注目されるコンテンツマーケティングの意味と導入するメリット

2022年10月12日

マーケティング手法の一つで、読者や顧客にとって価値のあるコンテンツを制作、発信することで見込み顧客のニーズを育成し、購買につなげることを言います。そして最終的に自社のファンを獲得し、短期的な売上の増加だけではなく中長期的に売上を継続させファンとして定着させることを目指す方法です。

今回の記事では、このコンテンツマーケティングを理解し実践するための情報を簡単にまとめ、解説いたします。皆様の参考になれば幸いです。

配信メディアとインバウンドマーケティング

コンテンツマーケティングは潜在顧客に見つけてもらう仕組みを作るものですが、「Webページを大量に作れば良い」という簡単なものではありません。もちろんそれも一つの手法ではありますが、多くの顧客に興味を持ってもらうにはWebサイト以外にもソーシャルメディアなど様々な集客方法にアプローチすることが大切で、一方的に売り込むだけではなく最初はインバウンドマーケティングの形を取ることも有効です。

例えばFacebookやYoutubeを使って動画で商品の紹介や説明をする、オフラインとオンラインのセミナーを開催、ガイドや資料の無料のダウンロードサービスを提供する等。

BtoCであればtwitterでのツイート、写真や画像に特化したinstagram等のSNS使った発信が効果的ですし、BtoBの商材であればnoteで執筆するのもおすすめです。

オウンドメディアがあるとさまざまなメディアに流用可能なので、1つずつのコンテンツの作り込みも重要になります。まずは適切と思われる物を2つ、3つを選んでしっかり制作し、運用・配信を行いましょう。

コンテンツマーケティングとSEOとの違い

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いについて説明すると、SEOは検索の意図やニーズを把握したコンテンツを充実させ、流入を稼ぐための手法になります。これはコンテンツマーケティングの目的と重なる部分もありますが、コンテンツマーケティングはより広く総合的な施策になります。

つまり、”コンテンツSEO=コンテンツマーケティングの一部”と捉えていただければと思います。

なぜコンテンツマーケティングが必要か

以前は売り込むためにどんどん出していた広告も、広告費の高騰により費用対効果が見合わなくなり、効果的な広告の出し先を選定する必要が出てきました。

また、しつこい広告を嫌うユーザーが増えたことも理由にあります。昔は営業の仕事として当たり前のように行われていたテレアポやバナー広告を掲載、メルマガで定期的な情報発信も現代では誰からもクリックされず読んでもらえず・・・と通用しなくなってきました。消費者は自分から欲しい情報を探す時代に変化したのです。

コンテンツマーケティングでは今までのような施策での取り組みのように売上の成果がすぐに出しにくいというデメリットはありますが、ここで重要なのはKPIを設定し目標への貢献をチェックしていくことです。

ゆっくり時間をかけてでも確実に顧客を増やし更にファン化させている成功事例は多数あるのです。

コンテンツマーケティングのメリット

広告費のコスト削減

コンテンツマーケティングは従来の広告のように消費されていくのではなく、一度発信すればその価値が失われない限り機能し続ける資産となる、という特徴があります。

成功するには長期間に渡る運用が必要になりますが、それでも積み重ねるほどコスト効率が改善し広告宣伝費を抑えることが可能なのです。

顧客からの信頼

コンテンツマーケティングは先にもお伝えしたように長期的な運用を行います。つまり継続して有益な情報を提供し続けるわけですから、それだけ専門性があり誠実な会社である、というイメージを顧客に与えることになります。そしてそれは顧客のファン化に大きくつながり、次は顧客からSNSや口コミを通して自然と情報を拡散してくれるようになるのです。

幅広い地域に向けてビジネスを展開できる

コンテンツマーケティングは地域に捉われず幅広いターゲットに向けて発信でき、また日本語だけでなく多言語で展開することが可能です。

実際に地方の企業が東京の大手企業と取引をしたり、海外に多くのファンを持つといった事例がたくさん見られています。

コンテンツマーケティングの”コンテンツ”の種類

ブログとSNS

ビジネスとしてのブログはストック型コンテンツと呼ばれ、記事の数が増えるとサイトが充実し、Google等の検索エンジンからの評価も得やすくなります。開設や運用に高い費用もかかりませんし、利用しない手はないコンテンツでしょう。

ブログで記事をアップしたら、facebookやTwitter等のフロー型コンテンツをで拡散することで、より多くのユーザーに広めることが出来ますので、Webページであるブログ記事とSNSを組み合わせて効果を高めましょう。

動画

2022年現在、コンテンツマーケティングを実施している企業の多くが動画コンテンツを制作し活用しています。

昔と比較して現在はスマートフォンでも高画質の動画を撮影したり編集まで出来る時代となり、一般向けの安価な制作ツールも普及しています。

Youtubeを始め、動画を投稿できるサイトの数も多く、パソコンだけでなくテレビやスマートフォン、街中のデジタルサイネージと人々が動画に触れる機会や環境が増え、その形も非常に多様化しています。

作り込みをした動画を作成するとなると時間はかかりますが、大きな効果が得られるコンテンツであることに間違いありません。

ホワイトペーパーやメールマガジン

主にBtoB商材に有効なコンテンツです。オフラインでのセミナーや展示会といったイベントの参加者やサイト訪問者に対し、一方的に売り込みのアプローチをするのではなくオウンドメディアの記事や情報を定期的に配信したり、サイトからダウンロード(主にPDFファイル)してもらう形で行います。

インサイドセールスにつなげ見込み客を育成する目的があります。

コンテンツマーケティングを活用するポイント

最後に、コンテンツマーケティングを始めるにあたりポイントをいくつかご紹介します。

まずは何度もお伝えしている通り、長期的な運用を行うこと。最低でも6ヶ月は継続し、以降は年単位で取り組むことが求められます。すぐに結果が出ないからといって止めてしまっては、コンテンツマーケティングを行う上で目的を達成することは出来ません。

次にペルソナを明確に設定し最適な情報発信を行うことです。内容がブレてしまっては「専門性と誠実さ」というコンテンツマーケティングで得ることが出来るメリットを逃し失敗に終わる可能性が高くなります。

また、顧客の購買に至るまでの心理的、行動の流れであるコンテンツマップを作ることも重要です。認知の段階で戦略を考えるためには潜在ニーズと顕在ニーズを分析し、一般的な疑問、質問に答えること、最新のトレンド情報を発信する、等といったコンテンツの制作が有効となってきます。そして最後のステップとして見込み顧客が購入に至るまでを図にしたカスタマージャーニーマップを作成することで、より戦略を詳細に検討するのに役立ちます。

The following two tabs change content below.

koji shimizu

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。