ホームページはコマーシャルだけではいけません

2021年5月25日

テレビの放送はコンテンツとコマーシャルで出来ています

コマーシャルだけが放送され続けるテレビは長時間見れません

コマーシャルだけを放送し続けるチャンネルとしては、SHOP CHANNELがありますが、コマーシャルだけを長時間見続けるのはとても苦痛になります。

新聞記事はコンテンツで広告欄はコマーシャルです。テレビ番組はコンテンツでコマーシャルは文字通りコマーシャルです。ユーザーはコンテンツを見るためにテレビを見たり新聞を購読しているのであって、コマーシャルを見ることが目的ではありません。

ECサイトは商品を売ることが目的ですから、その大部分がコマーシャルになるのは仕方がありませんが、コマーシャルだけではユーザーから共感を得られることはありません。

インターネットが普及する前はテレビから流れているコマーシャルや新聞、雑誌の広告しか商品の情報を得る手段がありませんでした。ところがインターネットが普及すると、ユーザーが得られる情報が格段に増え、ユーザーは情報を選別するようになりました。そして、望みもしないのに一方的に送りつけられるコマーシャルは拒否するようになって来たのです。ユーザーは自分が欲しい情報は検索して求めるようになりました。ユーザーは自ら求めて検索している情報については、出来る限り詳しい説明が欲しいと感じています。ユーザーは長文を読まないと思っている方も多いですが、それはコマーシャルだからで、ユーザーが望んでいない情報だから、長文は読まないのであって、ユーザー自ら情報を求めて検索している情報は長文でも読んでもらえるのです。

商品のことをただひたすら良いと言い続けるコマーシャルしか掲載されていないと、他のホームページと同質になって、ユーザーにとっては何が違うのか分かりません。そうなると、後は価格のみが購入の判断基準になって価格競争に巻き込まれてしまいます。

コマーシャル

ホームページにはコンテンツを掲載する

テレビがコンテンツの合間にコマーシャルが挿入されるように、ECサイトもコンテンツとコマーシャルが掲載されているようにしましょう。

コンテンツとはユーザーにとって価値ある情報で、ユーザーが商品について漠然と感じている問題や不満に対する解決策や、お客様第一で取り組む企業の姿勢などもコンテンツです。ユーザーが感じている商品に対する不満や問題に対する解答はプロとしての高い専門性が無いと掲載できません。そのようなプロとしての高い専門性がユーザーに伝わると、「この専門家が勧めている商品なら間違いない」とユーザーが思うようになり、継続して公開されるコンテンツを読んで、そのコンテンツを書いている専門家のファンになってくれるようになります。

ユーザーが現在使っている商品を買い替えたいと思っていたとしましょう。買い替えるには、理由があります。もちろん今の商品が古くなったと言うこともあるでしょう。しかし、それ以外に、使用していて不満や問題と感じる部分があると、同じ問題が無い商品はどれなのかを探します。商品のスペックだけしか掲載されていないホームページだと、ユーザーが感じている不満を解決できる商品なのかどうなのか、判断できません。自社のホームページに掲載している商品が、具体的にどんな問題や不満を解決できるのかを記載するようにしましょう。

ユーザーが感じている疑問や質問の回答に対して適切なコンテンツを掲載していると、そのコンテンツをしっかりと読んで、納得すると、そのサイトに対して良い印象を持ってくれます。さらに他のコンテンツも読んで、さらに納得が得られると、そのサイトに高い専門性や信頼性を感じてファンになってくれるかも知れません。

コンテンツは企業のWEB担当者が社内から見つけ出し、継続して公開するものです。ホームページは公開してからの更新がとても重要です。商品についてのコマーシャルは新商品が出たりしない限り情報を更新することはありませんが、コンテンツは社内で見つかる度に更新して行けるので、情報を更新し続けることが出来ます。

ホームページを更新する度に良質なコンテンツが積みあがって行き、良質なコンテンツが分厚いサイトはGoogleから良質なサイトとして評価されるのでSEOでも有利になります。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。