アージリスの未成熟・成熟理論
個人の人格は、未成熟から成熟へ向かおうとする欲求によって変化する
人は自己実現を目指す「自己実現人」である
アージリスは、人間が時間を経て成熟する過程に以下の7つの人格的な変化があるとしている。未成熟から成熟へと成長して行くことで自己実現し欲求が満たされ仕事の上でも大きな満足を得ることが出来ます。
未成熟 成熟
自己認識の欠如 → 自己統制
受動的 → 能動的
依存 → 独立
単純な行動 → 多用な行動
浅い興味 → 深い興味
短期的な展望 → 長期的な展望
従属的 → 対等・優越
・管理原則に基づく行動は、組織構成員に未成熟な特質を要求することになり、成熟を求める組織構成員のモチベーションの低下を招く。
例えば、社長ブログを手書きの原稿で受け取り、それをブログにアップロードするだけの単純な作業には、未成熟な特質を要求するもので、成熟を求める人間のモチベーションの低下を招くことになります。
部下に対して、手段を伝えることは受動的で創意工夫の無い単純作業をさせることになります。手段では無く、目的を伝えることで、目的を達成するための有効な手段を能動的に考え行動するようになります。その過程で得られた成功体験は自己承認につながり、大きな満足を得られるものとなります。
ホームページ制作会社から納品されたホームページのアクセスアップのための戦略、SEO対策のターゲットキーワードの選定から、実際の対策、内部リンクの設置やコンテンツの追加など、長期的な展望に立って、SEOに対する深い興味による多用な行動で成果を上げることは成熟した人間になろうとする欲求を満たすものです。
ただ、ホームページ更新のモチベーションを維持するためには、仕事の範囲を広げることによって、目標の達成が困難になるとモチベーションが低下してしまいます。達成が困難な目標にならないように注意しましょう。
例えばSEOに強い興味を持った社員が能動的に情報を収集し対策を行い、結果が出るようになると、担当者にはある程度の裁量が与えられるようになり、組織に組み込まれた人間では無くなります。このように企業に従属せずに、自らの興味に基づいて能動的に行動している人はモチベーションが高いと言えるでしょう。
koji shimizu
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