不自然な被リンクはGoogleからペナルティを受けSEOに致命的な打撃を受けます

2022年10月9日

不自然な被リンクでペナルティになるのは

自作自演リンクはペナルティです

Googleのマット・カッツによると、「関連性が高く閲覧者が興味を持ちうるサイト同士で、片手で数えられる程度の自サイト同士のリンクであれば問題ないとのことですが、関連の無い自サイト同士をリンクし合うのは、ペナルティになります。」と説明しています。

元々、良質なリンクには、Googleのランキングを上昇させる機能がありますので、SEO対策の重要な要素として、SEO目的で外部リンクの設置に励んだ人もいると思いますが、その中にはスパムとなるようなリンクもあります。自分で登録できて、登録にあたって審査が無いリンク集は、質の低いディレクトリで、自作自演リンクです。

関連性があって閲覧者が興味を持ちうるサイトと言うのは、コピーコンテンツでは無く、質の高いサイトでないといけないと言う事です。

系列企業同士のリンクでも業種が違う場合は、ユーザーがそのリンクをクリックすることもほとんどありませんし、相互リンクする方法は、Googleからペナルティを受けるリスクが高いので、おすすめできません。ペナルティを受けてしまうと、上位表示はもちろん出来ません。大きく順位が落ちるか、圏外に飛ばされます。ひどい時にはGoogleのインデックスから削除される場合もあります。

手動ペナルティの場合は、Search consoleにメッセージが届きますので、googleからペナルティを受けたことが分かります。手動ペナルティを受けた場合は、ペナルティになったと思われるリンク削除を自ら最大限の努力をして、どうしても削除出来なかったリンクはリンク否認を行い、再審査リクエストを送信します。自動ペナルティの場合は、何も通知が届きませんので、ペナルティを受けた原因を自分で調べるしか方法はありません。

実際に私が経験した系列企業のリンクで自動ペナルティを受けた例として、結婚相談所と薬局とデイサービスとベビー用品のwebサイトが相互リンクしている上に、ブラックハットSEO業者が設置したリンクがある状況で自動ペナルティを受けていた事例がありました。系列企業も、有料リンクもフッターやサイドバーからのリンクが設定してあり、Search consoleで当初チェックした時には1サイト最大1万件以上のリンクが確認され、結果的に、ペナルティの解除に1年以上かかった事例がありました。このように、外部リンクで自動ペナルティを受けた場合には、解除にとても長い時間を要します。

また、別の事例としては、看護師転職の動画サイトを運営している会社が、動画制作会社のフッターからリンクを設置していて、さらに動画を掲載した病院のメインメニューからリンクが設置されていてペナルティを受けていた例もありました。自社のサイトからのリンク設置は知識があれば、ある程度防ぐことが出来ますが、顧客のサイトから集まるリンクを管理することはとても難しいですが、フッターやサイドバーからのリンクも不自然なリンクに該当します。

どちらのサイトもペナルティの解除にはとても長期間を要していて、ペナルティになっているリンクは完全には否認されていない状況です。

関連性のある自サイトでも、グローバルナビやフッターからリンクすると、大量に同じアンカーテキストでリンクされるので、ペナルティになる可能性が高いです。自然に張られたリンクであれば、全く同じアンカーテキストで大量にリンクされることはありません。自サイトへリンクするのであれば、本文からリンクするようにしましょう。どうしてもグローバルナビやフッターからリンクする必要がある場合は、rel="nofollow"を記述して、Googleがリンクをランキングの評価に含めないようにしておきましょう。

外部リンクを調べるには、サーチコンソールのリンク→外部リンクをエクスポード→最新のリンク→CSVをダウンロードで確認出来ます。ただし、Search consoleのデータが全てでは無く、漏れているリンクもありますので、外部リンクチェックツールも活用しましょう。

MOZでは、スパムスコアも表示してくれるので、ペナルティになるリンクが一目で分かるので、外部リンクのペナルティに詳しくない人もサポートしてくれます。

自分で設置するリンクでもSNSからのリンクは全てnofollowを付与されているので、Googleのランキングの評価には含まれませんので、SNSからの外部リンクが原因でペナルティになることはありません。

