マクレランドの欲求理論
目次
人間の主要な4つの欲求
「達成」「権力」「親和」「回避」の欲求
アメリカの心理学者デイビッド・C・マクレランドが提唱している欲求理論。人間の主要な欲求は、「達成」「権力」「親和」「回避」。人間の行動の裏には必ずこれらの欲求のどれかの欲求があると言う理論です。
この4つの欲求の説明を読むと「なるほど」と納得でききる内容です。
達成の欲求
自分自身が自らあることを成し遂げたいと思う欲求から、努力し、前回よりもうまく、効率的にやりたい、より良い成績を上げたいという願望を持つ。この欲求はマズローの欲求5段階説の自己実現の欲求に近いものと思われます。
他人から評価されることより、自分自身が設定した目標を達成することによって、自己承認する欲求です。この欲求を持つ人は、他人から与えられる目標ではモチベーションは生まれません。自分自身が成し遂げたいと思う成果にしかモチベートされることはないのです。
この欲求を持つ人の行動の特徴は。
・個人的な進捗に最大の関心があるため、何事も自分の手でやることを望む。
・中程度のリスクを好む。
・自分が行ったことの結果について迅速なフィードバックを欲しがる。
権力欲求
他者にインパクトを与え、影響力を行使してコントロールしたいという欲求。この欲求はマズローの欲求5段階説の承認欲求に近いものと思われます。多くの部下を持ち、その部下に影響力を与え、部下から信頼されることにモチベーションを感じます。出世欲の強い人がこの欲求の強い人と言えます。
権力動機が強い人は下記のような特徴があると言われる。
・責任を与えられることを楽しむ。
・他者から働きかけられるよりも、他者をコントロール下におき影響力を行使しようとする。
・競争が激しく、地位や身分を重視する状況を好む。
・効率的な成果よりも信望を得たり、他者に影響力を行使することにこだわる。
親和欲求
友好的かつ密接な対人関係を結びたいという欲求。特定のグループの一員になりたいと思う欲求です。物事を荒立てたりすることは好まず、他人の目がとても気になり、自分を主体に生きて行くことが出来ない傾向にあります。
強い親和欲求をもつ人は下記のような特徴があると言われる。
・人の役に立とうと努力する。
・他者からよく見てもらいたい、好かれたいという願望が強い。
・心理的な緊張状況には一人では耐えられなくなる傾向がある。
回避欲求
失敗や困難な状況を回避しようという欲求。責任ある立場を避けて逃げ回る人です。
強い回避欲求をもつ人は下記のような特徴があると言われる。
・適切な目標をあえて避ける。
・周りに合わせようとする。
自分がどの欲求によってモチベートされているか気付く
自分の行動パターンから、どの欲求によってモチベートされているのか気付くことがまず、最初に行うことです。「達成」「権力」「親和」「回避」の欲求は、達成→回避へ向かうほど低次元の欲求です。
達成欲求が最も高次元の欲求です。達成欲求によってモチベートされるようになると、他人から言われなくても、自分で目標を設定して、どんどん行動を起こして行きます。
しかし、達成欲求によってモチベートされるようになるには、親和欲求や権力欲求が満たされることが必要です。
他人からの評価を気にしている状態は、まだ高次元の欲求があることに気付き、達成の欲求によって自らをモチベートできるようになりましょう。他人から言われないと行動しない怠け者ではなく、自分で自分をモチベートできるセルフモチベーターになることは、主体的な人生を送る上ではとても重要なことです。
ホームページ更新のモチベーションも、自分自身から更新のモチベーションが沸いてくるようになるのが理想的です。自分自身のエンジンには自分で点火する人になることが、ホームページの更新のモチベーションを維持することにもなりますし、自分自身の人生を豊かにすることになります。
koji shimizu
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