効率的にユーザーを獲得するSEOの具体的な方法

2023年3月17日

メインキーワードはユーザーのニーズが分かり難い

SEO「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」を行って検索エンジンから集客を行おうとする場合に、検索ボリュームの大きいキーワードで検索結果の上位に表示されれば多くの集客が可能になると考える企業やSEO担当者は多いと思います。

しかし、一般的に企業がターゲットキーワードとする検索ボリュームの大きいキーワードはユーザーが解決したい課題を明確に読み取ることが出来ず、ユーザーの疑問に対する明確な回答が何なのかが分かり難いと言う問題があります。

メインキーワードで上位に表示されてもコンバージョンには繋がりにくい

ユーザーのニーズが明確に読み取れないキーワードで仮に上位に表示されたとしても、そのキーワードはユーザーが解決したい問題が明確では無いので、ユーザーは御社の商品やサービスを求めているとは限りません。

また、ほとんどの企業がメインキーワードと考えるキーワードは、どこの企業も同じキーワードで上位表示を目指すので、とても競争が激しく、簡単には上位に表示されません。

メインキーワードで上位に表示するには、多大な労力が必要になり、かけた労力や時間の割に、有効なユーザーを獲得するのはとても困難になるのが普通です。さらにユーザーの流入を獲得できたとしてもお問合せやご注文などのコンバージョンに繋がる可能性はとても低いのが実際のところです。

ユーザーのニーズが明確なキーワードを見つけ出すことが有効

そこで、具体的なSEOの方法としてお勧めするのが、ユーザーのニーズが明確で切迫しているキーワードを見つけ出すことです。

検索行動として、Googleの検索窓にキーワードを入れて、検索結果の上位に表示されたページを見に行ったけれど期待した情報が記載されておらず、ブラウザの「戻る」ボタンを押して、さらに複合キーワードを追加して検索して、上位のページを見て、また、期待した情報が無く・・・。を繰り返したことがあるでしょう。

このような行動をするユーザーは解決したい問題が明確で、その解決策を記載しているページを必死に探しています。

しかし、検索結果の上位には期待した情報が記載されていない。このようなキーワードは狙い目です。ユーザーのニーズは明確にあるのに、ネット上にはその解決策を記載したページが無い。

このようなキーワードに対するコンテンツを記載することは、明確な疑問や問題を持っているユーザーに対して、自社の高い専門性を伝えることが出来、他社が記載していないコンテンツを公開していることで、ユーザーからの信頼も獲得出来ます。

マーケティング

ユーザーのニーズが明確なキーワードを見つけ出す方法

ユーザーのニーズが明確なキーワードを見つけ出すには、サジェストキーワードからユーザーが実際に検索しているキーワードの一覧を取得します。ツールの検索窓にメインキーワードのような大きいキーワードを入れて検索すると、サジェストキーワードの一覧が表示されます。

表示されたサジェストキーワードを一つ一つ見て行き、自社の商品やサービスを求めているキーワードの中でもユーザーが切迫しているキーワードを探します。切迫しているキーワードはユーザーが具体的に解決したい課題が明確なので、コンテンツも書きやすいので、ユーザーが切迫しているキーワードを出来るだけ多く見つけて、コンテンツ作成の候補とします。

切迫しているキーワードは3キーワドや4キーワードの複合キーワードであることが多いです。切迫しているキーワードはユーザーが解決したい問題が明確に分かるもので、どんなコンテンツを記載すれば、解決策が提示出来るのかがある程度イメージできるものです。

ユーザーが切迫しているキーワードは検索ボリュームの小さいロングテールキーワードなので、競合もあまりおらず、コンテンツの充実のみの内部対策だけで、検索順位の上位に表示されて良い結果を生むことが出来るので、切迫しているキーワードを見つけることはとても重要です。

選定したキーワードで実際に検索して上位のページを見て見る

選定したキーワードの候補を一つ一つGoogleで検索して上位のページを確認します。実際に検索結果で上位に表示されたページを見て見ると、検索キーワードにピッタリ合うページが無く、仕方なく適当なページを上位に表示していることがあります。

このようなキーワードを見つけることが出来れば、勝ったようなものです。

上位に競合がいないキーワードで詳しいコンテンツを記載すれば、高い確率で上位に表示することが可能です。

このように高い確率で勝てるキーワードから順番に難易度の高いキーワードへと少しずつ移行して、コンテンツの作成を行い、キーワードに関連する良質なコンテテンツを大量に持っているサイトに育てて行きます。

SEOを行う具体的な方法

選定したキーワードを含んだタイトルを記述する。titleタグの重要性は年々低下していますが、それでもまだまだ重要なタグでキーワードを記載して、ページの内容を適切に表現したタイトルにすることは重要です。

hタグにも適宜キーワードを含める。hタグは見出しタグで、hタグ以降に記載されている内容を適切に表現したhタグにキーワードを含めることが可能であれば、記載する。

ページの本文にキーワードをユーザーの疑問や質問と考えて、その疑問や質問に対する回答を丁寧に記載しましょう。ユーザーが検索する目的は、自分が感じている疑問や質問に対する回答を探していて、Googleはそのユーザーの疑問や質問に対する最良の回答を検索結果の上位に表示したいと考えているので、ユーザーの疑問や質問に対する回答を掲載することはとても重要な施策です。

Googleはユーザーがどのコンテンツで満足したのかも調べている

Googleはユーザーが満足するクエリを返すことを常に考えてアルゴリズムの改善に取り組んでいます。

Googleはユーザーがどのように動いているのかを常に調べています。どのキーワードでどのページでユーザーが満足したのかを調べて、ユーザーの満足度の高いページを上位に表示しようとすることは容易に想像出来ます。

Googleは検索結果から表示されたページをショートクリック、ミディアムクリック、ロングクリック、ラストクリックと評価しています。ショート~ロングは滞在時間と最後は離脱。ラストクリックはコンバージョンに達したユーザーです。最も評価されるのはラストクリックですが、ショートクリック→ロングクリックのように滞在時間が長いページがより評価されます。

Microsoft clarityなどを利用して、ヒートマップでユーザーがページのどこまで読んでいて、どこで離脱しているのかを確認して、離脱が多い所でよりユーザーが興味を持つ情報を記載したり、興味がある情報があるページへのリンクを設置するなどの工夫が必要です。

ロングテールキーワードで、確実にユーザーに満足していただけるコンテンツを作成して、ユーザーにもGoogleにも評価されるサイトになるようにすることが、SEOの具体的な方法です。

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清水 康次

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by 清水 康次