検索ボリュームの大きいキーワードでSEOを行うのは間違い

2022年10月9日

モチベーションの低いキーワードで集客してもコンバージョンには繋がらない

誰もが思い付くキーワードは競合も多い

商品カタゴリーのような大きなキーワードで検索結果の上位にに表示されることは、企業としても優越感を感じることが出来て、ステータスにもなるので、上位に表示したいと言う気持ちはとても良く分かります。

しかし、誰でも思い浮かぶようなキーワードは多くの競合サイトが狙っているキーワードでとても競争も激しく、検索結果の上位に表示させることは難しいです。

とても大きな労力を掛けてもなかなか上位に表示されず、モチベーションも維持出来なくなって、戦線離脱してしまう企業も多いのです。

ピンぼけ

検索ボリュームの大きいキーワードは検索意図も広範囲

例えば「犬 病気」は月間検索ボリュームが1,600件ありますが、このキーワードで検索しているユーザーが具体手的にどんな回答を期待しているのかが、分かりません。このキーワードで検索しているユーザーは「何となく犬の体調が悪いんだけど・・・・」と言った内容で検索しているのかも知れません。この検索意図に対する回答は、「何となく体調が悪そうな犬の考えられる病気」と言った内容になります。

このキーワードからは、ユーザーが急いで問題を解決したいとか、どうしても問題を解決したいと言うような強い欲求が感じられません。このキーワードで検索結果の上位に表示されたとしても、ユーザーが具体的な行動を起こすかどうかはとても疑問です。

このようなキーワードで上位表示させる労力に対して、有効なユーザーを獲得出来る可能性を考えると、対策するのは避けた方が良いと分かります。

ユーザーが切迫していて、すぐに問題を解決したいキーワードを狙う

検索ボリュームが小さくても、例えば「犬 病気 吐く 白い泡」や「犬 病気 下痢 血便」のようなキーワードは目の前で、犬がキーワードの症状を発症していて、すぐに解決できる病院を探しています。このキーワードからは、検索しているユーザーがかなり切迫していて、出来るだけ早く治療を受けたいと考えていることが分かります。

このユーザーに対して、症状の原因として考えられることや、具体的な病名、治療の方法などを詳しく掲載すれば、ユーザーは安心して、この情報を掲載している動物病院を受診するでしょう。

切迫

ロクンテールキーワード程、ユーザーの検索意図は明確

上記の、「犬 病気 吐く 白い泡」や「犬 病気 下痢 血便」は月間検索ボリュームは10件と少なく、病院がある地域では、1ヶ月に1件検索されるかどうかのキーワードですが、的確なコンテンツさえ掲載すれば、検索されればほぼ確実に受診に繋がります。

SEOの決め手は、このようなユーザーが切迫しているキーワードをどれだけ見つけ出せるかに大きく関わって来ます。ただ、依頼者が求めているキーワードで上位に表示させることでは無く、本当にコンバージョンに繋がるキーワードを正しく依頼者に伝え、確実にユーザーの心を掴むコンテンツを作成するように支援することです。

このことが出来ずに、検索ボリュームの大きいキーワードのみで対策すると、多大な労力を掛けてもなかなか順位が上がらず、上手く上位に表示されたとしても、コンバージョンに繋がる可能性はとても低く、SEOに費やした費用も十分に元が取れない可能性が高くなります。

検索ボリュームは小さくてても、効果的なキーワードを見つけ出して、良質なコンテンツを掲載して、確実に上位に表示してコンバージョンに繋げることがSEOの重要な役割です。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

SEOとは?

Posted by 清水 康次