ヘルプフルコンテンツアップデートで何が変わった?影響を受けるサイトの特徴と対策を解説

2024年6月21日

2022年、Googleがヘルプフルコンテンツアップデート(Helpful Content Update)をリリースしました。

このアップデートはサイト評価に大きな影響が及ぶ可能性があり、特にコンテンツSEOを行っている場合は留意しなければなりません。

今回の記事では会社のサイト運営やSEOに関連した業務を担当している方に向け、ヘルプフルコンテンツアップデートの概要とアップデート実施後の必要な対策について解説します。

最後までご覧いただき、SEOを行う皆様の役に立つと幸いです。

ヘルプフルコンテンツアップデートとは?

ヘルプフルコンテンツアップデートとは、2022年8月にGoogleよりリリースされた新たな検索アルゴリズムです。

「ヘルプフル」の意味は役立つ、便利なといった意味がある通り、Googleの理念の1つでもあるユーザーに役立つコンテンツを提供する「ユーザーファースト」を実現するためのものであり、最初は英語のページのみを対象に開始されましたが、2022年12月には英語圏以外の言語(日本語を含む全世界)で適用となるよう大規模な更新がされました。

Googleは過去にもGoogle検索によってユーザーが満足する検索結果を得られるよう、Webサイトの運営者や制作者に対してコンテンツの質の向上・改善を伝えてきました。

ヘルプフルコンテンツアップデートでもその方向性は変わらず、これまでと同じようにユーザーにとって有益なサイトやページが上位表示されます。

しかしそれだけでなく、変更された点としてヘルプフルコンテンツアップデートでは「Googleから高い評価を得る目的で作られたコンテンツは評価を低くする」という判断をします。

これがヘルプフルコンテンツアップデートの大きな特徴であり、今までとは異なる点です。

常にGoogleが掲げるユーザーファーストに基づいてコンテンツ作成をしてきたサイトにとっては、今回のアップデートをあまり気にする必要はありませんが、中には2023年2月現在、既に順位に変動の影響が出ているサイトもあるかも知れません。

特に、ユーザーよりも検索結果を優先しトレンドのキーワードを寄せ集めたり、キーワードの頻出率を計算してSEOの施策を行っている一部のサイトは、以前とは違い大きく影響を受ける可能性がありますので、十分に注意が必要です。

このようなサイトが増えることでGoogle検索の信頼性が低下し、TwitterやInstagram等のSNSやYoutube等の動画コンテンツを活用して情報を得ようとするユーザーが増えてしまいGoogleから離れてしまう状況を改善する目的も、ヘルプフルコンテンツアップデートが行われた要因の1つではないかという見解もあります。

ヘルプフルコンテンツアップデートで影響を受けるサイトとは

以上のように、ヘルプフルコンテンツアップデートによってユーザーに役立つコンテンツを提供するという重要性がより明確化されたわけですが、具体的に対策が必要となるコンテンツとはどのようなものになるのでしょうか。

Googleの評価基準として、例えば実際に利用していないサービスなのに紹介をしていたり、購入していない商品をおすすめしているような内容を嫌いますが、現状としてこのようなブログなどの記事が上位に表示されています。

また、とにかく大量の商品をおすすめとして掲載し注目を集め他のサイトと差別化を図ろうとしているものも増え、この場合、そのコンテンツ自体にそもそも読者に本当に良いものを伝えようという意図がなく、訪問したユーザーにとってもどれが良いのか分かりにくく有効な情報とは言えませんよね。

次に自社のサイトがこれらに当てはまるかどうか、チェックが可能となるGoogleからの質問が公開されていますので、以下に紹介します。1つでも該当する項目がある場合は、サイト全体に影響を与えるため制作方法を見直すべきだとGoogleは警告しています。

・コンテンツは、人間のために作成されたというより、主に検索エンジンからユーザーを引き付けるためのものですか。

・どれかが検索結果に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。

・多くのトピックについてコンテンツを作成する際、かなりの部分に自動化を使用していますか。

・価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約していますか。

・既存のユーザー層のためではなく、ただ話題になっているという理由で記事を書いていますか。

・ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。

・Google が優先する文字数があるとどこかで聞いたか読んだかしたために、特定の文字数になるように記事を書いていますか。(そのような設定は存在しません)。

・検索トラフィックを獲得できると考えて、実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱うことにしましたか。

・実際には答えがない質問にコンテンツ内で答えることを約束していますか(たとえば、未定のはずの商品の発売日や、映画の公開日、テレビ番組の放送日)。

”2022 年 8 月の Google の有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと”より引用)

ヘルプフルコンテンツアップデートの対策

上記のGoogleからの質問を参考にコンテンツを見直し、該当する場合にはユーザーを優先した記事への修正、あるいは削除といった対応を行うことが必要です。

また、Googleの公式発表によるとヘルプフルコンテンツアップデートは「ページ単位」ではなく「サイト単位」で行われます。

そのため、サイト内に低品質な記事がある場合、そのせいでサイト全体の評価が下がり影響が大きいですのでしっかりと見直して適切な対応を取らなくてはなりません。

他にも「有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります」とGoogleは言及しています。

修正が難しかったり、明らかに不適切なコンテンツがある場合には、思い切って削除を検討することもおすすめです。

Googleペナルティについては内容によってはGoogleの無料のツールであるSearch Console(Googleサーチコンソール)を使って確認することが出来ます。

まとめ

以上のように、既に日本でも展開されているヘルプフルコンテンツアップデートを受け、サイトの訪問者のために有益な情報や知識を提供しているサイトであればそれを継続して作ること、そして今回のガイドラインに引っかかるコンテンツやユーザーの役に立たないコンテンツがある場合には検索順位を下げる可能性があるため、早急に問題を確認し解決するよう対策を行うことが大切です。

とはいえ、適切なSEOにはWebマーケティングや広告の知識や理解、ノウハウも必要となり、新しいアップデートによりどのように対策を取れば良いのか分からないという方も多いかと思います。

SEO専門会社では、ヘルプフルコンテンツアップデートによって下がってしまった順位を再び上げるために必要な対策を効率良く効果的に行うことが可能です。

下がってしまった原因を知るために、現在の状況をしっかりと調査、分析し、適切な対処と高品質なコンテンツ作りの提案、作成、投稿を行います。

もちろん、今後SEOを実施していきたいと考えている企業様のサポートも行いますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後うつ病と自己破産により縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。 自己破産を経験していることから、売上げや利益が伸びない経営者の気持ちは痛い程分かりますので、出来る限り低価格で企業経営の改善のため最大限の貢献をさせて頂きます。