話題の「ChatGPT」って何?ChatGPTが出来ることや懸念点を解説します

近年、AI(人工知能)を使ったチャットボットの進化により、私たちが生活の中で接する機会も増えて来たように思います。

そんなチャットボットの中でも話題となっている最新の技術である「ChatGPT」をご存知ですか?

そこで今回の記事では、「ChatGPT」に関する概要や役割、気になる懸念点などについて解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、皆様の参考になれば幸いです。

ChatGPTとは?

ChatGPTは、投資家のイーロン・マスク氏とサム・アルトマン氏によって設立されたアメリカの非営利組織である「OpenAI」が開発した自動会話プログラム(チャットボット)で、2022年11月30日にリリースされました。

サブスクリプション版のリリースも発表されましたが、2023年2月現在、まだ無料でも利用が可能となっています。

元々文書作成のAIプログラムであるGPTを対話に特化した最新の言語モデルに進化させたChatGPT。自然な会話の他に想像していないような返答が返ってくることもあり、それが逆に楽しいということで公開からわずか1週間で100万人以上のユーザーがChatGPTとの会話を試したとTwitterで報告されています。

ChatGPTの特徴

ChatGPTの特徴と言えば、やはり自然な会話が出来ることです。

その理由としては、インターネット上の対話テキストを学習し、ユーザーが入力した(話した)内容を3000語または4000トークンまでさかのぼることが可能となっています。そのため人間と同じように会話をしながら知識を積み上げ、やりとりを通して結論に行き着くことも出来るのです。

ただしChatGPTが学習した内容は2021年末までの事象であるため、それ以前の出来事については分からないそうです。

また、ChatGPTで日本向けのサービスについては提供されておらず、登録やログインといった作業は英語の画面を見て行う必要がありますが、方法は簡単でChatGPTの使い方について案内しているサイトもたくさんありますので、それらを見ながら進めることがおすすめです。

なおメイン機能であるチャットについては日本語で質問し日本語で返答してもらうことが可能です。

ChatGPTに期待されている今後の役割

「ChatGPT」を今後どのような場面で活用していくことが期待されているのか、いくつか紹介していきましょう。

検索エンジン

ChatGPTがこれから進化していくことで、現在の検索エンジンよりも高い性能を発揮できるのではと言われています。

GoogleやYahoo!といった日本を含め世界で現在主流となっている検索エンジンでは、キーワードを入力するとそこから該当するサイトやページの情報を探し結果を表示させますが、ChatGPTであれば適当なサイトの複数の情報を組み合わせて、ユーザーが求める回答を提示することが可能となります。

自動カスタマーサービス

現在も自動カスタマーサービスが使われているサービスはたくさんありますが、やはり機械的で定型文を当てはめたような回答が生成されてしまいますよね。

しかしChatGPTを用いることでより柔軟な返答や対応が実現し、まるで人間を相手に話しているような感覚になるでしょう。

コンテンツ、Webサイトの作成

今はライターや担当者等の人の手によってブログやSNSといったコンテンツ作成を行っているかと思いますが、ChatGPTを利用することでコンテンツの目的や課題を理解し、それに応じた内容を自動的に作成してくれる可能性も考えられています。

また、コンテンツだけでなくコード作成をChatGPTに依頼し、簡単でシンプルなものであればWebサイトやアプリ等の作成も行えるようになるかも知れません。

ChatGPTが生成したコンテンツをそのまま掲載するのは危険

Googleは検索エンジンのために作られたai生成のコンテンツは「スパム」と発表しています。

aiが生成したコンテンツであっても、ユーザーのために作成された情報であれば問題無いとのスタンスですが、aiが生成したコンテンツに全く手を加えずに掲載することは危険だと言えます。

aiが生成したコンテンツであっても、掲載する人独自の情報を付加することは必須です。

ChatGPTの注意点

ChatGPTの技術を使うことで幅広い分野での活躍が期待できそうですが、現状はまだ懸念点や注意したいこともあります。

返答の正確性

ChatGPTはネット上のデータを基に返答を行っていますが、例えば同じ名前の別人、別サービス、別会社などがあると、その違いが分からずに本来求めている質問とは別の答えが返ってくる可能性もあります。

そのため今の時点ではChatGPTで得た回答を鵜呑みにせず、自分で確認することも必要です。

悪意を持った情報も覚えてしまう

ChatGPTはインターネット上の情報を学習している訳ですから、中には差別や偏見をもった情報を学習しそれを基にした回答を行ってしまうケースもあります。

実際に過去には一部のユーザーによって意図的に悪意を持った言葉を教えられ、サービスを停止した事例も存在しています。

また、マルウェアが作成される危険もありますから注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

ChatGPTは幅広い分野や環境での活躍が期待され、非常に便利なツールとなりそうです。

現在は無料で使用することが出来ますが以降は有料となる可能性も高いため、そうなる前に気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。