上位表示させたいキーワードが多すぎてキーワードの乱用になる

2024年4月13日

単独キーワードを詰め込むことよりも、多くのキーワードで上位を狙おうとしてキーワードの乱用になることが多い

キーワードの乱用と言うのはかなり古典的なSEO手法で、検索エンジンの性能が低かった時代に、上位表示したいキーワードを連呼するように多く記載して検索順位を上げようとする施策です。

検索エンジンの性能が極めて低い時代には効果がありましたが、今となっては全く効果が無く、むしろ検索順位に悪影響のある施策です。

titleのキーワードの乱用

「医療・福祉・介護の求人、集患・集客のご相談は企業名」のtitleになっていたホームページがあって、キーワードの羅列になっていて、ターゲットキーワードも7つの組み合わせになります。

titleタグにこれだけ多くのキーワードを詰め込むとキーワードの乱用と判断されて、検索順位が上がりません。

さらにヘッダーロゴのalt属性もtitleと同じになっていたので、トップページへのアンカーテキストが「医療・福祉・介護の求人、集患・集客のご相談は企業名」となっていたので、トップページはこの7つのキーワードで極度に最適化されていたことになります。

いろんなキーワードでユーザーを獲得したい気持は分かりますが、1ページに7つものキーワードについてコンテンツを記載することはできません。

1つのページに大量のキーワードを持たせると、結果的にどのキーワードについて書かれているのか分からなくなります。1つのキーワードについて深く掘り下げたコンテンツはGoogleからも評価されますが、深く掘り下げられていないコンテンツはユーザーにとっての疑問や質問に対する回答としては不十分な内容となり、検索結果には表示されなくなってしまいます。

SEOの基本は1ページ1キーワード(又は1複合キーワード)です。1ページに大量のキーワードを盛り込まず、ページを分けて、それぞれのページにキーワードを持たせるようにしましょう。

営業範囲の市町村名や都道府県名を羅列したキーワードの乱用

キーワードの乱用

これは、とても良く見かける例です。地域を限定しているサービスの場合、営業範囲をサイドバーなどに記載することがありますが、これはGoogleが明確にキーワードの乱用としてSearch consoleのヘルプで公開しています。

市町村名を羅列してもランキングに悪影響が出ないこともあります。これは、市町村名の記載がユーザーにとって必要と思われる場合は悪影響がありません。ランキングを操作する目的では無く、ユーザーへ向けた情報であれば問題はありません。ユーザーのためでは無く、検索エンジンがあるから記載している場合はペナルティを受ける可能性があります。

市町村名の羅列が1ページだけであれば大きな問題ではありませんが、サイト内の全てのページに記載されていると悪影響が出ると思った方が良いと思います。

営業範囲の市町村名を羅列せずに、ホームページで営業範囲を掲載する方法は、お客様の声のページを作り、○○県○○市△△様として、お客様の声を掲載すれば、サービス名+地域名で検索した時に上位に表示されます。

また、お客様の声は、とても重要なコンテンツです。例えば飲食店名で検索しても、そのお店のホームページよりも食べログの方が上位に表示されます。これは、お店の売り込みが記載されているページよりも、お客様の声が記載されている食べログの方がユーザーの質問に対する回答が記載されたコンテンツだとGoogleが判断しているためです。

お客様の声をホームページに掲載することは、とても良質なコンテンツになり、しかも営業範囲の地域名を含んだ検索の際に上位に表示されますので、是非、お客様の声のページを作るようにして下さい。

まとめ

titleタグに上位表示したいキーワードを大量に記載したり、titleタグに同じキーワードを3回以上記載するとキーワードの乱用になる可能性があります。

また、ページ本文に営業範囲の市町村名を羅列するのも問題があります。営業範囲の市町村名が1ページのみに記載されている場合は大きな問題はありませんが、サイドバーなどに記載されていて全ページに市町村名があると問題になることがあります。

営業範囲の市町村名は羅列するのでは無く、お客様の声のページに「○○市□□様」のようなページを作成してユーザーの声を記載しましょう。ページに市町村名を羅列するよりもお客様の声は良質なコンテンツなので、市町村名で上位に表示することが可能になります。

1ページで上位表示がしたいキーワードが多くなるとどうしてもキーワードを詰め込む傾向になります。SEOの基本は1ページ1キーワードなので、キーワードの使用は適切にするようにしましょう。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。