スパムリンク

トップレベルドメインのみ違うサイトの被リンクは内部リンクと同じです

トップレベルドメインとは、.comや.net、.jpなどです。他は同じでトップレベルドメインだけが違うドメインを取得して運営している企業も多いと思いますが、トップレベルドメインだけが違うURLは内部リンクと同様な扱いをされるので、相互リンクを行うことがあっても、Googleからのペナルティの対象にはなりません。トップレベルドメインが違うURLの場合は、サイドバーやフッターからのリンクがあっても問題はありませんので、かなり自由にリンクの設置が可能です。あまり無いとは思いますが、トップレベルドメインだけが違っていて、サイト同士が全く関連が無い場合のリンクは注意が必要です。

人工的

リンク目的のページからの被リンクはペナルティです

これは、以前にブラックハットSEO会社が盛んにやっていたサービスです。IP分散したサーバーからほとんど内容のないページを多く作ってリンクを張る手法で、ペンギンアップデート以降は、ペナルティを受けるリスクがとても高いです。このようなサービスには手を付けず、自然発生のリンク獲得のみ行っていれば、自然にIPは分散されてリンク元のページも本文のテキストからリンクされるので、リンク目的のページにはなりません。

ブラックハットSEO業者が設置するリンクは多くの場合、無料ブログなどを利用して大量のリンクを張るものが多くあります。外国語の本文に突然、日本語でキーワードだけのリンクが大量にあったり、ワードサラダのような意味不明な文章を作成して、そこからリンクの設置を行い、Googleからの評価を上げようとする行為も評価を大きく落とします。SEOの案件で、外部リンクの調査をするとこのようなリンクは良く見かけます。

アクセスアップの支援を謳うリンク集のようなページからのリンクも問題になります。リンクを購入することはウェブマスター向けガイドラインリンクプログラムで明確に禁止されていますが、有料リンクで無くても、自分で無料登録でき、自演リンクが設置出来るYomi-Searchのような質の低いディレクトリは一つのサイトに登録することは、複数の同型サイトから大量の不自然な外部リンクが張られることになり、複数のYomi-Searchに登録するとGoogleからペーナルティを受けることがあります。質の低いディレクトリの定義は、登録にあたって審査が無く、登録申請したサイト全てが掲載されて、リンクが得られると言うことです。審査が無ければ当然質の低いサイトも大量に登録されるので、必然的にGoogleから低品質との評価になります。上記のような低品質なリンクを設置するサービスは不正であり、一切利用してはいけないと言っても過言ではありません。

また、カテゴリごとにジャンル分けされて管理されないリンク集も高い確率でペナルティになります。ジャンル分けされずに、雑多な業種が入り混じったリンクはユーザーが探したい情報に辿り着く可能性が低いので、ユーザーに価値を提供していないとGoogleから評価されます。

有料リンクの利用はスポーツで言えばドーピングのような行為で、検索順位を上げるために違法薬物を購入するようなものですので、 検索エンジンを欺くもので、ランキングを操作しようとするものです。 Googleのウェブマスター向けガイドラインに明確に違反することになりますので、結果的に検索順位が大きく下落したり、圏外に飛ばされたりしますので、絶対に行わないようにしましょう。 質の低いディレクトリや有料リンクはリンクの数が少なくても、Googleの検索順位に悪影響が出ることもあります。

現在、リンクプログラムで公開されているリンク方法には、多くの種類が掲載されていますので、ペナルティに該当するリンクが無いか確認しましょう。不自然なリンクはwebマーケティングには大きな悪影響になりますので、定期的にチェックして、良いリンクだけになるように管理していただくことが大切です。

同じアンカーテキストの被リンクもペナルティになります

リンク元のアンカーテキストが同じキーワードに最適化されたリンクばかりの場合も不自然な被リンクと判断されます。また、トップページに集中するリンクも不自然なリンクです。

自然なリンクであれば、リンク元はいろんな人になるので、当然リンクのアンカーテキストもリンク元によってバラバラになるのが自然です。このアンカーテキストが同じになるのは、業者によって大量に設置されたリンクとGoogleから判断されます。

