ホームページのモバイル対応、SSL化は必須です
目次
スマホからの検索がPC経由を上回っている
スマホ対応は必須です
パソコンから始まったインターネットは、携帯電話を経てスマートフォンが主流になり、2015年5月のGoogleの発表では、アメリカや日本を含む10ケ国では、モバイルデバイスからのGoogle検索が、コンピュータからの検索より多く行われている状態になりました。今後さらにモバイルデバイスのアクセス比率が高くなると思います。
モバイルデバイスからの検索が50%を超えたと言う事は、スマホ対応のページを持っていないと、アクセスする半数のユーザーは文字が小さすぎたりして不便を感じると言う事です。
せっかく検索で上位に表示されても、アクセスしてみたら、PCサイトで文字が小さくて読めないとか、拡大しないと読めないとなると、すぐに離脱するユーザーも増える可能性がありますのでモバイル対応は必須です。
Googleはモバイルファーストインデックスを発表しました
Googleは2016年10月にモバイルファーストインデックスを発表しました。これは、パソコン向けのページとモバイルデバイス向けのページがあったら、モバイルデバイス向けのページを優先してGoogleのデータベースにインデックスすると言う事です。
これで問題になるのは、スマホサイトがパソコン向けページよりも内容を省略したページにしている場合です。この場合、内容を省略したページがインデックスそれ、その情報を元に検索順位が決まります。
Googleがモバイルファーストインデックスをいつから実施するかは発表していませんが、スマホページがパソコン向けページよりも内容を省略したページにしている場合は今のうちに対策しておかないといけません。
パソコン向けのページがとんなに素晴しいコンテンツを掲載していても、パソコン向けのページは検索順位の決定の対象外になります。パソコン向けのページでそれなりの検索順位を獲得していても、モバイルファーストインデックスになったとたんに、大きく順位を落として、Googleからの流入が大幅に落ちる可能性がありますので、必ず対応する必要があります。
モバイル対応が適正に出来ているか確認するには、モバイルフレンドリーテストで調べたいURLを入れてURLをテストをクリックすると結果が表示されます。
対応方法としては、パソコン向けのページをそのままスマホ対応するレスポンシブデザインにするのが良いでしょう。
レスポンシブデザインとは
Googleはレスポンシブデザインについて
レスポンシブ デザイン: ユーザーのデバイスの種類(パソコン、タブレット、モバイル、非視覚系ブラウザなど)に関係なく、同じ URL で同じ HTML コードを配信しつつ、画面サイズに応じてコンテンツの表示方法を変更します。Google では、実装と維持が最も簡単なデザイン パターンとしてレスポンシブ ウェブ デザインをおすすめしています。
ここで重要なことは、「同じHTMLコード」と言うことで、一つのページでPC用のHTMLとスマホ用のHTMLがある状態を推奨していません。
PC用のHTMLとスマホ用のHTMLが存在すると、似通ったテキストが2つあって、ブラウザにはそのうちの一つだけが表示されることになり、隠しテキストにななってしまいますので、注意が必要です。
2023年11月にモバイルファーストインデックス移行完了を発表
Googleは2023年11月にモバイルファーストインデックスの移行完了を発表しました。
まだ、モバイル対応していなサイトもあると思いますが、デスクトップGooglebotのクロールを限りなく減らして行くとのことなので、モバイル対応していないサイトは出来るだけ早くモバイル対応するように検討する必要があります。
SSLで暗号化は必須です
SSL化されていないと、警告が表示されます
Googleは2014年にSSL化されたWEBサイトをSEOの評価として優遇すると発表しました。SSL化とはサーバーとクライアント間の通信を暗号化するセキュリティ対策です。
Google ChromeとFirefoxで非SSLのページに警告を表示するようになっています
Google・Chromeで非SSLのサイトにアクセスすると、アドレスバーにiが表示され、iをクリックすると、「このサイトへの接続は保護されていません」「このサイトでは機密情報(パスワード、クレジットカードなど)を入力しないで下さい。悪意のあるユーザーに情報が盗まれる恐れがあります。と表示されます。
SSL化されているサイトにアクセスすると、アドレスバーに緑色の鍵が表示され、保護された通信と表示されます。さらに鍵をクリックすると、「保護された接続」「お客様がこのサイトに送信した情報(パスワード、クレジットカード番号など)が第三者に見られることはありません。と表示されます。
Firefoxで非SSLのサイトにアクセスすると、アドレスバーにiが表示されて、iをクリックすると「この接続は安全ではありません」と表示されます。SSLのサイトにアクセスすると、アドレスバーに緑色の鍵が表示され、鍵をクリックすると「安全な接続」と表示されます。
最近は、スマートフォンやタブレットを公衆無線LANに接続する場合がありますが、公衆無線LANでは、なりすましアクセスポイントの危険もあります。SSL化していれば、WEBサイトを訪れるユーザーが公衆無線LANでなりすましアクセスポイントに接続してしまっても、通信内容を盗み見られる心配は無くなります。ハッカーはWEB通信を盗み見るのは簡単だと言っていますので、SSL化はユーザーの個人情報を守るためにも重要です。SSL化に対しての動きが鈍い企業は個人情報保護の意識が低いとユーザーから見られても仕方がありません。
Google・ChromeとFirefoxの国内のブラウザのシェア50%を超えるブラウザで非SSLの警告が表示されることになって、多くのユーザーが非SSLの危険性を認識するようになると、非SSLのサイトへのアクセスを避けるようになるでしょう。
非SSLのサイトにアクセスしても、個人情報の入力はしなくなるので、どれだけ美しいページを作っても発注や問い合わせ、資料請求は望めません。SSL証明書の発行は業者や種類によっていろいろですが、どれを選んでも暗号化することは同じなので、安いもので良いと思います。
清水 康次
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