企業側が発信したい情報とユーザーが求める情報のギャップ
目次
スマートな企業イメージを伝えたい企業と、疑問や問題を解決したいユーザー
スタイリッシュなホームページではファンを獲得することは出来ません
スタイリッシュなホームページと言う経営者がとても多いです。企業側はテレビコマーシャルのような企業イメージを伝えるホームページを作りたいと思っている場合がとても多いのです。漠然として企業イメージのためのホームページでは、他社と差別化出来ません。企業イメージを伝えるホームページだと、受け手側によってどのようにでも受け取れるので、確実なファンを作ることは出来ません。
企業側は、ホームページを企業イメージの向上と考えていることが多いように感じます。しかし、企業イメージを向上したいと考えるホームページには、ユーザーの疑問や課題を何も解決しません。
ユーザーの疑問や質問の解決にならないホームページは検索結果の上位に表示する必然性が無く、実際に上位には表示されないのです。
疑問を解決したいと思ってるユーザーとのギャップ
これに対して、ユーザーは疑問や質問に対する回答を求めて検索します。この検索行動に対して、漠然とした企業イメージだけを掲載したホームページが検索結果に表示されることはありません。ここに企業とユーザーのミスマッチが発生するのです。
企業側は漠然とした企業イメージを伝えることでファンを作りたいと考えていますが、漠然としたイメージでファンが出来る程、ユーザーは甘く無く、スタイリッシュで無くても、疑問や質問に回答してくれた企業に対して、プロとしての高い専門性を感じて、ファンになるのです。
このギャップは企業側が埋めないといけない問題です。企業側がホームページと言うツールを企業イメージのツールでは無く、ユーザーとのコミュニケーションツールだと認識しないと変わりません。
ユーザーに対して、企業が持っている知識を集約して、ホームページに記載して、さらに問い合わせがあった時にも、気軽に回答することでファンを地道に獲得しようとする意識が無ければ、ホームページを開設してもほとんど効果はありません。
コマーシャルとホームページは根本的に違います
コマーシャルは不特定多数に企業側から見せるもので、ユーザーが何を求めているのか分からずに表示するものです。さらにコマーシャルは放送時間や紙面の大きさによって金額が変わるので、限られた情報しか表示できないので、企業イメージを伝えるような内容のものが多いのです。
これに対して、ホームページは、ユーザーが解決したい疑問や問題を検索窓に入れて、課題を持ってホームページを訪れます。明確な解決したい問題があるユーザーに対して、漠然とした企業イメージを伝えるような内容しか記載されていなければ、訪れたユーザーはがっかりするはずです。
さらに、ホームページはサーバーの契約容量の範囲であれば、どれだけページ数を増やしても金額は変わりません。このように、根本的に対象にするユーザーも掲載にかかるコストも違う条件なのに、コマーシャルと同じような漠然とした企業イメージだけ伝えるスタイリッシュなホームページを作りたいと考えるのは、ホームページにユーザーが求めていることを理解していないからです。ユーザーファーストであれば、スタイリッシュなホームページにはなり得ないはずです。
技術の新規性だけを記載してしまう
新技術や新たなビジネスモデルを開発すると、その先進性を記載するのは当然なのですが、その技術がユーザーのどんな不便や不満の解消になるのかを記載しないと、ユーザーにとってのメリットが分かりません。
企業側は技術の新規性がどんなに画期的なのかを記載してしまいますが、ユーザーの立場に立って、生活のどんな不便や不満の解消になるのかを記載しないと自己満足のコンテンツになってしまいます。
koji shimizu
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