我田引水では無くユーザーが的確な選択を出来る情報を記載する

2021年12月6日

自社の商品が良いことを伝えるのはコマーシャル

ホームページでコンテンツを記載しようとすると、どうしても自社の商品やサービスが良いことを伝えたいと思いがちです。それは、企業からWEB担当として任命されていれば当然のことです。

しかし、自社の商品を良いと伝える情報はコマーシャルでコンテンツではありません。

出来るだけニュートラルな立場でユーザーに最良の判断をする材料を提供する

自社の商品を良いと伝えたいのは当然のことですが、ユーザーの立場で知りたいのは、出来るだけニュートラルな立場で、専門家として、より良い商品やサービスを選ぶための判断基準や、ユーザーの悩みを解決するのに最善な選択肢をニュートラルな立場で示してくれる情報を期待しています。

企業である以上、最終的には、自社の商品やサービスをユーザーに勧める情報になってしまうのは致し方ないとしても、そこに至るまでの情報で、出来るだけユーザーの選択肢を与えるような情報を記載することが重要です。

自社の商品やサービスを勧める情報であっても、その商品やサービスのメリットとデメリットを記載することも重要です。

商品には必ずメリットとデメリットがあります。商品の良いことだけを記載して、デメリットを記載しないと言うことは、ユーザーを騙して商品を売ろうとしてるのと同じです。商品のメリットとデメリットをしっかりと記載して、ユーザーが最良の選択が出来るように手助けするのが最良のサイト運営です。

ユーザーは本当の情報を求めている

ユーザーが検索するのは自分の疑問や問題を解決したいからで、特定の商品を売り込む情報を求めている訳ではありません。

ユーザーが知りたいのは、その分野の専門家の公平な視点での解決策です。ユーザーが疑問や問題について専門家にアドバイスを求めた時に、特定の商品やサービスに誘導していると感じたとすれば、ユーザーは引いてしまいます。

ここで専門家があくまで中立で、ユーザーにとってベストな選択が出来るようにアドバイスしてくれれば、その専門家に対して大きな信頼を寄せるようになります。

YMYLでもデメリットを明確に記載することが重要

YMYLの代表的な業種である医療分野の場合、特定の治療に対して有利なことと同時にリスクについても記載することがとても重要です。また、エビデンスを提示することも重要で、エビデンスを提示することによって、情報を発信している人の主観だけの情報では無くなります。

そして、情報の受け手であるユーザーは医学的な知識が無い前提で初歩的なことから丁寧に記載する必要があります。

リアルの現場で他社製品を推薦する営業マンは信頼出来る

例えば、リアルの店舗であるメーカーから派遣されている店員さんが、ユーザーの利用シーンを聞いて「私は、このメーカーから派遣されていますが、お客様の利用目的なら、こちらのメーカーの商品がお勧めです」と言う営業マンは本当にユーザーにとって良い商品を勧めてくれる専門家として、とても信頼出来ると感じると思います。

何が何でも自社商品を勧めるのでは無く、ユーザーにとって本当に良い商品を勧めることはとても重要です。

どんな商品やサービスにも良いところと他社より劣るところがあります。そこを素直に認めて、ユーザーにとって最良の選択のお手伝いをする営業マンはとても信頼出来ます。

営業マン

ネット上でも良い物は良いと言ってくれる専門家をユーザーは探しています

ネット上でも良いものは良いと、他社の商品やサービスでも、ユーザーの悩みや問題を解決出来る最良の選択が何かをアドバイス出来る情報はとても貴重で、ユーザーファーストであれば、ユーザーの最良の選択のアシストをするのは当然のことです。

何が何でも自社商品を押し売りしようとするホームページはユーザーから嫌われ、ファンを獲得することは出来ません。

時には、自社の商品の欠点も記載して、○○を解決したいユーザーには自社商品はお勧めできない旨の記載をすることも、ユーザーから信頼を獲得することになるでしょう。

比較サイトなどもありますが、比較サイトの多くはアフィリエイトで収入を得るために情報を発信していますので、ニュートラルな視点の情報では無いことが多く、本当のことはなかなか分かりません。

特定の企業のサイトでも、その専門家が自社の商品の良さを記載していて、自社の商品の不得意な分野につていも言及していて、その分野のお勧め商品として、他社の商品をお勧めしていれば、そのサイトの専門家に対する信頼度は格段に上がります。

とにかく、ユーザーに対して正直なサイト運営を続けることが最も重要なことです。

The following two tabs change content below.

koji shimizu

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。

Posted by koji shimizu