるので、是非登録しましょう。

Search consoleの検索パフォーマンス

GRCとSearch consoleのデータを比較すると分かること

このページにある2つのグラフは同じサイトの同じ検索キーワードの同じ期間のGRCとSearch consoleのデータです。GRCはチェックしたその時の順位なので、日によって、検索結果に表示されたり、圏外に飛んだりしています。特にグラフの後半でそのような順位変動が顕著です。

一方、Search consoleでは、特に最後では、検索順位はそれなりの順位に表示されていますが、表示回数が極端に減っています。8月ごろは、検索順位も安定していて、表示回数も多いです。この頃は、Googleからある程度評価されていましたが、その後評価が落ちて、表示回数も検索順位も低下します。そして11月に検索順位も表示回数も回復しますが、12月の末にかけて検索順位を維持していますが、表示回数が大きく落ちています。

このようにGRCでは、日によって検索結果に表示されたり、圏外に落ちたりしていますが、実は、一日の中でも検索結果に表示されたり、圏外に落ちたりしているので、平均掲載順位は高くても、表示回数が大きく減っているのです。

このような結果になるのは、何らかの原因で、Googleからの評価が落ちていると考えられます。このサイトの場合、以前にブラックハットSEO業者からリンクを購入していて、ペナルティを受けていましたが、リンクを否認して一旦ペナルティが解除されましたが、9月頃に新たな不自然リンクが検出されて、再度Googleからの評価が落ちたと分析しています。

このようにGoogleからの評価が落ちると、検索順位が不安定にななって表示回数が大きく落ちることがあるので、GRCとSearch consoleを併用して順位の変動をチェックするのが良いでしょう。

Googleから評価が落ちる要因をまず取り除いて、サイトで出来る限りクリーンな状態に保って、上位表示を目指すことがマーケティングにも有効に働きます。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次