もしも、既に登録してしまっていて不自然な外部リンクが多い場合など、すでにペナルティを受けている場合は、Search Console→サイトへのリンク→最新のリンクをダウンロードで取り込んで表示される被リンク先の中から不自然なリンクを精査して、1件1件削除依頼するか、リンク否認をするしかありません。実際に削除依頼する作業はかなり大変ですし、リンク否認が成立してペナルティが解除されるのもかなりの時間を要するので、絶対に登録しないようにしましょう。

相互リンク募集などで、リンクのソースを公開しているwebサイトも見かけますが、いろんなwebサイトからそのソースでリンクが設置されると、同じアンカーテキストのリンクが大量に出来ます。このようなことにならないように、相互リンクの募集なども行わないようにしましょう。

また背景色と同じ色にしたテキストでリンクを設置する隠しリンクもペナルティの原因になるので、そのような不自然な方法でリンクを設置しないようにしましょう。

有料リンクの購入はかなり厳しいペナルティになります

リンクによるランキングの操作は当然ペナルティになりますが、その中でも有料リンクの購入はかなり重度のペナルティになることが多いです。有料リンクと思わず、アクセスアップに繋がると思って広告を出稿することもありますが、リンク元のリンクがnofollowになっていることを確認してから購入しましょう。

有料リンクかどうかをGoogleが判定するのも難しく、確実に発見する方法はありませんが、有料リンクを発見したユーザーに、通報する窓口を設けていて、有料リンクを報告のページから通報することをGoogleも推奨しています。

ブラックハットSEO業者が設置するリンクは大量の本数が設置されます。このような大量の品質の低いリンクはとても危険です。大量に設置された不自然なリンクでGoogleからペナルティを受けた場合、リンク元を調べて1本1本削除することはほぼ不可能で、ペナルティを解除するには、リンク否認で対処するしかありません。大量の有料リンクでペナルティを受けるとかなりの長期間アクセスが限りなく0に近い状態を体験することになり、インターネット経由の売上は長期間諦めるしかありません。

過去に上位だったキーワードの順位が落ちてしまったと相談される案件のほとんどが、過去にSEO業者に依頼して有料の外部リンクを大量に設置されている事例がとても多いです。SEO業者の中には、外部リンクの設置をパック商品として販売している業者もありますが、絶対に購入しないことがとても重要です。

ペナルティ

長期間運用していると不自然な被リンクはあります

長期間運用しているサイトの場合、昔のホームページ担当者がアクセスアップに役立つと知って、少しでも検索結果の上位に表示したいとの思いで登録した、質の低いディレクトリからのリンクや、相互リンク、サイドバーやフッターなどのテンプレートからのリンクなどは少なからずあります。下方への順位変動が見られる場合は、不自然なリンクを調べてみると良いでしょう。

過去に効果があった、質の低いディレクトリなどからのリンクも、今では全く効果が無いか、ランキングに悪影響があるようになっています。

競合他社からネガティブSEOを仕掛けられることもあります

自社のwebサイトがあるキーワードで上位に表示されていると、競合他社が、大量の質の低いディレクトリや低品質なページなどから、リンクを設置して、自社のサイトがペナルティを受けるように仕向ける、ネガティブSEO(逆SEO)があります。このネガティブSEOは自分で防ぐことが出来ず、もし、ネガティブSEOを仕掛けられたら、出来るだけ早くリンク否認をするしか方法はありません。

しかし、一度設置されたネガティブSEOのリンクは否認を行っても、リカバリにはかなりの時間を要してしまいます。

ネガティブSEOを防ぐことは出来ませんが、良質なコンテンツを大量に掲載して、自然発生リンクを大量に獲得していると、被害を最小限に防ぐことが出来ます。

隠しリンクもペナルティを受けます

隠しテキストや隠しリンクのようにユーザーとGoogleのクローラーに見せる情報が違うのは、Googleのウェブマスター向けガイドラインに違反します。

隠しテキストや隠しリンクは、ページのデザイン上、表示したく無くて、Googleのランキングの評価を高めようとするものですが、実際にこのような行為は、Googleから評価されるどころかペナルティを受けてしまいます。これは、制作会社が意図的に隠すか、ホームページの更新時のミスで隠してしまうかどちらかです。

