301リダイレクト設定しても浸透に2ヶ月かかる

2024年9月30日

サイトリニューアルは、ウェブサイトのデザインや機能を刷新する大きなチャンスですが、URLの変更に伴う影響を見落とすと、検索エンジンからの流入数に大きなダメージを与える可能性があります。特に、リニューアル後の301リダイレクトの設定は、旧ページの評価を引き継ぐために不可欠です。

そこで今回のコラムでは、301リダイレクトの設定に関する重要なポイントや、設定が完了するまでにかかる時間について詳しく解説します。サイトリニューアルを成功させるために、ぜひご一読ください。

 

サイトリニューアルで301リダイレクトを設定

サイトリニューアルの際、コラムのURLが変更されることがあります。その場合、ユーザーが古いURLにアクセスした際に新しいURLへ自動的に転送されるように、301リダイレクトを設定する必要があります。

設定方法は、.htaccessファイルに以下のように記載します。

https://www.Your domain.com/aaa.htmlからhttps://www.Your domain.com/aaa/

RewriteEngine on
RewriteRule ^aaa.html$ https://www.Your domain.com/aaa/ [R=301,L]

この記述をルートディレクトリにアップロードします。設定が正常に機能しているかは、古いURLをアドレスバーに入力して、新しいURLへ転送されれば問題ありません。

 

移転したコラムのページ数が多かったので、リダイレクト設定完了まで時間を要した

301リダイレクト

サイトリニューアル後、コラムのURLが変更されると、旧URLにアクセスした場合に404エラーが表示されることがあります。このため、Googleからの検索流入が激減することがあります。例えば、3月28日にサイトリニューアルを行い、301リダイレクトの設定が完了したのが4月10日でした。この期間中、リダイレクト設定が始まるとアクセスの増加が見られましたが、リニューアル前の水準に戻るまでには時間がかかりました。

 

301リダイレクトしても以前のページの評価が浸透するまでには時間がかかる

301リダイレクトを設定しても、旧URLの評価が新しいURLにすぐに引き継がれるわけではありません。Googlebotが旧URLを巡回し、リダイレクトを認識するまでには時間がかかります。GoogleのMatt Cutts氏によるとこのプロセスには最大で2ヶ月かかることもあるとされています。実際に、301リダイレクト設定後、リニューアル前のアクセス水準に回復するまでに約2ヶ月を要しました。

 

サイトリニューアル時には出来る限りURLを変えない

サイトリニューアルを行う際、URLの変更はアクセスの一時的な減少を防ぐためには避けるべきです。もしURL変更が不可避である場合や、旧サイトの構造に問題がある場合を除き、可能な限りURLはそのままにしておくのが望ましいです。特に、企業の売上がホームページに依存している場合は、リニューアルによる301リダイレクトが完全にスムーズには行かないことを理解しておくべきです。なるべくURLを変更しないリニューアルを優先しましょう。

 

リニューアル時には下層ページのURLが変わる場合は301リダイレクトを必ず設定する

ホームページリニューアル時に下層ページのURLが変更されることはよくあります。この変更については、ホームページ制作会社から事前に連絡されることは少なく、リニューアル後にGoogleからの流入数が減少して初めて気付くことが多いです。

アクセスが減少してから301リダイレクトの設定を行っても、アクセスの回復には時間がかかるため、リニューアル前にURLの変更について確認し、URLが変更される場合には301リダイレクトを事前に設定することが重要です。リニューアルと同時に301リダイレクトを設定することで、流入数の減少を最小限に抑えることができます。

リダイレクトは1回にする

URLが変わってしまう場合は、301リダイレクトを設定する必要がありますが、301リダイレクトを2回、3回と繰り返すことは避けるようにしましょう。

301リダイレクトを設置すると、ページの表示に遅延が発生します。これが複数回行われると遅延はかなり長くなり、UXの面でかなり不利になります。

301リダイレクトは複数回設置せずに、元のURLから最終のURLに設置して、リダイレクトが1回になるようにしましょう。

まとめ

サイトリニューアル時における301リダイレクトの設定は、検索エンジンの評価を維持し、流入数の減少を防ぐために非常に重要です。リダイレクト設定には時間がかかるため、事前にURL変更の有無を確認し、リニューアル時には必ず設定を行うことが求められます。特に下層ページのURLが変更される場合は、301リダイレクトを適切に設定することで、アクセスの回復を迅速に進めることができます。これにより、リニューアルによる影響を最小限に抑え、安定したウェブサイト運営を維持することができます。

 

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後うつ病と自己破産により縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。 自己破産を経験していることから、売上げや利益が伸びない経営者の気持ちは痛い程分かりますので、出来る限り低価格で企業経営の改善のため最大限の貢献をさせて頂きます。

Posted by 清水 康次