リンクスパムアップデートとは?スパムアップデートの違いや対処法を紹介

リンクスパムアップデートをご存知ですか?

2021年に数回にわたりGoogleにより行われたアップデートで、健全なサイト運営をされている方や企業にとっては検索順位への直接的な影響やペナルティもないため、あまり気にされていないかと思います。

一方でスパムリンクをしているサイトにとっては、このアップデートでアルゴリズムの評価が修正され、順位の変動を受けている可能性があります。

今回の記事では、リンクスパムアップデートの概要や影響を受けた場合の対処方法について解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、皆様の参考になれば幸いです。

リンクスパムアップデートとは何か

リンクスパムアップデートとは簡単に言うと、スパムリンクを無効化しGoogle検索の精度を上げるための取り組みです。

アップデートとは言うものの、他のコアアルゴリズムアップデートと違いリンクスパムに限り影響する限定的なものであるため、多くのサイトは無関係です。

リンクスパムアップデートは英語や日本語だけでなく複数の言語を対象とし、海外のサイトも含めて2021年7月26日から約2週間ほど実施されました。

つまり海外のサーバーからスパムリンクを設定するような手法を用いている場合にも、無効化の対象となるわけです。

ペナルティ等はありませんが、リンクスパムを行ったWebサイトに関しては再評価が行われるため、結果としてそれまでの検索順位に対して変化を及ぼす可能性が高くなります。

リンクスパムアップデートで影響を受けるサイト

それではリンクスパムアップデートの対象となるサイトとは、具体的にどのようなものか説明します。

サイト運用においてSEO(Search Engine Optimization)対策は今や必須となっており、意味は検索エンジン最適化ですが、Google対策と言っても過言ではありません。

そんなSEO対策の中で、以前は「外部リンクの数」が要である時代がありました。しかしそれにより不自然な大量の外部リンクが増え、Googleは数ではなく質を重視するようになりました。

とはいえ、やはり外部リンクの数というのはそのサイトの人気を表し評価において大きな要素の1つ。SEOの効果も非常に強いままであったため、意図的にスパムリンクを設定して検索順位を上げようとするサイトが後を絶たず、今回のリンクスパムアップデートでこのようなスパムリンクに対し広範囲にわたって無効化する措置を実行するに至ったのです。

リンクスパムアップデートとスパムアップデートは違うのか

リンクスパムアップデートを開始する少し前の2021年6月24日、29日に、Googlehaリンクスパムアップデートとは異なるスパムアップデートを実施しています。

こちらもその名の通りスパムサイトを対象としたアップデートであり、具体的にはAIによって自動生成されたWebサイトやコピーサイトを除外するためのものです。

リンクスパムアップデートの場合、スパムリンクを識別し無効化することが目的のため、このスパムアップデートとは対象が異なります。

なお、混同されやすいのですがインターネット広告やアフィリエイトについて禁じられているわけではありません。悪質なリンクを貼っている場合のみ除外の対象となるのです。

悪質なリンクスパムの具体例

中にはスパムリンクを設定している自覚がないという方もいらっしゃいます。

そこでGoogleがリンクスパムアップデートにより悪影響を与える要素を以下のように挙げていますので紹介します。

・ PageRank を転送するリンクの売買。これには次のものが含まれます。

○ リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする

○ リンクに関して物品やサービスをやり取りする

○ 特定の商品について記載しリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を「料金なし」で送る

 ・過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。

 ・アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。

 ・自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。

・ 第三者のコンテンツ所有者に対し、必要に応じてアウトバウンド リンクに修飾属性を適用するかどうか選ぶ権利を与えずに、特定の利用規約や契約、または同様の取り決めの一部として、リンクを義務付けること。

引用:リンクプログラム(Google検索セントラル)

検索順位の操作を目的としたリンク

Googleが禁止しているリンクの1つに「検索順位の操作を目的とした設置」があります。例えば、不自然な大量のキーワードをアンカーテキストに含めている場合、不正リンクが疑われます。

