検索ボリュームの大きいキーワード(ビッグキーワード)でSEOを行うのは間違い

2024年7月11日

ウェブサイトのSEO戦略において、多くの企業やデジタルマーケターが追い求めるのが、大きな検索ボリュームを持つキーワードの上位ランキングです。

しかし、果たしてそれが常に正しい道なのでしょうか?

今回は、ビッグキーワードでのSEO戦略の落とし穴と、実際に成功するための方法についてご紹介します。

ビッグキーワードとは

ビッグキーワードとは、検索エンジンでの検索ボリュームが非常に大きいキーワードのことです。

つまり、多くの人が検索エンジンで利用するキーワードやフレーズを指します。

これらのキーワードは、一般的に人気が高く、競争も激しいです。

例えば、"旅行"や"レシピ"などの一般的なキーワードが、ビッグキーワードとして知られています。

ビッグキーワードでSEOを行うデメリット

競争が激しい

ビッグキーワードは多くの企業やウェブサイトが競合しており、上位ランキングを獲得するのが難しいです。

競合他社がSEOに多くの資金やリソースを投入している場合、上位にランク付けされることはさらに困難になります。

商品カテゴリーなどの大規模なキーワードで上位表示されることは、企業にとって優越感をもたらし、一種のステータスとなるため、上位表示を目指す気持ちはよくわかります。

しかし、誰でも思い浮かぶような一般的なキーワードは多くの競合サイトが狙っており、検索結果の上位にランク付けされることは非常に難しいです。

大きな労力を費やしても上位表示が難しく、その結果、モチベーションの低下や戦線離脱を経験する企業も少なくありません。

ターゲットユーザーとの一致が難しい

ビッグキーワードは一般的なキーワードであるため、検索者のニーズや意図に合致するかどうかが明確でない場合があります。

例えば、「犬 病気」は月間検索ボリュームが1,600件ありますが、このキーワードで検索しているユーザーが具体的にどんな回答を期待しているのかが分かりません。

このキーワードで検索しているユーザーは、「何となく犬の体調が悪いんだけど・・・・」といった内容で検索しているかもしれません。

そういった場合この検索意図に対する回答は、「何となく体調が悪そうな犬の考えられる病気」といった内容になります。

しかしこのキーワードからは、ユーザーが急いで問題を解決したいとか、どうしても問題を解決したいといった強い欲求が感じられません。

このキーワードで検索結果の上位に表示されたとしても、ユーザーが具体的な行動を起こすかどうかはとても疑問です。

このようなキーワードで上位表示させる労力に対して、有効なユーザーを獲得する可能性を考えると、対策するのは避けた方が良いと分かります。

そのため、ビッグキーワードでのトラフィックを獲得しても、本来のターゲットユーザーが含まれているかどうかは保証されません。

費用がかかる

ビッグキーワードでの競争力を維持するためには、多額の広告費やSEOコストがかかる場合があります。

競争相手が多いため、上位にランク付けするためには広告費が高騰する恐れがあります。

ピンぼけ

効果的なアプローチとは

特定のニーズに焦点を当てる

特定のニーズに焦点を当てたキーワード戦略を採用することも非常に有益です。

たとえ検索ボリュームが少なくても、「犬 病気 吐く 白い泡」や「犬 病気 下痢 血便」といったキーワードは、その背後に緊急性を持つニーズがあります。

このようなキーワードからは、犬の飼い主が直面している可能性が高い具体的な問題や緊急事態が窺えます。

これらのキーワードに対する検索者のニーズは、すぐに解決策を見つけたいという強い欲求に駆られています。

そこで、犬の病状や治療法、動物病院の情報など、迅速かつ明確な解決策を提供することが重要です。

ロングテールキーワードの活用

ロングテールキーワードは、具体的でニーズに直結した検索キーワードです。ロングテールキーワードの中に、切実に問題の解決を求めているキーワードがあります。このような切実なキーワードを数多く見つけ出し、コンテンツを作成することで、コンバージョン率の高いサイトに育てることが出来ます。

たとえ検索ボリュームが少なくても、ユーザーの解決したい問題に対する回答となるコンテンツを提供すれば、そのキーワードが検索されれば競合も少ないので、ランディングしてくれる可能性も高いですし、コンバージョンにつながる可能性もあります。

SEOの鍵は、このようなユーザーが直面している切迫したニーズを正確に把握し、それに適したコンテンツを提供することにあります。

大規模で一般的なキーワードだけでなく、本当に重要なキーワードを見つけ出し、効果的なコンテンツを作成することが成功のカギとなります。

切迫

まとめ

以上、今回はビッグキーワードでSEOを行うデメリットについてご説明しました。

効果のあるSEOを実施するためには、特定のターゲットに向けたキーワードを絞り込むことが重要です。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

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Posted by 清水 康次