多言語のページをURLを変えずに表示するのはNG

2024年7月2日

多言語ページは別のURLに

越境ECなど、多言語対応のホームページを公開する企業も増えていますが、多言語のページを日本語のURLと同じままで表示するのはNGです。例えば英語のページを作る場合は/en/のように別のディレクトリを作成して表示するようにしましょう。

URLを変えずに多言語のページを表示させると、Googleはページによって違う言語をインデックスしてしまいます。複数の言語のページをURLを変えずに掲載していると、あるページは日本語、あるページは英語、あるページは中国語でインデックスされます。

こうなると、このサイトは誰に対して情報を掲載しているのか分からないサイトになってしまいます。

Googleも「ページの各言語のバージョンに異なる URL を使用することをおすすめします。Cookie やブラウザの設定を使用してページ上のコンテンツの言語を調整する方法はおすすめしません。」と記載しています。

翻訳

自動翻訳をユーザーが選択せずに自動で表示すると自動生成コンテンツです

ユーザーの属性から判断して、ユーザーの言語に合わせて自動翻訳のページを表示することは、ユーザーに対して親切なことのように思いますが、これはGoogleが禁止している「自動生成されたコンテンツ」に当たります。どうしても自動翻訳を使うのであれば、ユーザーが翻訳する言語を選択して、自動翻訳の結果を表示させるなどのステップを置く必要があります。

ブラウザの言語設定によって自動的にその国の言語ページを生成することはGoogleのスパムポリシーに違反するので、最悪の場合ペナルティを受けます。自動翻訳を使う場合でもユーザーが読みたい言語を選択した後で、ページを表示するようにしましょう。

自動翻訳は低品質なコンテンツ

自動翻訳は、完全なネイティブな翻訳にはかなり劣ります。自然でネイティブなコンテンツでは無い状態で公開したページは低品質なコンテンツになってしまいます。多言語ページを作成する場合は、ネイティブな翻訳で正確な情報を記載することが最良の解決策です。

日本語のページで日本人が作成したコンテンツの中に、自動翻訳したページが混じっていれば、明らかに自動翻訳だと判断出来ます。このような不自然な翻訳ページが検索結果に表示されることは無く、低品質と判断されて検索結果の下位に沈んでしまいます。

コンテンツは自動生成では無く、人間の手によって丁寧に記載されることが重要なのです。

自動翻訳で作成したページを公開しても、検索結果の上位に表示されることはまずありません。

ホームページ制作会社が提案してくることもあるので注意が必要です

URLを変えずに、ユーザー属性に合わせて、自動的にその国の言語のページを生成して表示することをホームページ制作会社が提案して来ることもあります。

提案を受けた企業側は最先端の技術のように感じて、採用してしまうことも多いかも知れませんが、他のサイトが行っていないことには理由があるので、十分に注意して採用しましょう。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次