過疎化や空き家問題に対して積極的な情報発信がされていない

2023年1月30日

ニーズはあるのに情報発信されていない

「田舎暮らし」のGoogleの月間検索数が27,100件あって、「田舎暮らし 仕事」が1,900件。「田舎暮らし 家賃1万円」が210件あります。「サテライトオフィス」は49,500件あって、他にも色んなキーワードがあって、かなりの人が都会から離れて暮らしたいと思って検索しています。

「サテライトオフィス」は都市型のサテライトオフィスを検討している件数も含まれるので、全てが田舎でのサテライトオフィスを検討しているとは言えませんが、これだけニーズがあって、一方の富山県砺波市庄川町の東山見地区は人口減少と空き家に悩んでいます。さらに公共施設の廃止も公表されています。ニーズがあるのに情報発信しないのは、商品を買いたいお客さんがいるのに、商品棚に商品を並べていないのと同じです。

これだれニーズがあるのに、何もせずに空き家を利用してくれる移住者が現れないか待っていても絶対に状況は改善しません。

サテライトオフィスの開設状況です。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000713168.pdf

都道府県単位でも大きな差があり、市町村単位でも大きな差があります。

これは、開設の多い市町村にニーズがあったのでは無く、市町村が積極的に誘致したかどうかでは無いかと思います。北陸でも福井県は11件あったのに富山県は1件しかありません。これは、立地として福井県に魅力があったからでは無く、福井県が積極的に情報発信して誘致したからだと思います。

転出は富山県よりも福井県の方が多いのにサテライトオフィスは福井の方が多いのは、住んでいる人にはあまり魅力が無いのに、サテライトオフィスの発信をして探している人に情報が届いたからです。

https://www.stat.go.jp/data/idou/2020np/jissu/youyaku/img/jissu03.gif

町として突出したサテライトオフィスを誘致している徳島県美波町はサテライトオフィスの専門サイトを開設しています。

https://satelliteoffice.town.minami.lg.jp/

徳島県は人件費の助成が手厚いです。

最初から移住先を決めている人はいません

サテライトオフィスも田舎暮らしも最初からどこかの地域に決めている訳では無く、どこか良い移転先は無いかと思って探しているので、探している人に東山見を知ってもらうことが重要だと思います。「田舎暮らし」で検索している人は、どこか良い移住先は無いかな?と思って検索しています。しかし、検索結果に表示されるのは、物件情報や行政の移住支援の情報で、移住先の地域を詳細に掲載しているサイトが検索結果には表示されません。ほとんどの人も企業も、ごく一部の情報しか見ずに移転先を決定しているのです。このごく一部の情報の中に移住者を求めている地域が入れば選定の土俵に上がれると言うことでは無いかと思います。

富山県の東山見に移住して田舎暮らし。このサイトは田舎暮らしをしたいと思っている人に「東山見」がどんな地域なのかを出来るだけ詳細に記載して、今後、物件情報や、仕事先の企業情報や移住支援の情報を掲載して行く予定です。

移住を検討している人に、東山見に移住したら、どんな街並みや山間の地域はどうなっているのか、Googleのストリートビューで地域内を見れるようにして、自然環境や観光施設、教育施設の情報を掲載していて、この先、空き家の物件情報や地域内の企業の情報なども掲載して行く予定です。

地域を知ってもらうためにはブラタモリのような情報が必要

観光での集客も、移住者の獲得も、行政や観光協会が出しているような情報では、全く足りません。「ブラタモリ」のような地域の歴史や一つ一つの建造物や史跡がどのような意味があるのかなどを伝えないと、その地域に対して興味を持ってもらうことは出来ません。

田舎暮らしをしたいと思っている人は、暮らそうと検討している複数の地域について、出来るだけ詳しい情報が知りたいと思っているはずです。この検索意図に合った情報を掲載することが、移住を検討している人に対して親切な情報で、丁寧な情報を発信していないと、移住したい人は、どこに移住したら良いのか判断出来ません。

また、移住する人は、全く違った文化の地域に移住するので、地域になじめるかどうかも不安なはずです。この不安を解消するような情報も必要だと思います。

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koji shimizu

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by koji shimizu