不自然な被リンクはリンク否認で対応

不自然なリンクはSearch consoleの「リンク」→「外部リンクをエクスポート」→「最新のリンク」で任意のファイル形式で、リンクの一覧を取得します。

そのリンク一覧に記載されているリンクを1本1本確認して、スパムリンクや登録に審査が無いリンク集やフッターやサイドバーなどのテンプレートからのリンクを分析して削除又は否認します。

不自然なリンクをリンク元に連絡して、削除してもらえる場合は削除しましょう。リンク元と連絡が取れないなど、不自然なリンクの削除が出来ない場合は、リンク否認で送信したファイルに記載したドメインからのリンクをGoogleのランキングの評価に含めないようにしてもらうことが出来ます。リンク否認の方法はリンクの精査さえ間違いなく出来れば特に難しいものではありません。定期的にSearch consoleの最新のリンクをチェックして、不自然なリンクがある場合は、否認を行って、常にサイトをクリーンな状態に保つようにしましょう。

ただし、リンク否認を行ったらすぐにペナルティが解除されるものではなく、不自然なリンクをGooglebotが1本1本巡回して、少しずつ否認が成立します。長期間クロールされていないリンク元にはなかなかGooglebotが巡回せず、ペナルティの解除には、数ヶ月から1年以上かかる場合があります。リンクの否認が進んで、不自然なリンクが数本程度まで、減少すると順位の上昇が始まります。

また、否認するリンクは明らかにペナルティになるリンクを正確に精査して否認しましょう。間違って、良質なリンクを否認してしまわないように十分に検討しましょう。リンク否認は難易度が高いので、不自然なリンクに高い知識が無い場合は専門家に申し込みしましょう。

自然発生被リンクを獲得できる良質なコンテンツの公開が基本です

良質なコンテンツ

被リンクの獲得は、あくまでも良質で詳細な解説を含むコンテンツを公開して自然にリンクしてもらえることが最良です。ユーザーが検索窓に入れるキーワードはユーザーが抱える疑問か問題です。この疑問や問題を解決できるコンテンツを掲載して、ユーザーにとって価値あるWEBコンテンツの公開を継続して、ファンを作るようにすることがとても重要です。記事を読んだユーザーが友達にも読んで欲しいと思うような魅力的で良質なコンテンツをどんどん公開できれば、結果として自然にリンクは増えて行くはずですので、自作自演リンクやリンク目的のディレクトリサイトへの登録などの対応はする必要なわけがありません。自分中心の考えでは無く、あくまでユーザーのことを第一に考えてコンテンツの掲載を継続することを考えましょう。

自然発生リンクを多く持っているサイトはGoogleからの評価が高まり、多少の不自然リンクがあっても自動ペナルティを受けることはありません。

自社の別サイト同士をリンクする際は、ページに記載している情報のさらに参考になる詳細な情報をユーザーに紹介する目的のリンクであれば問題ありません。リンクには理由と必然性が無ければ、安易に設置してはいけません。

不自然な被リンクによるペナルティ「まとめ」

不自然なリンクで手動ペナルティを受けている場合はSearch consoleにログインしていれば、通知がメールで届きますが、自動ペナルティの場合は通知が届きませんので、自分で判断するしかありません。

昔はSEOの効果があったYomi-searchのような自動登録型のリンク集や、様々なサイト同士をリンクするリンク集はペナルティになる可能性が高いです。

リンクはリンク元の記載内容を補完するような説明に対して、リンクを設置するのが自然なリンクです。リンクを辿ったユーザーはリンク先のページでさらに有益な情報を得ることが出来ます。このようなユーザーに価値を提供するリンクの設置以外のリンクは設置しないことが無難です。

最近は特にフッターやサイドバーからのリンクに対してペナルティが強くなっていて、さらに過去にインデックスされたリンクがなかなかクロールされずペナルティの解除にも時間がかかるようなんって来ています。

さらにリンク元のアンカーテキストからリンク先のコンテンツが予測できるようにすることがユーザーファーストでもあります。

外部リンクを調査するツールの中にはスパムスコアを表示してくれるものもあります。外部リンクでペナルティを受けていることが心配な場合は、ツールでチェックしてみてスパム度の高いリンクは削除するか否認するのも方法です。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。