もちろんアンカーテキストの文言にキーワードを入れること自体は問題ありませんが、それが適切な量かどうかは注意しなければなりません。

過剰な相互リンク

他にも被リンクを獲得するために相互リンクを募集して闇雲に設置したり、ランキングの操作を目的としていなくても大量の相互リンクを設置している場合は不正な行為と見なされる可能性があります。

また、コンテンツとの関連性もないような不自然な大量のリンクが貼られているWebサイトをリンクファームと呼び、SEO対策に活用する運営者もいますが、自然なナチュラルリンクではなく複数のサイトが一緒になって不正な操作を行っている場合もスパムとして判断されやすくなります。

隠しリンク

訪れたユーザーの目には見えない隠しリンクを設定している場合も注意が必要です。手法としてはテキストや画像の色を同一にしたり、画像の裏にテキストを置いたり、フォントのサイズをゼロにしたり、1文字だけにリンクしたりと様々な種類がありますが、リンクスパムアップデートで発見される可能性が高まりました。

リンクスパムアップデートの対策

不正なリンクを貼らずに健全に運用している場合はまったく問題ありませんが、企業のサイト管理者の場合、前任の担当者が何かしらの不正リンクを貼ったまま引継ぎ気付かないケースもあり得ます。

そのため、意図せずリンクスパムアップデートの影響を受けないよう効果的な対処法を紹介していきます。

1.Googleのガイドラインを確認する

Googleが発表しているガイドラインをチェックし、違反の可能性があるリンクがあれば削除します。リンク先との関係を伝えられるrel属性を記述することもおすすめです。

2.悪質なリンクを削除する

Googleが公開しているリンクプログラムをチェックし、こちらもガイドラインに違反しそうなリンクがあった場合、すぐに削除しましょう。

上記で紹介したような過剰な相互リンクはないか、アンカーテキストに大量の対策キーワードを配置していないか、自動生成されていないか等。

また、自社サイトに不正に設置されたリンクについても確認して下さい。

その際、Googleから無料で提供されている「Googleサーチコンソール(Google search console)」というツールを使って被リンクの状況を確認し、否認したいリンクを否認申請しましょう。

3.リンク先との関係性を伝える

他社のサイトとリンクする場合、関係性を正しく伝えるためにHTMLタグを記述します。

広告や寄稿など金銭が伴う記事であれば「rel=”sponsored”」を。

また、リンク先と関連付けをしたくない、評価を送りたくないという時には「rel=”nofollow”」を使用します。

まとめ

いかがでしたか?

リンクスパムアップデートを気にしなければならないようなサイト作りはそもそも問題があります。

また、リンクスパムアップデートにより検索結果の表示順位を上げるために大量のリンクをもらうよりも、高品質なコンテンツを作成し数は少なくても関連性のあるサイトから自然なリンクを獲得した方が、SEO的にも有利に働くようになりました。

ただ、そもそもSEOはどのように施策を行えば効果が出るのか分からないという方も少なくありません。

適切なSEO対策を行い集客を成功させる為には、効果的なブログのライティングやTwitter、Facebook等のSNSや動画コンテンツとの連携、システムの構築などWebマーケティングの知識や理解、ノウハウが必要となり、初心者の方には難しい部分があります。

そこでSEO対策専門会社を活用し、効率的に効果の高いSEO対策を行ってみてはいかがでしょうか。

SEOの効果が出るまでには一定の時間がかかります。効率良く進めるためにもSEOに良いとされることを闇雲に試すのではなく、現在の状況を調査、分析し、改善すべきポイントをまず明確にすることが重要です。

そして適切な対策を実施しながら動向を監視し効果測定を行い、しっかりと効果が得られるまで修正を加え施策を展開します。

お客様の希望を丁寧にヒアリングし支援を行いますので、お気軽にご相談くださいませ。

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koji shimizu

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。