SEOに必要な検索エンジンの仕組みについて解説します

2022年11月25日

集客に欠かせないのSEO対策は簡単に見えて意外と奥が深く、記述された本を読んだり外部のセミナー等で説明を聞いてもいまいちピンとこない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。検索エンジンの仕組みを知り、Googleが目指している理念に沿ってサイト作りを行うことが理解を高める近道になります。

そこで今回の記事では、検索エンジンの仕組みやGoogleの掲げる理念の重要性について紹介してまいります。最後までご覧いただき、皆様のWebサイト運用の参考になれば幸いです。

仕組み

SEOとは

seoとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれています。

これはGoogle等の検索エンジンで検索を行った際、自分のサイトを上位に表示させるためにWebサイトを最適化することを意味しています。

世界中でほとんどのユーザーは検索結果の1ページ目、1位~10位くらい(リスティング広告を除く)に表示されたサイトをクリックするため、適切なSEO対策を行い上位表示させることは、自社のサイトのアクセス数を大幅にアップさせ、売上を増やしお客様を獲得するなどビジネスを成長させることへとつながります。

それでは具体的にどのようにして検索エンジン側は表示される順位を決めているのでしょうか。このSEOの仕組みを理解することは、効果的にSEO対策を進める上でとても重要となってきます。

検索エンジンの仕組み

日本ではGoogleやYahoo!、Bingといった検索エンジンが主に利用されており、この中でGoogleとYahoo!は同じアルゴリズムが用いられています。更にGoogleは全体の9割以上のシェアを誇っているため、Googleを例にその仕組みを解説します。

クロール(情報の収集)

Googleでは「クローラー」と呼ばれるロボットがWeb上のサイトを巡回し、世界中の新しいサイトや更新されたコンテンツの情報を探し見つけて確認しています。この動きをクロールと呼びます。

クローラーはURLごとにクロールを行いページごとにその内容や画像、動画などを把握しますが、ページ内のリンクがある場合はそれを辿って別ページを発見することも可能です。

そのため、「クローラーがいかに巡回しやすく、内容を把握しやすい記事やコンテンツを作ることが出来るか(クローラビリティが高いか)」がSEO対策の大きな鍵となります。

具体的な主な方法としては、タイトル、見出し、カテゴリー分け、内部リンクを適切に設置すること等が挙げられます。

インデックス(情報の整理)

次にクロールで集めた情報をGoogleのデータベースに登録、格納する作業をインデックスと呼んでいます。

ユーザーがGoogle検索を行うと、検索エンジンはこのインデックスの中から検索順位を決定し表示させているのです。

このインデックスがされていないWebサイトは、たとえ良質な内容であっても検索結果に表示されることはありません。つまり、ホームページを開設して一番最初に行うSEO対策はインデックスをさせることが重要となります。

インデックスされているかどうかは、Googleのツール「Google Search Console(サーチコンソール)」内のURL検査を行うことで簡単に確認できます。

インデックスされない原因としては重複ページや質の低いコンテンツはインデックスされない可能性が高いため修正・改善を行い、XMLサイトマップ(sitemap.xml)を作成してサーチコンソールから送信を行いましょう。

スコアリング

膨大な数のサイトの中からインデックスで検索順位を決める仕組みは、対象となるWebページに対して検索されたキーワードに応じたスコアリングを行いランキングされます。このスコアリングはGoogleのアルゴリズムや指標に基づいて評価が行われますが、その評価基準は2022年現在の段階で一般的に非公開とされており、常にアップデートを繰り返し続け精度を上げています。

このアップデートにより順位に変動が起こりますが、基本的に重要な要素である情報の網羅性、ユーザビリティ、ドメインパワーの3つは変わらない傾向にあるため、上位を維持するためにはこれらの要素を中心に注力することがおすすめです。

Googleが掲げる理念

SEO対策を行うには検索エンジンの仕組みを理解することが重要だと前述しましたが、技術の面だけでなくGoogleが掲げている以下の理念についても理解しておくと有効なSEOを行いやすくなります。

<Googleが掲げる10の事実>

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3.遅いより速いほうがいい。

4.ウェブ上の民主主義は機能する。

5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7.世の中にはまだまだ情報があふれている。

8.情報のニーズはすべての国境を越える。

9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10.「すばらしい」では足りない。

上記の項目はSEO対策における本質であり、Googleが求める理想の姿です。Google社は運営する中で随時このリストを見直し、大きく変動がないかをチェックしていると言います。

「ユーザーファーストを意識し、継続し、応答スピードを維持し、リンク数を考慮し、PCではなくモバイル(スマホ)ユーザーを評価基準にモバイルファーストインデックスを導入し、信頼性を大切にして関連性のない広告の掲載は認めず、ユーザーのニーズに応えるよう取り組み、すべての言語に対応し、創造性を大事に、目標の達成に日々全力を尽くし高い品質のサービスを提供する」

これはGoogleだけでなくサイトの運営やブログ等のライティングを行う人に対しても求められていることで、ユーザーに役立つ有益な情報を正確に伝えることを重視して制作を行うことが最大のSEO対策となるのです。

また、この理念に反するとペナルティが科せられSEO対策において悪影響を及ぼすケースもあるため注意が必要です。

検索順位を決める仕組み

ユーザーの検索意図に対する最良の回答

Googleがユーザーファーストを強く意識していることを記載しました。Googleはユーザーが求めている情報を検索結果の上位に表示したいと考えています。

ユーザーは目的を持って検索します。検索によって解決したい課題や問題を「検索意図」と言います。この検索意図を満たせる情報を掲載することがSEO基本です。

ターゲットキーワードを決めたら、そのキーワードでユーザーがどんな回答を求めているのかを考えて最良の回答を掲載することがSEOを行う上での大きなポイントです。

ユーザー不在で、自分がアピールしたいことだけを掲載すると、上位表示は出来ず、マーケティングが出来なくなくなります。

また、検索エンジンから評価されることだけを考えるとランキングを操作する目的の不正な手法になりがちで過剰SEOになりやすく、検索結果に悪い影響が出ることがあります。検索エンジンのことよりも、ユーザーのことを最優先にした情報を掲載するようにしましょう。

良質な被リンクの獲得

Googleはページランクアルゴリズムと言う強いランキング要因を持っています。これは、そのサイトへ向けて貼られたリンクをそのサイトへの人気投票のように評価するアルゴリズムです。良質な被リンクが多いサイトは多くの人から信頼を獲得しているサイトと評価されて、価値が高まり、検索結果の上位に表示されやすくなります。

良質な被リンクの獲得は簡単ではありません。安易にリンクの購入をしたり、自作自演リンクを大量に設置するような手法を行うと、Googleからペナルティを受けるので絶対に避けるようにしましょう。

良質な被リンクの獲得は良質なコンテンツが無いと獲得出来ません。ユーザーの検索意図に合う良質なコンテンツの掲載を継続して、良質な被リンクが付くのを待ちましょう。

まとめ

集客を目的としたサイトで成果を出すためにはSEO対策が必要であり、検索エンジンの仕組みを知ることで認識が深まります。

とはいえ実際に初心者の方がSEOで成功するには専門性の高く、知識や経験を持っていないと非常に難しい面も多くあります。

そこで弊社のようなSEO専門会社にご依頼いただくと、徹底した調査と分析、効果的な施策の提案、実施により、効率的にSEOに強いサイト作りを進めることが可能となります。

これまで全国の企業様を支援し、豊富なノウハウと実績を重ねておりますので、お問合せフォームよりお気軽にご相談いただければ幸いです。無料のサイト診断もございますのでどうそ活用ください。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。